【メランヌルカ】リンゴの女王ともいわれるカンパニア州の特産リンゴとは -Melannurca-

美味しい果物が安く手に入るイタリアでは、おやつの時間に果物をよく食べます。オレンジだったり、バナナ、桃、リンゴなどをリュックなどに入れておいて、小腹がすいたときにおもむろに取り出して食べている人の姿をイタリアの街で見かけることも少なくありません。

そんな秋の果物の代表といえばリンゴ。リンゴのなかでもカンパニア州のメランヌルカという品種のリンゴはIGPにも指定されていて、好んで食べられます。そんなカンパニア州の名産リンゴ、メランヌルカについて紹介します。

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メランヌルカの特徴

メランヌルカ(Melannurca)またはメーラ アンヌルカ(Mela annurca)と呼ばれるカンパニア州のこのリンゴは歴史が長くなんと約2000年前にはすでに栽培されて食べられていたとされています。

カンパニア州の全域で育てられ、特にカゼルタやベネヴェントなどの街で盛んに栽培されています。収穫は9月半ばのまだ実が若いうちに手作業で行われ、土の上に藁や木くずを敷いたメラーイオ(melaio)と呼ばれる場所の上に並べられます。並べられたリンゴは日光が当たるように適宜ひっくり返され、十数日間ほどで濃い赤い色がついてきます。

メランヌルカの実は小ぶりで歯ごたえの良い固め、甘さとほどよい酸味がぎゅっと凝縮されたリンゴです。皮を剥いた時にリンゴの香りがふわっと広がるのですが、その香りも他のリンゴをは違った品のある印象を受けます。

ビタミンB1、B2、ミネラル、ポリフェノールなどが普通のリンゴの数倍で、コレステロールを下げる作用もあるとされています。また、最近のナポリ大学の研究では髪の発毛や脱毛予防にも効果的ということが分かっていて、メランヌルカをつかったカプセルタイプの脱毛予防剤なども開発されています。

果樹園
収穫後にメラーイオに並べられてるメランヌルカ(wikipediaより画像引用)

メランヌルカの食べ方

メランヌルカはもちろんそのままフルーツとして食べても美味しいですが、様々な食べ方がされています。代表的なジャムにはじまり、リンゴのケーキやタルトなどのデザート、サラミやソーセージの中に練りこまれたり、パスタなどの料理のアクセントとしても存在感を発揮します。

世界的に有名な諺で「一日一個のリンゴで医者いらず」といったものがありますが、まさにその通りでリンゴの栄養価の高さは誰もが知っています。カンパニア州の人たちはメランヌルカというさらに栄養価の高いリンゴを積極的に食に取り入れることで毎日活き活きとしているのかもしれませんね。

サラミ
メランヌルカ入りのサラミ
パスタ
メランヌルカとリコッタチーズを詰めたラビオリ

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