スペイン・ハプスブルク家による統治
フェルナンド2世がフランス軍をナポリから追い出して支配するようになったため、1504年からナポリ王国はスペインに取り込まれて、総督(副王)が統治するスペイン領属時代となります。
フェルナンド2世は男系の跡継ぎがいなかったため、娘のフアナの長男であるカルロス1世を後継者に指名し、スペイン・ハプスブルク家によるナポリの統治が始まります。カルロス1世(またはカール5世)から始まったスペイン・ハプスブルク家による統治はカルロス1世の後も、フェリペ2世、フェリペ3世、フェリペ4世、カルロス2世と約200年続き、その間ナポリはスペインによる文化的な影響も多く受け、その面影は現在のナポリの町にも反映されています。
植民地としての扱いを受けたナポリでは、スペイン・ハプスブルク家による軍資金調達のための課税などに反発した市民による反乱が頻繁に起こりました。1647年におきたマサニエッロによる反乱はその代表的なものです。
度重なる近親婚によるものか、スペイン・ハプスブルク家最後の王となるカルロス2世は虚弱な体質で、重度の障害を抱えていました。カルロス2世は遺言でスペインの後継者をブルボン家のフェリペ5世に託してこの世を去りました。
スペイン王 (ナポリ王) | カルロス1世 カルロ4世 |
神聖ローマ皇帝 | カール5世 |
家系 | スペイン・ハプスブルク家 |
出生ー死去 | 1500年2月24日ー 1558年9月21日(58歳) |
両親 | フィリップ美公 フアナ |
妻 | イサベル・デ・ポルトゥガル・イ・アラゴン |
子ども | フェリペ2世 マリア フェルナンド フアナ フアン |