ナポリ・カンパニア州のワイン特集!カンパニア州で造られるワインの品種や特徴などを紹介
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カンパニア州のワインの歴史について

カンパニア州のワインの生産の歴史は古く、古代ギリシャ時代からブドウの栽培が始まっていたようです。カンパニア州の代表的なブドウのほとんどが古代ギリシャから伝わった品種です。

日照量があり、夏と冬・昼と夜の温度差が大きく、乾燥した気候の内陸部の山岳地帯や山脈はワインの生産に最適の気候といえるカンパニア州。古代ローマ時代にはその恵まれた環境を生かし高品質のワインが生産されていました。

しかし古代ローマが衰退すると、カンパニア州でのワイン生産の質も低迷します。努力をしなくてもいいブドウが育つとさえいわれていたカンパニア州では質よりも量が重要視され、バルクワインの生産が主になっていました。

暗く長いトンネルを抜けたのは実は最近で1980年頃から。マストロベラルディーノ(Mastroberardino)やフェウディ(Feudi)といった現在でも最前線をいくワイナリーの貢献によって良質なワインがつくられるようになりました。その後、4つのDOCGワイン、15のDOCワイン10のIGTワインが認定され、イタリアワインの中でも今大きく注目を集めています。

カンパニア州の代表的な白ブドウの品種

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ファランギーナ(Falanghina)

カンパニア州の白ブドウを代表する品種といえるファランギーナはもともと古代ギリシャからの品種で、"Falange"よ呼ばれる支柱にくくりつけて栽培されていたため、ファランギーナと呼ばれるようになりました。

温かく、乾燥した気候が適したファランギーナは主にベネヴェントの各地域やカンピフレグレイ、カゼルタなどで栽培されています。特にDOCに認定されているタブルノ山岳(Taburno)やサンタガタ・デイ・ゴーティ(Sant’Agata dei Goti)などでつくられるサンニオ(Falanghina del Sannio DOC)はファランギーナの代表的なワインとして知られています。

カンパニア州の白ワインの中でもおそらく一番飲まれていて、ピッツェリアやトラットリアなどでグラスワインを頼むと多くのお店でファランギーナを用意するところが多いです。

ファランギーナは麦わら色や淡い黄色をしていて、白い花やパインのような爽やかな香り、口当たりがよく飲みやすいのが特徴。ほどよくデリケートな酸味があり、アンティパスト全般、野菜のロースト、魚料理と何でも合う万能タイプです。

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グレコ(Greco)

グレコはその名前からも想像できるように古代ギリシャ時代から栽培されている品種で、カンパニア州以外にもラツィオ州やアブルッツォ州でも栽培されています。

カンパニア州でグレコといえば、フィアーノ・ディ・アヴェッリーノと並んでDOCGに認定されているグレコ・ディ・トゥーフォ(Greco di Tufo DOCG)です。アヴェッリーノのトゥーフォという小さな集落を中心につくられるグレコは成長が遅く、熟成まで通常よりも時間がかかる品種で、なおかつ薄い皮のため雨などにも弱いとてもデリケートなブドウです。

グレコ・ディ・トゥーフォには最低85%のグレコが使われ、その他の15%にはコーダ・ディ・ヴォルぺの使用が認められています。

エレガントで芳醇なアロマ、桃やアンズといった華やかなのニュアンスがあります。またハーブやエルバを感じるものもあり、複雑な香りが楽しめる白ワインです。カンパニア州の白ワインの特徴であるミネラル感も感じられ、多くのワイン好きから愛されています。

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フィアーノ(Fiano)

アヴェッリーノを主に栽培されるフィアーノはイタリアの白ブドウの中でも評価の高い品種のひとつです。古代ローマ時代初期、古代ローマに打ち負かされてカンパニア州付近へと移動してきたアプアーノ・アルプス地方(Alpi Apuane)の人々が持ち込んだワインの木がフィアーノといわれています。

アヴェッリーノの冬の厳しい冷え込みと夏の涼しさ、火山性土壌はフィアーノの栽培にとても適していて、DOCGに認定されているフィアーノ・ディ・アヴェッリーノ(Fiano di Avellino DOCG)はカンパニア州を代表する白ワインです。

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノには最低85%のフィアーノが使われ、その他の15%にはグレコ・ビアンコ、コーダ・ディ・ヴォルぺ、トレッビアーノの使用が認められています。

爽やかで洋ナシや青リンゴのような香りが特徴的で、ミネラル感のあるキリッとした辛口の白ワインです。フィアーノの持つ香りとアロマを引き立たせるため、ステンレスタンクで中長期間熟成されることがほとんどです。

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コーダディヴォルぺ(Coda di Volpe)

「キツネのしっぽ」という名のこのブドウの品種はその名の通り、キツネの尾に似た特徴的なブドウの房から名付けられました。

カンパニア州全域で栽培され、多くのDOCG、DOCワインをつくる際に使用されています。いわばカンパニア州のブドウ品種における名脇役といったところでしょうか。そんな名脇役が主役になるワインがコーダ・ディ・ヴォルぺを80%以上使用したヴェズヴィオ火山周辺でつくられる白のラクリマ・クリスティ(Lacryma Christi)です。

「キリストの涙」と名付けられたラクリマ・クリスティの名前には、キリストが天に昇る際に美しいナポリのバイアを見て涙し、ヴェズヴィオ火山に落ちた涙のしずくからワインの木が芽生えたという伝説など諸説あります。

糖度の高めなコーダ・ディ・ヴォルぺからはしっかりしたボディのアルコールが高めのワインがつくられやすいです。香りはフルーティですが辛口で、ほどよい酸味があります。

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カンパニア州の代表的な黒ブドウの品種

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アリアニコ(Aglianico)

カンパニア州の黒ブドウといえばなんといってもアリアニコでしょう。火山性土壌を好み、昼夜の寒暖差が大きい気候を好むアリアニコにとってアヴェッリーノのイルピニア地方(Irpinia)やベネヴェントは最適で、古代ギリシャから栽培されていました。

アリアニコという名前も「古代ギリシャの」を意味するエッレニコ(Ellenico)から来ていると言われています。

「南イタリアのバローロ」とも称されるタウラージ(Taurasi DOCG)、ベネヴェントのタブルノ山岳付近でつくられるアリアニコ・デル・タブルノ(Aglianico del Taburno DOCG)のDOCGワインに使用される品種で、長期熟成にも耐えられるポテンシャルを持つことで知られています。

タウラージに必要な熟成期間はなんと最低3年。その内12か月はオーク樽で熟成させることが義務付けられています。しっかりとした酸とタンニンを含み、エレガントな香りと力強くストロングなボディが特徴で、1993年に南イタリアの赤ワインとして初めてDOCGを取得しました。

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ピエディロッソ(Piedirosso)

アリアニコに次いでカンパニア州で多く栽培されている黒ブドウがピエディロッソです。ピエディロッソとはイタリア語で「赤い足」という意味で、ナポリでは赤く染まった花梗をハトの足に見立てて「ハトの足」、"Pere 'e Palummo(Piedi di Colombo)"とも呼ばれます。

ベネヴェントやアヴェッリーノはもちろん、カゼルタやカンピフレグレイ、ヴェズヴィオ火山周辺などカンパニア州全域で栽培されていて、多くのDOCG、DOCワインにも使用されています。

淡いルビーの色をしていて、赤系果実やチェリーといったフレッシュさを持ち、タバコやハーブのような香りも感じることができます。ラクリマ・クリスティなどでは単一品種として使わることもありますが、アリアニコとブレンドして、アリアニコの力強いタンニンと酸を和らげる役割でも使われます。

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