イタリアで旅行していると素敵なお皿や雑貨、美味しそうな食材などとの出会いばかりでどんどん荷物がふえがちです。日本の友人や同僚へのお土産を選ぶにも、一個一個お店で選んでいたら時間も予算的にも結構きつくなってきます。
そんな時に便利なのがイタリアのスーパーでお土産を買う方法!イタリアのスーパーには日本に入ってこないイタリアならではの食材などが揃っていて、比較的安価で、なにより一気に買えることが魅力的です。
ここでは僕自身、日本に帰る際にお土産としてよく買っていて、喜ばれるものを17選紹介していきます!
1ビスケット(Mulino Bianco)
イタリアのビスケット市場おそらくナンバーワンのムリーノ・ビアンコ(Mulino Bianco)。イタリアの朝食は日本と比べて軽く、ビスケットとミルクなどの組み合わせが多いのですが、ムリーノ・ビアンコのビスケットは大人気!
日本でも有名なパスタメーカーのバリラ(Barilla)が展開する商品で、シンプルで素朴ながらも香ばしくて美味しいビスケットです。種類もたくさんあって、人気なものだとシンプルで定番のタラッルッチ(Tarallucci)やチョコレートのパン・ディ・ステッレ(Pan di stelle)、カカオとヘーゼルナッツクリームをサンドしたバイオッキ(Baiocchi)などがあります。
2チョコレート(Kinder)
Kinderという名前からして「イタリア?」という雰囲気ですが、実はイタリアのチョコレートで、あのヌテラやフェレロ・ロシェと同じイタリア屈指のお菓子メーカー、フェレロ社のチョコレートなんです。
Kinderシリーズはイタリア国内はもちろん世界的にも大人気!
一番人気の卵の形をしていて中におもちゃの入っているKinderサプライズ、チョコでコーテイングされたサクサクのウエハースとヘーゼルナッツクリームの入ったKinderブエノ、薄いパリパリの生地にチョコとミルククリームの入ったKinderカードなどがあります。
3チョコレート(Baci)
チョコレートでいったらイタリアで一番有名で人気なのは間違いなくペルジーナ社のバーチ(Baci)です。
ペルジーナ社は1900年代初めにペルージャ州で創業した老舗メーカーで、「キス」を意味する人気商品のバーチは、真ん中に香ばしいヘーゼルナッツがまるごと入っていて、濃厚なチョコレートと最高にマッチします。
チョコレートひとつひとつに著名人などによるロマンチックなポエムが入っていることでも知られていて、バレンタインデーの日にはたくさんの人がバーチをプレゼントします。
4ヌテッラ(ヌテラ)
イタリア人に愛されてやまない、国民的なスプレッドといえるヌテッラ(Nutella)。
日本ではヌテラという名前で広まっていて、輸入食材店などでもよく見かけます。ピエモンテ産のヘーゼルナッツをたっぷり使ったスプレッドで、似たような商品はいくつもありますが、ヌテラはまさに別格です。
イタリアには色々なサイズのヌテラがあり、かわいい瓶に入ったものや、最近ではヌテラをたっぷりサンドしたヌテラビスケット(Nutella biscuits)も発売されました。ヌテラビスケットは発売当初すごい人気で品切れが相次ぎ、ネットで3倍くらいの値段で売られていたほどです。
5ハード系チーズ
イタリア土産で誰がもらっても一番嬉しいのはやっぱりチーズではないでしょうか。モッツァレラチーズやリコッタチーズなどのフレッシュチーズは残念ながら持ち帰れませんが(持ち帰れたという事例もありますが)、ハード系のチーズは基本的にセーフですし、日本ではなかなか手に入らない本場のチーズの美味しさは感動モノです。
オススメなのはチーズの王様パルミジャーノ・レッジャーノ、羊のミルクでつくられたペコリーノ、他にもプロヴォローネ・デル・モナコやカチョカヴァロなどよりどりみどりです。チーズ売り場で「真空パックにしてください(Sotto vuoto per favore)」といえば真空パックにもしてくれるのでぜひ!
6ボッタルガ
高級食材として知られるカラスミですが、イタリアではボッタルガ(Bottarga)と呼ばれ、スーパーでも手に入れることができます。アーリオオーリオのスパゲッティにボッタルガをたっぷりすり下ろして食べる幸せといったらありません。
イタリアではボラの卵巣(Bottarga di muggine)以外にもマグロ(Bottarga di tonno)やメカジキ(Bottarga di pesce spada)もあります。軽量で保存が効くのもお土産にぴったりの食材です。
7乾燥ポルチーニとドライトマト
日本ではなかなか手に入らず、見つけたとしても結構な値段のする乾燥ポルチーニ。イタリアのスーパーで買えばびっくりするような安さで手に入れることができます!(写真のものは40gで5ユーロほど)下手したらビスケットやチョコレートより安いかもしれません。
スーツケースで幅をとることもなく、軽くて高級感もある乾燥ポルチーニはお土産にもってこいです。また、同じ乾燥系だとドライトマトもオススメで、イタリア産のミニトマトは旨味の凝縮感が日本のミニトマトと違うのでとても美味しいです。料理好きな方へのお土産にぜひ。
8カルチョーフィ瓶づめ
個人的に必ずお土産に選んでしまうのがこちらのカルチョーフィ、アーティチョークの瓶詰です。日本では滅多に見ることがないので、もらった人は大喜び!味付けもビネガーの酸味が効いたオイル漬けなので、ピクルスのような感覚で食べられ、日本人の舌にも合うと思います。
ネックなのは結構重く、瓶のため扱いに気を遣うということ。ひとつやふたつ買う分にはいいのですが、いくつも買おうとするとちょっと大変かもしれません。ただそのリスクを冒す価値はあり!
