天空の街と称される「ラヴェッロ」の見どころとやるべきことを紹介!
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ラヴェッロってどんな街?

アマルフィ海岸といえばアマルフィ、ポジターノといった海岸沿いの街がパッと頭に浮かびますが、実は意外と人気なのが高台に位置するラヴェッロという街。標高350mに位置するこの街からはアマルフィ海岸の街やアドリア海を一望でき、「天空の街」と呼ばれるほどです。

かの音楽家ワーグナーが愛した街としても知られていて、街をあげて音楽のイベントが行われています。街自体はこじんまりとしていて、のどかな雰囲気。細い路地にある小さなショップでお土産を探したり、ドゥオーモのある中心広場のカフェのテラス席で時間を忘れてリラックスできる居心地のいい空間が漂います。

そんな素敵な街ラヴェッロの見どころとやるべきことを紹介していきます!

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ルーフォロ荘を散策しよう!

ルーフォロ荘

ラヴェッロの街に足を踏み入れると、すぐ左手に見えるルーフォロ荘(Villa Rufolo)。11~13世紀にかけてラヴェッロで力を持っていたルーフォロ家によって建てられたヴィッラで、当時主流だったアラブーシチリアーノルマン様式で建てられました。ルーフォロ家は中世のイタリア詩人ボッカッチョ(Boccaccio)の代表作デカメロン(Decamerone)でも語られています。

ルーフォロ家が衰えた後も、何度も所有者は変わりその都度修復が行われていましたが、18世紀スコットランド人フランシス ネヴィル(Francis Neville Reid)によってヴィッラは大きく改善、修復され、ヨーロッパの伝統的な庭園が誕生します。

ルーフォロ荘の見どころは、入口のテラコッタの石柱で支えられた雰囲気のあるゴシック式の塔(Torre d'ingresso)や、アラブ様式が残る回廊、ラヴェッロで一番高い30mの塔、素晴らしい景色を一望できる庭園など。音楽家ワーグナーはこの地を訪れた際にルーフォロ荘の庭園とそこからの絶景にひどく感動し、ラヴェッロに留まり、最後の作品となるパルジファル(Parsifal)の第二章を完成させたといわれています。

Villa Rufolo

住所: Piazza Duomo, 1, 84010 Ravello SA
開園時間: 9:00 - 16:30
定休日: なし
料金: 7ユーロ
公式サイト: http://www.villarufolo.it/

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チンブローネ荘で絶景を眺めよう!

チンブローネ荘

ラヴェッロの街を進んでいくと広大な庭園のあるチンブローネ荘(Villa Cimbrone)へとたどり着きます。ラテン語で"広大で豊かな土地"を意味するチンブロニウム(Cimbronium)から名付けられたとされるチンブローネ荘は、その植物の栽培に適した地質と海を見渡せる素晴らしい地形から、代々ラヴェッロの貴族によって所有されてきました。

1904年、最愛の妻を失って精神的な病を患っていたイギリス人貴族のエルネスト・ベッケット(Ernest William Beckett)は、ラヴェッロを訪れた際にこの地の美しさに感動し、当時廃れていたチンブローネ荘を購入。世界で一番美しい庭園をつくりたいという願いから、イギリスとイタリアを融合させた素晴らしい庭園を完成させました。

チンブローネ荘には美しい回廊をはじめ、ブドウのつるに囲まれたインメンソ通りやダビデ像やワインの神バッコ像などの彫刻、ケレス像が構えるパビリオンなど、見どころがたくさん!なかでもサレルノからアマルフィ海岸一帯を見渡すことのできる天空のテラスから眺める景色は言葉を失います!

チンブローネ荘について詳しくはこちらもどうぞ↓

Villa Cimbrone

住所: Via Santa Chiara, 26, 84010 Ravello SA
開園時間: 9:00 - 日没まで
定休日: なし
料金: 10ユーロ
公式サイト: https://www.hotelvillacimbrone.com/it/

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絶景のパノラマをバックにオーケストラ鑑賞!

コンサート

夏にラヴェッロを訪れるならぜひオススメなのが、ルーフォロ荘の庭園で行われるラヴェッロの絶景をバッグにしたコンサートです。音楽の街として知られるラヴェッロでは、毎年夏のシーズンに色々なコンサートが催されます。

8月中旬に行われる夜明けのコンサート(Concerto dell'alba)は特に有名で、早朝5時に昇る朝日を浴びながらはじまるオーケストラの演奏は一生忘れられない思い出になるでしょう。夜明けのコンサート以外にも、オーケストラによる合奏やピアノ、ヴァイオリンのコンサートなどもあるので、事前に好きなコンサートをチェックして予約しましょう。

コンサート

住所: Piazza Duomo, 1, 84010 Ravello SA
ラヴェッロで行われるコンサートの詳細はこちらのラヴェッロのサイトで確認できます。

ラヴェッロへの行き方

ラヴェッロには電車は通っていないので、アマルフィからバスを利用して移動します。

バスのチケットは広場近くにあるタバッキと呼ばれる売店(Tのマークが目印)で購入します。チケットは片道1.3ユーロで、アマルフィに戻ってくる場合は往復で買っておくのがベターです。

アマルフィの入り口にある大きなフラヴィオ・ジョイア広場(Piazza Flavio Gioia)がバスターミナルとなっていて、ここからアマルフィ海岸の各街へとバスが発着します。行先ごとにバス乗り場が分かれていて、ラヴェッロ行きは30分~1時間おきにバスは出ていますが、夏のシーズンはバスがすごく混雑し、座れないことが多いので覚悟しておいた方がいいかもしれません。

アマルフィからラヴェッロへ

バス会社: SITA SUD
チケット: タバッキにて購入
料金: 片道1.4ユーロ
所要時間: 約30分
運行間隔: 約30分~1時間に一本
運行時間: 始発6時30分~最終21時45分

※日曜・祝日は本数が減ったり時間が変更したりするので注意
SITA SUDの公式ホームページ

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