イタリアで唐辛子などの辛い食べ物で有名なのはナポリより南に位置するカラブリア州ですが、ナポリも辛いものが好きな人は結構います。
そんなナポリの人たちが好んで使うピカンテオイルをご紹介。
ナポリのピカンテオイルとは
イタリア語で「辛い」ことを"ピカンテ(Piccante)"といいます。
ピカンテオイルとはその名の通り辛いオイルで、主に唐辛子を原料につくられます。ナポリではそこにニンニクとトマトペーストを加えることでよりコクのある"赤いオイル"に仕上げるのが特徴です。
ナポリの方言で"赤"を意味する"オ・ルッス(O' Russ)"と呼ばれるのもその赤い色からきています。聖木曜に食べられることで有名なナポリの魚介料理、ズッパ ディ コッツェにはこのピカンテオイルが欠かせません。
ズッパ ディ コッツェ以外にも、魚やお肉のグリル、パスタなどにタラーっとかけても美味しいですし、ピッツァの上にかけても間違いありません。(本場ナポリではタバスコやピカンテオイルをピッツァにかけることはほとんどありませんが、日本人にはピッツァ+辛みは親しみがありますよね)
ピカンテオイルの作り方
簡単に作れるナポリのピカンテオイルをご紹介!
一度作れば辛みが欲しい時にすぐに使えるのでとても便利です。
・オリーブオイル 200g
・サラダ油 200g
・トマトペースト 80g
・唐辛子(乾燥) 20~40g
・にんにく 4かけ
・塩 適量
①唐辛子はフードプロセッサーなどにかけて細かくしておきます。あまり辛くしたくないときは半分に折る程度でもOKです。
②小鍋にオリーブオイル、サラダ油、半分にカットしたニンニクを入れて火にかけます。ニンニクは潰すと焦げやすくなるので半分にカットするか丸ごとつかいましょう。
③ニンニクから小さな泡がでてきたら弱火にして、唐辛子を加えてゆっくりと火にかけていきます。
④ニンニクが薄っすらと色づいてきたらトマトペースト、塩をひとつまみ加えてさらに数分火にかけていきます。混ぜながら底にあたらないように、ニンニクが焦げすぎないように気をつけます。
⑤火から外して常温になるまでそのまま冷まします。冷めたら小ざるでオイルを濾せば完成!
※熱湯消毒した瓶などに入れれば長期保存が可能です。ザルで濾した唐辛子もそのまま料理に使えますので捨てないでとっておきましょう!
さいごに
今回はナポリの"オ・ルッス"ということで、ニンニクとトマトペーストを使用しましたが、お好みでハーブ類を加えてもいいですし、アンチョビを加えればより美味しいオイルへと進化します!
ぜひアレンジも試してみてくださいね!