イタリアにはその土地ごとに変わった風習や料理、名産品があり、その違いを楽しむのもイタリア旅行の醍醐味と言えます。今回は風光明媚な観光地として知られる南イタリアの街、ナポリのお土産について。
ナポリに来たらぜひ買いたい、ナポリならではのお土産10選をご紹介します！
1伝統工芸品
歴史地区のサングレゴリオ・アルメーノ通り周辺には職人による手作りの伝統工芸品がズラッと並んでいます。白い服に黒い仮面を被ったキャラクターをよく見かけますが、これはナポリのマスコット的なキャラクターでプルチネッラいいます。貧しいけどいたずら好きでいつも歌って踊ってる、まさにナポリ人の気質を反映されたような愛されるキャラクターなんです。
他にも話題になった著名人の模型や、キリストの誕生シーンを再現したプレゼーペ、ヴェズヴィオ火山と海が映えるナポリの風景が描かれた油絵やタンバリンなど、どれもひとつひとつ手作業でつくられるため、唯一無二のお土産になります。
2コルノ
ナポリの幸運を呼ぶラッキーアイテムが赤いコルノです。一見、トウガラシのような見た目ですが、コルノはイタリア語で「角」を意味します。角はもともと力の象徴とされ、かつて狩りをした動物の角を飾りとし、その大きさで力の誇示をしていた時代もあります。
また古代ローマ時代には男性器のシンボルとして、子孫繁栄のお守り的な意味でも用いられ、ナポリのコルノにも元々はそういった意味がありました。現在は単に幸運を呼ぶラッキーアイテムとして扱われていて、プレゼントやお土産にぴったりのお土産グッズです。価格も高くないので、配る用のお土産にも最適です。
コルノについて詳しくはこちら→【コルノ】とうがらしじゃない！幸運を呼ぶナポリの魔よけアイテム
3リモンチェッロ、リキュール
ナポリをはじめとするソレント、カプリ、アマルフィなどで生産されているリキュールといえばリモンチェッロ。アルコール度数は高いですが、レモンの爽やかな香りとシロップの甘さでグイっと飲めちゃうナポリの名産品です。キンキンに冷凍庫で冷やして食後に飲めば、食べ過ぎたお腹の消化を助けてくれます(はずです)。
他にもナポリにはソレント半島でつくられるくるみのリキュールでノチーノ(Nocino)や、ベネヴェント州の薬草系リキュールのストレーガ(Strega)、牛乳や生クリームを加えて作るクレマ・ディ・リモンチェッロ(Crema di limoncello)、カフェのリキュールなどがあります。
可愛らしい瓶のボトルに入ってるので、飾りとしても使えるのが嬉しいポイントです。
リモンチェッロについて詳しくはこちら→【リモンチェッロ】レモンの爽やかさと瓶が可愛らしい南イタリアの定番リキュール
4ヴィエトリ陶器
カラフルな色づかいが可愛らしいヴィエトリスルマーレの特産品、ヴィエトリ陶器もぜひ買いたいお土産のひとつです。イタリア料理を作るのも食べるのも楽しくなるような賑やかで南イタリアらしい陶器のお皿などは現地でないとなかなか手に入りません。
陶器を持ち帰る際のアドバイスとしては、スーツケースの中に入れずに、リュックなどの手荷物に入れること。どんなにしっかり包装してもスーツケースに入れてしまうと、衝撃で繊細なパーツは割れてしまうケースが多いです(体験談)。逆にリュックに入れてしまえば割れるリスクはかなり減るので、あとは頑張るのみです！
もしガッツリお皿のセットを揃えたい！という方は日本へ送れるか聞いてみるのもありですが、陶器となるとどうしても重くなりますし、保険も付けるとなるとそれなりの金額にはなります。
ヴィエトリ陶器について詳しくはこちら→【ヴィエトリ陶器】カラフルな色合いとかわいらしいイラストが大人気のカンパニア州名産品
5クックメッラ、カフェ
カフェが美味しいことで知られるナポリですが、お土産にカフェグッズもオススメです。イタリアの家庭でカフェを淹れるのに一般的なマキネッタももちろんいいですが、ナポリ発祥のクックメッラというナポリ式カフェメーカーはコンパクトで、エスプレッソほど濃くないドリップタイプのカフェメーカーです。最近ではナポリでもあまり見なくなりましたが、街の食器屋さんや中心地のバールなどに置いてあることがあります。
マキネッタやクックメッラと一緒に購入したいのがコーヒー粉。キンボ(Kimbo)やモレノ(Moreno)、ボルボーネ(Borbone)などナポリには美味しいカフェブランドがたくさんあります。中でも黄色のパッケージと女の子が目印のパッサラックア(Passal'acqua)は大人気で、カフェの香り、アロマ、コクともに最高なのでぜひお試しください。
6ガイオディンのチョコレート
