ナポリのストリートフードといえばフリットと呼ばれる揚げ物。
エビやイカなどの海の幸のフリットや、ピッツァの生地を揚げたものなど、たくさんの種類のフリットがあります。その中でも一番人気のフリットがこのナポリ風コロッケ!そんな誰もが大好きなナポリ風のコロッケについてご紹介します。
ナポリ風コロッケとは
ナポリ風のコロッケのそもそもの起源はフランスのクロケット(Croquette)による影響といわれています。18世紀ごろにフランスで人気だったクロケットは、当時関係が深かったナポリにも伝わり、独自の変化を遂げました。
イタリア語でコロッケのことをクロッケ(Crocchè)といいますが、ナポリではパンツァロッティ(Panzarotti)と呼ばれることも多くあります。お腹を意味するパンツァ(Panza)からくる言葉で、お腹のまるいフォルムがコロッケと被ったためこう呼ばれるようになりました。
ナポリ風コロッケの特徴
ナポリ風のコロッケの材料はいたってシンプルで、主にじゃがいもとチーズのみでつくられていて、挽肉だったり玉ねぎなどは入りません。チーズはパルミジャーノの他にもペコリーノを入れると味がしまってとても美味しいです。
サイズも小さいものから大きいものもあり、大きいものは中心にモッツァレラチーズを入れるのが基本です。
小腹が空いた時のおやつや、アペリティーヴォのおつまみとしてビールとともに食べるコロッケは最高で、一度手をつけると止まりません。ピッツァを食べる前のアンティパストとしても定番の料理です。
ナポリ風コロッケのレシピ
ナポリ風コロッケをつくる際のポイントは何といってもじゃがいも!
水分の少ないじゃがいもを選びましょう。もし潰してこねている段階でやわらかすぎるようであれば、パン粉を足して固さを調節します。
・じゃがいも 約1キロ
・パルミジャーノ 80g
・ペコリーノ 80g
・卵黄 2個分
・イタリアンパセリ 適量
・黒胡椒 適量
・モッツァレラ 100g
・卵白2個分
・強力粉 適量
・パン粉適量
①じゃがいもは皮つきのまま鍋に入れ、水から火が通るまでゆでていきます。
②じゃがいもがゆであがったら、熱いうちに小さいナイフを使って剥ぎ、ポテトマッシャーで潰します。
③ボールにマッシュしたポテト、パルミジャーノ、ペコリーノ、卵黄2個分、刻んだイタリアンパセリ、黒胡椒、塩をいれてこねます。
④お好みの大きさに分けて丸めたら、真ん中にモッツァレラチーズを入れて転がし、俵型に成形します。
⑤俵型に全て成形出来たら、強力粉、泡立てた卵白、パン粉の順にコロッケの衣をつけていきます。(パン粉はフードプロセッサーなどで細かくしておくとより本場に近づきます)
⑥180度に熱した油でこんがりキツネ色になるまで数分揚げます。上から塩を少々振ったら完成!
さいごに
ナポリ風コロッケはそこまで手間もかからずにできてとても美味しいフリットです。サイズはお好みで小さくしたり、中にモッツァレラチーズを入れなくても十分美味しくできます。
おやつや休日のビールのお供にぜひ作ってみてください!