イタリア語を独学で勉強しようと思っている方、勉強しているけどなかなか思うように勉強がはかどらない方へ、イタリア語を効率よく学ぶための5つのテクニックを紹介します。
僕自身、学校やコースなどにはほとんどいかず、参考書を使って独学で勉強することでイタリア語を話せるようになりました。少しでもお役に立てれば嬉しいです。
イタリア語ってどんな言語?
イタリア語は日本人にとって習得しやすい言語です。
最大のアドバンテージは発音が基本的にローマ字読みでいいということ。イタリア語の場合、自分の知らない単語がでてきたとしても、単純にローマ字読みすればいいだけなので、読めてしまうんです。
例)fiore(花) →フィオーレ
nome(名前) →ノーメ
pesante(重い) →ペザンテ
こんな風にほとんどの単語はそのまま読めばいいだけなのです。"R"の発音は日本人が苦手とする発音ですが、それ以外は特に発音に困ることなく学習できます。
語学習得において発音が簡単というのはとても重要です。特に日本人の傾向として、"文法"は得意だけど"発音"が苦手というのが一般的なケースです。そういった面から見てもイタリア語は日本人に向いている言語といえます。
イタリア語勉強の5つのテクニック
イタリアの公用語はイタリア語。
英語も北部では通じないこともないですが、英語とイタリア語では現地のイタリア人の反応も大違い!せっかくイタリアに行くなら現地の人ともイタリア語で会話したいですよね。
語学習得には勉強法がとても大切。どう勉強するかで上達のスピードやモチベーションも変わってきます。勉強法はそれぞれ自分に合ったやり方があると思いますが、ここでは実際に僕が実践している勉強法をご紹介します。
1単語をたくさん覚える
特にイタリア語をはじめて間もないころ、初期の段階ではとにかく単語を覚えましょう。単語を知らないことには言いたいことも言えないし、言っていることもわかりません。逆に単語さえわかっていれば文法が多少間違っていてもなんの問題もありません。
身の回りにあるものをどんどんイタリア語に変換していってみてください。
机、フォーク、牛乳、きゅうり、掃除機、洗濯機、手、足など、目につくものを手当たり次第に調べてイタリア語に変換していく、思いつくものをほとんどイタリア語に変換できれば、それだけでイタリア語のベースができあがります。
2カチカチの文法参考書を使う
イタリア語には日本語や英語とは違った概念が多数あります。
例えば男性名詞や女性名詞など、名詞に性別が存在したり、動詞が主語や時制によって変化したりするのも日本人からすると混乱する原因の一つです。こういった文法に関しては参考書を使ってしっかりと理解しながら進めることが大切です。
参考書を選ぶ時は以下の事をポイントにしています。
・イラストの少ないもの
・文法の解説に特化しているもの
・「使える単語○○○選」「イタリア語会話集」のようなタイトルのものは選ばない
イラストが多い参考書は、手に取りやすく、誰にでもわかりやすいように書かれています。ただしイラストが多用されることで、その反面文法の詳しい説明や解説、用例などが不足がちなことが多いです。
また単語集や会話集は短期間でイタリア語力をあげるには効果がありますが、イタリア語そのものを理解するにはあまり役に立ちませんし、単語なら自分で辞書を使って調べた方が身になります。
オススメの参考書
僕が愛用しているのはイタリア文学者として有名な坂本 鉄男さんの「現代イタリア文法」、また興松明さんの「現代イタリア語入門講座」です。どちらもイタリア語の基礎的文法からレベルの高い文法まで網羅していて、とても詳しく解説されています。用例が多いのも嬉しいポイントです。
勉強をはじめたばかりの頃はなかなか思うような参考書に出会わず、何度も挫折しては新しい参考書を買うというのを繰り返していました。
値段は他のものより高めですが、それだけの価値は十分にあります。イタリア語の勉強はこの二つの内一冊あれば問題ないはずです。
3CDでイタリア語の雰囲気に慣れる
日本でイタリア語を勉強する場合、とても重要になってくるのが耳をイタリア語に慣らすことです。周りにイタリア人がいる環境でもなければ、普段の生活でイタリア語を耳にすることはほとんどありません。
そんな問題を解決するのがイタリア音楽のCDです。
イタリア語のCDを聴いているうちに、自然とイタリア語の発音やリズム、単語でさえ聞き取れるようになります。また、クラシックのイメージが強いイタリアの音楽ですが、イタリアンポップやロックも素晴らしい楽曲がたくさんあります!
