歴史地区エリアの中心地、スパッカナポリとトリブナーレ通りをつなぐ細い路地のひとつにサン・グレゴリオ・アルメーノ通り(Via San Gregorio Armeno)はあります。
この通りには職人が手作業でつくりあげたプレゼーペやナポリの風景を描いた油絵、ナポリ音楽に欠かせないタンバリンなどの工芸品などが道端にズラッと並びます。
サン・グレゴリオアルメーノ通りの成り立ち
サン・グレゴリオ・アルメーノ通りは、トリブナーレ通りとスパッカナポリをつなぐ数ある路地のひとつですが、昔からこの路地は人々が集まる広場(現在のサンガエターノ広場)に直結していたことから、特に人通りの多い道でした。
人目の多い場所に芸術家たちは集まるもの。しだいにこの道には多くの芸術家たちが自身の工房を構え、作品を制作するようになりました。
ナポリの工芸品をみつけよう!
ナポリの伝統工芸品 プレゼーペ
ナポリの伝統工芸品でもあるイエスキリストの誕生のシーンを模型化したプレゼーペは、ここサングレゴリオアルメーノ通りがメッカ。クリスマスシーズンには国内外から多くの人が職人手作りのプレゼーペを求めて訪れます。
本物の草や土、水などを使いながらリアルにキリストの誕生を再現するプレゼーペは、イタリアのクリスマスには欠かせない存在です。また、キリストのまわりに配置する登場人物もたくさんの種類があり、鮮魚を売る魚屋さんや、ピッツァを窯で焼いているピッツァ職人の模型なんかもあり、見ているだけでも楽しくなります。
工房ごとにオリジナルのプレゼーペを制作しているので、プレゼーペにもそれぞれ特徴があります。
ぜひお気に入りの工房を見つけてみましょう!
プレゼーペに関してはコチラの記事を参考にどうぞ↓
著名人の模型
近年では、話題になっている著名人を模型にするのも恒例となっています。イタリアに限らず世界的な著名人の模型がつくられ、飾られています。
そんな模型の中でも人気なのはやはりサッカー選手。
もはやナポリの神的存在のマラドーナはもちろん、セリエAやヨーロッパで活躍する選手の模型がみられます。ちなみに日本人ではインテル時代の長友選手と、ミラン時代の本田選手が小さくつくられたこともありました。
今となっては見当たらないので、買っておけばよかったと後悔しています。。笑
油絵
絶景で知られるナポリの街ですが、その景色を描いた油絵をたくさん見ることができます。色鮮やかに描かれたナポリの景色はとても美しくて、これぞナポリ!といった絵ばかりです。
作品の全てがひとつひとつ手作業でつくられていて、同じ景色が描かれていても微妙に違うので、自分のお気に入りの作品を見つけるのも楽しいです。オススメなのは、タンバリンの上に描かれた油絵。カンツォーネで有名なナポリならではのユニークな作品です。
プルチネッラ
ナポリの代表的なキャラクターであるプルチネッラ。
特徴的な黒い仮面と白い服をまとった道化師のようなスタイルのプルチネッラは、ナポリの人たちに愛され続け、この通りでも多くのプルチネッラに出会うことができます。
このプルチネッラはナポリの人そのものを反映したようなキャラクターで、歌ったり、踊ったり、怒ったり、泣いたりと、喜怒哀楽のはっきりとしたキャラクターです。かわいらしいプルチネッラから、かなりリアルで厳ついプルチネッラまで様々なプルチネッラがあります。
プルチネッラに関してはコチラの記事を参考にどうぞ↓
コルノ
ナポリのおみやげといえば一番に挙がるのが赤い角の形をしたコルノ。魔よけやお守りとしてナポリ観光客に昔から親しまれている伝統工芸品です。
コルノに関してはコチラの記事を参考にどうぞ↓
おみやげにぴったり!
サン・グレゴリオ・アルメーノ通りは上記のような伝統工芸品を扱う工房がたくさんあることから、おみやげスポットとして知られています。
ほとんどのものが手作業で作られていて、オリジナル性にたけているのもポイントです。しかも価格も意外と安価なものが多く、ひとつのお店でたくさん買うとおまけしてくれることもよくあるので、ナポリでのおみやげ選びに迷ったらぜひサン・グレゴリオ・アルメーノ通りをオススメします。