9アンチョビ瓶づめ
カタクチイワシを塩漬けしてオイルとともに瓶詰めしたアンチョビ、アッチューゲ(Acciughe)。日本ではよくペルー産やアルバニア産などが多く売られていますが、イタリア産となると結構高くなってしまうんですよね。
イタリアのスーパーなら手ごろな値段で良質のアンチョビが買えます。魚介系のパスタの隠し味として加えるだけで、グッと味が引き立つ便利なアイテム・アンチョビ、買っておいて損はありません。
10パスタソース
さすがパスタの国だけあって、できあいのパスタソースが瓶詰になってズラッと並んでいます。ピリ辛のアラビアータソース、緑鮮やかなバジルペーストソース、きのこの入ったボスカイオーラソース、挽肉入りのボロネーゼソースなどなど、何でもあります。
バラエティに富んでいて、お土産にしたら絶対喜ばれるんですが、ネックなのはやはり瓶ということ。色々な種類買っていると結構重くなるんです...。
11パスタ
イタリアのスーパーのパスタコーナーに行くとびっくりするのがパスタの種類!数社のパスタメーカーによる色々な種類のパスタが棚いっぱいに並んでいます。スパゲッティひとつとっても、やや太いものやかなり太めのもの、断面が四角いものにリングイネのように少し平たくなっているものなど、パスタへのこだわりはさすがイタリアです。
日本では珍しいパッケリ(Paccheri)やコンキリエ(Conchiglie)、パスタミスタ(Pasta mista)などは喜ばれること間違いなしです。
オススメのパスタブランドについてはこちら→パスタの名産地・カンパニア州が誇る人気のパスタブランド5選を紹介!
12リゾット(Knorr)
日本と比べてインスタント食品は少ないイタリアですが、意外と良いのがリゾットのインスタント。鍋にお水と袋の中身を入れて火にかけ、沸騰してから弱火で10~12分程適度かけ混ぜながら加熱します。水分がいい感じになくなったらオリーブオイルを回しかけ、混ぜ込めば完成。
お家で手軽に本格的なリゾットが楽しめます。ミラノ風リゾット、ポルチーニのリゾット、小エビのリゾット、アスパラガスのリゾットなどなど色々な味の種類があり、場所を取らないのも魅力的です。
13トリュフ塩
過去、日本に持っていったお土産で一番反応が良かったのがこのトリュフ塩かもしれません。トリュフの産地イタリアならではのお土産で、お肉はもちろん、じゃがいもをはじめとした野菜などとも相性は抜群で、芳醇なトリュフの香りが楽しめます。
トリュフ関連だとトリュフオイルもオススメ。少量垂らすだけで一気に香りが広がります。香りからすれば塩よりもオイルの方がトリュフ感をしっかり感じることができると思います。
14コーヒー粉・豆
もしイタリアのモカやマキネッタ、クックメッラなどをお持ちの場合はコーヒー粉もオススメです。イタリアにはキンボ(Kimbo)やパッサラックア(Passal'acqua)をはじめとする、エスプレッソにぴったりのコーヒー粉が簡単に手に入ります。
特にパッサラックアは日本だと気軽に一杯飲めない値段だったりするので、ぜひイタリアで買っておきたいブランドです。深煎りされた香り高いナポリのカフェを日本でも堪能することができます。
15バルサミコ酢
モデナの世界的に有名なバルサミコ酢。スーパーでもそれなりに良質なバルサミコ酢を手に入れることができます。お肉にもお魚にも合って、サラダのドレッシングに使ってもいいし、煮詰めてチーズやジェラートにかけても美味しい、そんな万能すぎるバルサミコ酢はイタリアの一家に一本欠かせません!
すでに煮詰まってソース状になっているバルサミコ酢もあり、そちらはすぐにどんな料理にもかけて楽しめます。
16オリーブオイル
トリュフ塩と並んでお土産にすると喜ばれるランキングナンバーワンなのがオリーブオイル。持って帰るのが重いというのを除けばダントツで1位だと思います。
本場イタリアで売られているオリーブオイルは色も濃く、蓋を開けたときの香りがたまりません。ちょっと小さめのボトルを選んで、サラダやカルパッチョ、料理の仕上げ用に使うのがベストです。
17ワイン
ワイン好きならイタリア土産にワインを選ぶ方も多いと思います。実際イタリアはフランス、スペインと並んで世界三大ワイン生産国として知られ、エノテカはもちろん、どんなスーパーでさえイタリア各州のワインが棚2~3つほどにびっしりと揃えられています。
日本に入ってこない生産者のワインを選んで、日本でゆっくりと味わうのもまたいい旅行の楽しみ方ですね。ちなみに関税がかからないのはワイン3本まで。それ以降は1Lあたり200円が課税されます。
カンパニア州のワインについてはこちら→ナポリ・カンパニア州のワイン特集!カンパニア州で造られるワインの品種や特徴などを紹介
おわりに
いかがだったでしょうか。スーパーでもこれだけのイタリアお土産を揃えることができるんです。
イタリア旅行は時間管理がとても大切。効率よくお土産を買うためにも、ぜひスーパーお土産を活用したいところです。