【ソレント産レモン】爽やかな香りとアロマがたまらない南イタリアの最高級レモン -Limone di Sorrento-
スポンサーリンク

ソレントでのレモンの歴史

ソレントでレモンの栽培が始まったのは1500年代、イエズス会によって持ち込まれたとされています。ただ、ポンペイ遺跡やエルコラーノ遺跡のモザイク画などにはレモンに似た果実も多く確認されていることから、実は古代ローマ時代から存在していたのではないかという説も有力です。

1800年代にはいると主にアメリカなどへ向けて輸出されるようになり、ソレント産のレモンは世界的にも有名なものとなっていきます。2000年にはIGP(地理表示保護)へ登録されました。

ソレント産レモンの特徴

安定して上質なレモンを栽培するため、昔からソレントのレモンの果樹園にはパッリャレッレ(Pagliarelle)と呼ばれる藁の屋根が使われていました。園内に数多く立つ栗の木でできた柱を支えに、このパッリャレッレを屋根として張り巡らせ、寒さや悪天候からレモンを守っているのです。

ソレントのレモンは美しい黄色をしていて、やや大きめ(85gを下回らない)の楕円形をしています。皮はしっかりと厚く、実を半分に切っただけで溢れ出るようなレモン汁の多さが特徴です。皮に含まれるレモンの油性分にはレモンのエッセンスと香りがぎゅっと詰まっていて、ちょっと押しただけでもあたりにレモンの爽やかな香りが広がります。

スポンサーリンク

お隣のアマルフィのレモンも有名!

ソレントのレモンに並ぶ品質なのがソレントの南一帯にあるアマルフィ海岸のレモン。

こちらのレモンも100~120gというやや大ぶりのサイズで、ぷっくりした中央部分と先端にいくにつれ細くなるような形をしています。そんな形を表すスフザート(Sfusato)とも呼ばれます。ビタミンCやミネラルが他のレモンに比べてかなり多く含まれていることも分かっています。

2001年にアマルフィのレモンもIGP(地理表示保護)へと登録されました。

レモンの使い方

ソレントやアマルフィ海岸はレモンの特産地ということもあって、レモンをつかった料理がたくさん存在します。魚介のサラダを仕上げる時にも欠かせないですし、シンプルにレモンとオリーブオイルを感じるスパゲッティも爽やかでとても美味しいんです。

もちろんドルチェにも大活躍!アマルフィ名物のレモンクリームをたっぷりまとったデリツィア・リモーネや、レモンのカプリ風ケーキ、レモンのティラミス、夏にぴったりのレモンのグラニータやジェラートなどなど。

レモンのお菓子
アマルフィの名菓デリツィア・リモーネ

また、アロマたっぷりのレモンの皮を利用してリモンチェッロというレモンのリキュールも作られます。このリモンチェッロはキンキンに冷やして食後酒として飲んだり、お菓子の香りづけに加えたりと、南イタリアには一家に一本必ず常備されているといっても過言ではないくらい欠かせないものなのです。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事