ダンテ広場からアルバ門をくぐってすぐのところにベッリーニ広場(Piazza Bellini)はあります。
ナポリ芸術大学(Accademia di Belle Arti)やナポリ音楽学校(Conservatorio di San Pietro a Majella)の近くに位置するこの広場は、週末の夜になると学生を中心にナポリ中から来るたくさんの若者で溢れかえります。
ベッリーニ広場と音楽
そんなベッリーニ広場の名前の由来は、シチリアのカターニャ出身の作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(Vincenzo Bellini)です。彼はここナポリ音楽学校で主に宗教音楽を熱心に勉強し、オペラ作曲家としてロッシーニ、ドニゼッティなどと並び19世紀前半を代表するイタリア作曲家となりました。
ベッリーニ広場からスパッカナポリへと下るサンセバスティアーノ通り(Via S.Sebestiano)は別名"音楽の道"とよばれ、ナポリの楽器を代表するマンダリーノ、タンバリン、トリッケバッラッケなどが並んだ音楽ショップや工房を見ることができます。
ギリシャ時代の壁
ベッリーニ広場の真ん中には、柵で囲まれて一段低くなっている場所があります。
それは1954年に発見されたギリシャ植民地時代につくられた壁で、紀元前200年から500年くらいの間のものとされています。そんな貴重な遺跡が広場にひょこっとむきだしになってるって、結構すごいですよね。
ナポリの街の地下はまだまだこのような遺跡がたくさんあると言われていて、地下鉄の工事なんかも、ちょっと工事したら遺跡が見つかって中断、工事を再開したと思ったらまた遺跡で中断、なんてことがしょっちゅうです 笑。ナポリの地下空間の見学は近くのナポリソッテラネアで楽しむことができます。
広場で"立ち飲み"がイタリアのスタイル
広場にはビール専門のビッレリアや軽い前菜やフリットを食べながらサクッと飲めるカフェなどがあり、歴史地区エリアで週末一番にぎわう広場といっても過言ではありません。
イタリア人が夜飲みに出かけるのは、ほぼほぼ広場。彼らはほんっとに広場が大好きなんです。
日本人からすると、居酒屋だったり、どこかお店に入って飲むのが落ち着きますよね。イタリアではそういった居酒屋みたいなお店ってあんまりなくて、「飲みに行こう」となったら広場に集まって立ち飲みが定番です。おしゃべりするのがなにより好きな彼らは立ったまま、ビール片手に何時間も話し続けます。イタリア人の外好きは夏でも冬でも変わりません。
イタリア人の根源にある、フランクさだったり、親しみやすさはこんなところから来るんだなあといつも感じます。ナポリに旅行に来る際にはぜひベッリーニ広場で"立ち飲み"してみましょう!
歴史地区で夜の人気飲みスポットといえばこのベッリーニ広場ですが、キアイア地区にも、若者に大人気のバール街があります。こちらの記事もどうぞ↓
Piazza Bellini
住所: Piazza Bellini 80138 Napoli NA
最寄り駅: ダンテ駅(dante, linea1)から徒歩約1-3分
営業時間: バールは23時過ぎから2時ごろがピーク