
スパッカナポリ
ナポリの歴史地区に、真っすぐとのびる長い道があります。"ナポリを真っ二つに分ける(Spaccare Napoli)"という意味のスパッカナポリという愛称で親しまれ、スパッカナポリには多くの歴史的建造物やレストラン、ジュエリー、時計屋などが点在する歴史地区の中でも人気のショッピングストリートとなっています。
スパッカナポリの成り立ち
ナポリはクーマで繁栄したギリシャ人により、紀元前6世紀頃から"ネアポリス"として都市の開拓が進められました。ギリシャ人は東西に真っすぐ道路を引き、それに対し直角にいくつもの細い道をつくりあげていきました。このギリシャ人が好んだ都市の形は後に古代ローマ時代に顕著なものとなります。
約2500年経った今でもギリシャ人が築き上げたナポリの基盤は、はっきりとその跡をみることができ、ナポリ歴史地区として世界遺産にも登録されています。
ナポリに存在する3つの"デクマーニ"
東西へ真っすぐに引かれた道路は"デクマーニ(Decumani)"とよばれ、幅は最大で6mにも及ぶナポリの重要な道路としてつくられました。ナポリには3つのデクマーニが通っています。
・デクマーノ・スペリオーレ(上)
・デクマーノ・マッジョーレ(真ん中)
・デクマーノ・インフェリオーレ(下)
デクマーノ・スペリオーレはデクマーニの中で一番北側に位置し、古代ギリシャ・ローマ時代には劇場やテルメ(温泉)もあったことから貴族級の人々が暮らしていました。
デクマーノ・マッジョーレは二つのデクマーニの真ん中に位置し、現在のトリブナーレ通りにあたります。トリブナーレ通りはピッツァエリアの激戦区として知られていて、老舗の名店ピッツェリアの香ばしいピッツァの香りが道いっぱいに広がります。
デクマーノ・インフェリオーレは3つのデクマーニの中でも最も長く、一番南側に位置します。通常"スパッカナポリ"とは、このデクマーノ・インフェリオーレを指します。
古代ローマ時代や、1500年代のトレド総督(Don Pedro de Toledo)の政策によりその距離を延ばし、現在ではスペイン地区からはじまりフォルチェッラ地区にまで及びます。
基本情報
オススメ度 | ★★★★★ |
名称 | スパッカナポリ(Spacca Napoli) |
住所 | Via Benedetto Croce, Via San Biagio dei Libraiなど |
最寄駅 | ダンテ駅(dante, linea1)から徒歩約5分 |
料金 | 無料 |
定休日 | ----- |
営業時間 | ----- |
公式サイト | ----- |
アルテカード | ----- |