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【サン・マルティーノ修道院】ヴォメロの絶景に位置する美しい修道院 -Certosa di San Martino-

【サン・マルティーノ修道院】ヴォメロの絶景に位置する美しい修道院 -Certosa di San Martino-

ヴォメロエリアの絶景スポットとして有名なサン・マルティーノ広場に面した大きな白い建物、サン・マルティーノ修道院(Certosa di San Martino)

ナポリの一番高い場所に堂々とそびえ立つサン・マルティーノ修道院は、1866年よりナポリの芸術や文化を保護するために国立美術館としても開館し、貴重な街の歴史をのぞくことができます!

今回はそんなサン・マルティーノ修道院の見どころをご紹介していきます。

サン・マルティーノ修道院とは

外観

サン・マルティーノ修道院は14世紀ごろ、アンジュー家のカラブリア公カルロの命を受け、建築家のティーノ・ダ・カマイーノ(Tino da Camaino)によって建てられました。サン・マルティーノ修道院では多くのカルトゥジオ会の修道士たちが生活をしていて、修道院時代に活躍していた彫刻家ルカ・ジョルダーノ(Luca Giordano)、ドメニコ・アントニオ・ヴァッカロ(Domenico Antonio Vaccaro)などによる作品が多く見られます。

建設から時が流れ、16-17世紀には建築家コジモ・ファンザーゴ(Cosimo Fanzago)によって改修工事が行われ、ネオゴシック様式であった外観はバロック調へと変えられました。

1861年イタリアが統一されると、修道院としての機能は失われ、1866年に国の所有となります。その年に修道士たちによって集められた美術品や、ナポリの歴史を語る資料などを一般公開できる施設として、国立サン・マルティーノ美術館が開館しました。

サン・マルティーノ修道院内の見どころ!

サン・マルティーノ修道院は現在、美術館として開館していて、ナポリの歴史上重要な絵画や資料が多く展示されています。

美しい教会や回廊はもちろん、他にも見どころたくさんなサン・マルティーノ修道院の見どころをみていきましょう。

教会内部(Chiesa)

教会

サン・マルティーノ修道院に入って正面にあるのが、修道院付属聖堂です。

16世紀フィレンツェ出身の建築家ジョヴァンニ・アントニオ・ドージ(Giovanni Antonio Dosi)によって大規模な聖堂の改修がスタート、その後コジモ・ファンザーゴ(Cosimo Fanzago)によって引き継がれ、美しいバロック調の聖堂へと変貌を遂げました。

身廊の両脇には8つの小さな礼拝堂がみられ、大理石でできた見事なはめ木細工で飾られています。中でも左手にある礼拝堂の内の一つ、カルトゥジオ会創始者でもある聖ブルーノへのオマージュとしてつくられた礼拝堂はファンザーゴによってつくられ、見事な大理石の飾りを見ることができます。

身廊上の天井にはキリストの昇天(L'Ascensione)を描いたジョヴァンニ・ランフランコ(Giovanni Lanfranco)による美しいフレスコ画が広がり、奥の祭壇はフランチェスコ・ソリメーナ(Francesco Solimena)によって設計され、木製ながらまるで本物の大理石でできているかのようななめらかで美しい曲線に魅了されます。祭壇上の天井のフレスコ画はカヴァリエル・ダルピーノ(Cavalier d'Arpino)による聖書のシーンを描いたもので、半月型のイエスの十字架を描いたものはランフランコのものです。

祭壇裏側にも行ける!?

祭壇裏

サン・マルティーノ修道院の教会では、普段なかなか行く機会のない祭壇の裏側も見学することができます。

裏側には、カヴァリエル・ダルピーノの天井フレスコ画・キリストの受難(Passione di Cristo)が描かれた聖具室(Sacrestia)、ルカ・ジョルダーノの天井フレスコ画・ユーディットの凱旋(Trionfo di Giuditta)が描かれ、聖遺物などが保管されている宝の礼拝堂(La Cappella del Tesoro Nuovo)、面会室(Parlatorio)、食堂(Refettorio)、聖歌隊席・聖職者祈祷室(Coro dei Conversi)などを実際に見ることができます。

実際にここで修道士たちが礼拝や生活をしていた時代を感じることができる貴重な体験ができるので、サン・マルティーノ美術館に来た際はぜひ行ってみましょう。重厚な木製の席や壁と鮮やかなフレスコ画とのコントラストはとても美しく、ついつい見とれてしまいます。

船の展示(Sezione Navale)

船

この船の展示室には、14オールのウンベルト王の戦艦、14オールのマルゲリータ女王の戦艦、24オールのブルボン朝カルロ3世に捧げられたランチ、ランチョーネと呼ばれる原動機付きの小型船などエレガントな王の船が飾られています。

その他さまざまなボートのオリジナルモデル、刃物、銃器、歴史的文書も展示されています。

馬車の展示(Sala delle Carrozze)

馬車

馬車の展示ゾーンには、エレッティ(Eletti)と呼ばれる街の貴族たちを運ぶためにつくられた馬車と、両シチリア王フェルディナンド2世の妻であるサヴォイア家マリア・クリスティーナの馬車が展示されています。