最近のイタリアではラップも若者の間でかなり流行っています。CDの入手が困難な場合は、youtubeで簡単にイタリアの音楽を聴くことができます。
個人的に好きなアーティストのリンクを貼っておきます ↓
フランチェスコ・レンガ
"Nuova luve(新たな光)"↓
ジョルジア
"Il mio giorno migliore(私の一番最高の日)"↓
ロレンツォ フラーゴラ
"Siamo uguali(みんな同じ)"↓
4イタリア映画でフレーズを覚える
語学の習得に有効な手段として多くの人が映画鑑賞をあげます。実際に映画には普段から使うイタリア語のフレーズがたくさん詰まっています。そしてなにより最も楽しい勉強法が映画鑑賞です。映画を楽しみながら語学力も上がるなんて最高じゃないですか。
単語を覚えたり、文法学習で参考書とにらめっこしていただけでは解決できない、 人と人との会話、間合い、ジェスチャーなどのナチュラルなイタリア語を耳にすることはとても大切です。
ジブリ作品がオススメ!
僕の場合はじめはイタリア語で"ジブリ作品"をよく観ていました。
もちろんジブリの作品が大好きなのもありますが、ストーリー自体がわかっているのでイタリア語そのものがわからなくても、登場人物が何を言っているのかが分かるのも大きいです。音声・字幕とも日本語、イタリア語に変えられるのも、普通のイタリア映画ではなかなかありません。(慣れてきたら音声・字幕ともにイタリア語にするのがオススメです。)
イタリア語版が見つけられない場合は、ブルーレイのみですが色々な言語で楽しめるジブリ作品もでています。となりのトトロ以外にも他のジブリ作品もイタリア語で収録されているものもあるのでチェックしてみてください。
5イタリア人と話す
これは周りにイタリア人がいないと難しいかもしれませんが、一番の上達はどの言語でもやはりネイティブスピーカーとの会話だと思います。
日本人の傾向として文法や筆記のテストは完璧なのに、会話になると言葉に発する前に考えてしまうためか急に黙ってしまうケースがよくあります。逆に他の国の人たちは少しの文法の間違いなど気にせずペラペラと話したがるのです。
会話をすることは語学を学ぶ上で非常に大事なことで、いくら文法や単語を覚えていても、実際の会話で瞬発的に使えなかったら意味がありません。
イタリア料理店で働いているイタリア人や、街中でイタリア語が聞こえたら話しかけてみるなど、積極的に話す機会をつくってみましょう。
gymglish AIによるイタリア語学習
そうはいっても誰しも留学ができるわけではありませんし、身近にイタリア人がいない方も多いと思います。そんな方にオススメなのがgymglishのAIによるイタリア語学習です。
近年著しく発展するAIの技術を用いれば、まるでイタリア人の友人と話しているかのような自然な会話をすることが可能です。以前なら自力では難しかったイタリア語での会話も、技術の進歩によってここまでできるようになるなんて凄いですよね。
gymglishのイタリア語学習は、そんなAIによる自由形式の会話だけでなく、毎日15分ほどのレッスンをAIが学習者のレベルに合わせて調整して用意してくれます。まとまったユーモラスな文章を読み聴きするレッスンで、イタリア語の理解力をアップするにはまさに最適といえるでしょう。
15日間の無料トライアルもあるので、まずは試してみる価値があると思います。お申し込みはこちらからどうぞ↓↓
勉強はバランスよく
ここで紹介した方法はあくまで私が意識している勉強法ですが、どれも大切なことだと思います。
どれか一つだけとって勉強するのではなく、バランスよく色んな方法で勉強することで、イタリア語の語学力がまんべんなくあがります。
ぜひイタリア語を習得して、イタリア人との会話を楽しみましょう!