夏場でなければお土産にぴったりなのがナポリの老舗チョコレート店ガイオディン(Gayodin)のチョコレート。ナポリ市内に数店舗あり、中に入るとチョコレートの甘い香りが広がっています。
ショーケースに入っているチョコレートの中から好きなものを選ぶのもいいですが、オススメなのは可愛いパッケージで包まれた板チョコや、薄いチョコレートが何層にも重なり丸太のようになっている大人気商品フォレスタ(Foresta)、濃厚なピスタチオやヘーゼルナッツのスプレッドなどです。
どのお菓子もオシャレにラッピングしてくれるので、プレゼントにも最適です。
7グラニャーノ産パスタ
乾燥パスタの名産地グラニャーノはナポリ近郊にある街で、最高品質のパスタがつくられることで知られています。北イタリアに行けばタリアテッレやタリオリーニなどの生パスタが食べられますが、ナポリの人たちは乾燥パスタを食べる機会の方がすごく多いです。
最近では日本でも見かけることが多くなったガローファロ(Garofalo)や素敵なパッケージのディ・マルティーノ(Di martino)などのブランドが有名で、色々な種類のパスタが売られています。
どのパスタを買うか迷ったら大きなマカロニの形をしたパッケリ(Paccheri)をぜひ。ナポリでは魚介系のソースと合わせることが多く、噛み応えのある食感がクセになります。
パスタのブランドについて詳しくはこちら→パスタの名産地・カンパニア州が誇る人気のパスタブランド5選！
8ネクタイ、シャツなど
イタリアといえばファッションを思い浮かべる方も多いと思いますが、ナポリのサルトリア(仕立て屋)は世界的にも有名で、自分の体にぴったりのサイズで仕立てるス・ミズーラ(su misura)と呼ばれるオーダーメイドのジャケットやスーツが特徴です。ナポリのサルトリアで自分だけのジャケットを仕立てるなんてきっと素敵な思い出になるに違いありません。
ジャケットを仕立てるまでいかなくても、ナポリにはオシャレなネクタイやシャツなどの小物を扱う紳士服のお店がたくさん！どのお店もイタリアらしい格好良いデザインなばかりで、男性でナポリに来たらファッションアイテムを買わない手はありません。
日本にも出店していて大統領をはじめ著名人にも愛されるマリネッラ(Marinella)のネクタイは言わずと知れた名品ですが、他にも1780年創業の老舗メゾン・チレント(Maison Cilento)やウルトゥラーレ(Ulturale)などのネクタイも人気があります。
9カンパニア州産ワイン
ワイン好きな方ならワインをお土産に買わない手はありません。良質なワインを日本で買うよりも数段安く買うことができます。カンパニア州のワインは北イタリアやシチリアに比べて日本に入ってくる本数や種類がやや少なく感じますので、現地を訪れた際にぜひ手に入れてください。
白ワインですと、ファランギーナ(Falanghina)やグレコ・ディ・トゥーフォ(Greco di Tufo)、赤ワインならアリアニコ(Aglianico)やタウラージ(Taurasi)などがオススメです。
ワインの場合3本以内でしたら関税なし、それを超える場合には1Lごとに200円ほどの関税がかかります。
カンパニア州のワインについて詳しくはこちら→ナポリ・カンパニア州のワイン特集！カンパニア州で造られるワインの品種や特徴などを紹介
10ナポリサッカーグッズ
かつてマラドーナも在籍し、近年セリエAの上位で、ヨーロッパの主要大会でも常連になるなど強豪クラブとなっているナポリサッカーチーム。そんなナポリのサッカーチームのユニフォームやグッズなどもサッカー好きならオススメのお土産です。サッカー好きではなくても、ナポリのチームカラーは鮮やかな水色ーブルーで結構イケてます。
公式なオフィシャルショップはナポリ中央駅に入っているものとカゼルタ郊外のショッピングセンターの2つですが、市内には販売代理店も多く存在しています(2023年、マルティリ広場近くのカラブリット通りにも新しくオフィシャルショップがオープンしました)。時期やによっては前シーズンのユニフォームやジャージなどが半額などで売られていることもあるので、要チェックです。
トレド通りや試合当日の道端などにはペッツォット(Pezzotto)と呼ばれる公式ではないロゴや柄がプリントされた非公式のユニフォームなんかもよく売られています。あまりオススメはしませんが、意外とよくできていて安いのでこっちを買う人も結構います。
今回は10選厳選してご紹介しましたが、ここに載っているもの以外にもナポリには素敵な雑貨や食材などがたくさんあります。ナポリ市内をぶらり歩きしながらぜひ色々なお店を見てみてください。