貴族の馬車は金色を基調とした英国製で、細部に装飾が施され、ナポリ市の紋章も見ることができます。ほこりや劣化、害虫の被害の影響を受け、読み取れない部分も多々あり、保存状態の維持作業が行われています。

マリア・クリスティーナの馬車はもともと両シチリア王フェルディナンド1世につくられたものですが、ジョアッキーノ・ミュラがナポリ王の座についた時にも使用されたようです。ジョアッキーノの後、マリア・クリスティーナが市民の宗教的行事に参加する際につかわれました。

クアルト・プリオーレ(Quarto del Priore)

フレスコ画

船、馬車の展示を終え左手に向かうと、クアルトプリオーレ(Quarto del Priore)というエリアが続きます。

ここにはルカ・ジョルダーノ(Luca Giordano)やアンドレア・ヴァッカロ(Andarea Vaccaro)、マッシモ・スタンツィオーネ(Massimo Stanzione)などの有名な画家によるフレスコ画や彫刻などが見られます。

ひとつの部屋には武器や火器なども展示されています。ピエトロ・ベルニーニ(Pietro Bernini)による「聖母子とサン・ジョヴァニーノ(Madonna col Bambino e San Giovannino)」は彫刻作品として評価が高く、必見です。

プレゼピオの展示(Sezione Presepiale)

プレゼピオ

キリストの誕生のシーンを模型で表したプレゼピオ(Presepio)はナポリの伝統工芸品で、サン・マルティーノ美術館にも多くのプレゼピオが展示されています。

なかでも1879年にクチニエッロさんによって寄贈されたプレゼーペ・クチニエッロ(Presepe Cuciniello)は、洞窟のような壁一面に細かな人物や動物、建物などをつかってキリスト降誕の様子が描かれています。このプレゼピオはナポリでも一番美しいといわれるほど。

他にも卵の殻の中につくった世界最小のプレゼピオなども面白いです。

キオストロ・グランデ(Chiostro Grande)

回廊

サン・マルティーノ修道院のメインともいえる美しいエリアが、教会の後ろ側にあたるキオストロ・グランデ(Chiostro Grande)と呼ばれる回廊です。

もともとあった14世紀頃の回廊をもとに、建築家ジョヴァンニ・アントニオ・ドジオ(Giovanni Antonio Dosio)によって設計され、コジモ・ファンザーゴ(Cosimo Fanzago)によって完成されました。美しい白を基調とした回廊はナポリの喧騒からほど遠く、リラックスした空間を生み出しています。

柵についたドクロは14世紀の修道士たちの墓地を表しています。

その他の展示コーナー

絵画

キオストロ・グランデを取り囲むように、クアルト・プリオーネをはじめとする、修道会博物館(Museo dell'opera)、イメージと追悼(Immagini e Memorie)などの展示コーナーが続きます。

イメージと追悼の展示では、15世紀のナポリの街の様子を知る上で重要な参考となった「ターヴォラ・ストロッツィ(Tavola Strozzi)」や、ナポリの革命児マサニエッロの肖像画も見ることができます。

上の階には18~19世紀のサンカルロ劇場の資料を展示した劇場展示(Sezione Teatrale)などもあります。

サン・マルティーノ広場

サンマルティーノ広場

サン・マルティーノ修道院の面した広場はサン・マルティーノ広場(Piazza San Martino)といい、ナポリの街が一望できる絶景スポットとしても知られています。

ここからの景色はナポリ湾はよく見えないものの、スパッカナポリなどのナポリの街並みが一番良く見れます。近くのサンテルモ城からの景色もきれいですが、見える景色はこの広場からのものとそこまで変わらないので、景色を見るだけならこのサン・マルティーノ広場から見ることをおすすめします(なにより無料ですし)。

広場にはナポリの老舗パスティッチェリア・スカトゥルキオもあり、ナポリのドルチェを食べたり、近くのバールでドリンクを買って、ナポリの絶景パノラマを存分に楽しむことができます。

サン・マルティーノ修道院への行き方

サン・マルティーノ修道院はナポリの高台エリアであるヴォメロ地区にあります。

地下鉄を使う場合は、地下鉄のLinea1でヴァンヴィテッリ駅(Vanvitelli)で降りたあと、東側に向かってあがっていきます。エスカレーター付き階段があるので、どんどん登っていきましょう。徒歩で約15分ほどでサン・マルティーノ修道院の面する広場に出ることができます。

フニコラーレというケーブルカーをつかってもアクセスしやすく、フニコラーレ・チェントラーレ(Funicolare Centrale)、フニコラーレ・モンテサント(Funicolare Montesanto)、フニコラーレ・キアイア(Funicolare Chiaia)の各終点駅から同じように徒歩でアクセスできます。

Certosa di San Martino

住所: Largo S. Martino, 5, 80129 Napoli NA
時間: 8:30-16:00(展示室によっては9:30オープン)
定休日: 水曜日
料金: 6ユーロ
アクセス: ヴァンヴィテッリ駅から徒歩約15
公式サイト: https://cultura.gov.it/luogo/certosa-e-museo-di-san-martino

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