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【カゼルタ】中世の都として栄えたカゼルタのおすすめ観光情報を紹介!

【カゼルタ】中世の都として栄えたカゼルタのおすすめ観光情報を紹介!

イタリア、ナポリを擁するカンパニア州の主要な都市のひとつ、カゼルタ

世界遺産のカゼルタ宮殿を中心に、中世の都として栄えたカゼルタの観光情報をご紹介していきます。

カゼルタってどんなとこ?

風景

カゼルタ(Caserta)はナポリの北に位置する人口約7万人の都市で、人口約90万人を擁するカゼルタ県の県都でもあります。

カゼルタの中で最も有名なのは、なんといってもカゼルタ宮殿ヴァンヴィテッリの水道橋サン・レウチョの邸宅群とともに世界遺産にも登録され、中世の都として栄えたカゼルタの美しさを見学することができます。

また、サレルノと並んでモッツァレラチーズの産地として知られていて、カゼルタの水牛のモッツァレラチーズはイタリア全土をはじめ、世界各地で食べられています。

他にもカゼルタの黒豚をつかったサラミやサルシッチャ、栄養価の高いカンパニア州のリンゴ・メランヌルカをつかったドルチェなど、素朴ながら美味しい料理がたくさんあります。

カゼルタのおすすめ観光スポット!

そんなカゼルタに来たらぜひ訪れたい観光スポットをご紹介!

カンパニア州のなかでは、ナポリやアマルフィ海岸、カプリ島などに比べて知名度は劣りますが、知る人ぞ知るカゼルタの魅力を見ていきましょう。

カゼルタ宮殿(Reggia di Caserta)

宮殿

カゼルタの一番の見どころといえばカゼルタ宮殿(Reggia di Caserta)。18世紀後半にナポリを治めていたブルボン朝のカルロ王は、海に面した当時のナポリ王宮から、防御性のたかい内陸のカゼルタへと王宮を移すことを望みました。

建築家ヴァンヴィテッリによって設計されたカゼルタ宮殿は、フランスのヴェルサイユ宮殿を見本として建てられ、18世紀にヨーロッパで建てられた宮殿のなかで最も大きいといわれています。

宮殿内ではスターウォーズなどの映画でもつかわれた表敬の階段(Scalone d'onore)をはじめ、豪華な王室の数々、王宮劇場などを見学でき、当時の王国の繁栄ぶりが伺えます。

ヴェルサイユ宮殿を凌ぐともいわれるカゼルタ宮殿の庭園は、広大な緑の敷地と宮殿からまっすぐに延びる水道がとても美しく、ついつい時間を忘れて見とれてしまうほどです。随所に見られる噴水や上にあるイギリス式庭園も見どころで、喧騒な街から離れたリラックスの空間を感じ取れるでしょう。

Reggia di Caserta

住所: Piazza Carlo di Borbone, 81100 Caserta CE
開館時間: 08:30~19:00頃まで(季節や見学場所によって変更あり)
閉館日: 火曜日
料金: 18ユーロ(全ての見学スポット含む)
アクセス: カゼルタ駅(Caserta)から徒歩すぐ
公式サイト: https://reggiadicaserta.cultura.gov.it/

カロリーノの水道橋(Acquedotto Carolino)

水道橋

カロリーノの水道橋(Acquedotto Carolino)は、 別名ヴァンヴィテッリの水道橋(Acquedotto di Vanvitelli)とも呼ばれる全長38kmにも及ぶ水道システムで、世界遺産に登録されています。

ヴァンヴィテッリの設計でつくられたこの水道システムは、ローマ建築を模範にしてつくられました。水源はベネヴェントのタブルノ山近く、アイオラという街近くから引き、カゼルタ宮殿や庭園、サン・レウチョの邸宅群まで水を運びました。

水道橋の大部分は地下にありますが、ヴァッレ・ディ・マッダローニに行く途中には3層もの高い水道橋を見ることができます。現在は水道としては機能していませんが、当時の貴重な建築物として保存されています。

Acquedotto Carolino

住所: SS 265, 81020 Valle di Maddaloni CE
料金: 無料
アクセス: 道の途中で下車して見学
サイト: Acquedotto Carolino - Reggia di Caserta

サン・レウチョの邸宅群(Complesso di San Leucio)

邸宅

カゼルタ宮殿やカロリーノの水道橋と並んで世界遺産に登録されているのが、カゼルタ宮殿の北西に位置するサン・レウチョの邸宅群(Complesso di San Leucio)です。

サン・レウチョという地区は、18世紀後半、ナポリ王だったブルボン朝カルロ3世とその息子フェルディナンド1世により開発された土地で、絹工場を中心とした産業都市として栄えました。狩猟好きのフェルディナンド1世は特にはここを気に入り、廃墟となっていたサン・レウチョ教会の跡地にベルヴェデーレ館を建て、ここを拠点に狩猟を楽しんでいたようです。

絹工場が建設されると、隣接して養蚕・製糸・織物工場、労働者のための住居を増築し、より一層産業都市として栄えるようになりました。製糸、織物業は当時のヨーロッパでも最先端だったいわれています。しかし19世紀に入るとフランス革命が起こり、ナポレオンが侵略してくることで、サン・レウチョの発展も止まってしまいました。

絹工場の見学はガイド付き(所要時間約1時間)のみ行われていて時間も指定されているので、予定を立ててから行くことをおすすめします。

Complesso di San Leucio

住所: Via del Setifiicio 5, CE
開館時間: 9:30-10:45-12:00-15:00-16:30
閉館日: 水曜日の午後
料金: 7ユーロ+2ユーロ(ガイド代)
アクセス: カゼルタ駅からバスで約20分(106番線または108番線)
公式サイト: https://www.belvederedisanleucio.it/
バス会社: CLP社 https://www.clpbus.it/web/orari/orari.php

カゼルタ・ヴェッキア(Caserta Vecchia)

街

現在のカゼルタから北東に4kmほどの場所に、カゼルタの旧市街地といえるカゼルタ・ヴェッキア(Caserta Vecchia)があります。カゼルタ・ヴェッキアは標高400mという高さに位置し、カゼルタという街の名前も、ラテン語で「高い集落」を意味する「Casa Hirta」からきています。

そんなカゼルタ・ヴェッキアは8世紀頃にランゴバルド人により開拓され、11~12世紀頃にはノルマン人、12~13世紀にはホーエンシュタウフェン朝のもと大天使ミカエル大聖堂(Duomo di San Michele Arcangelo)や鐘楼が建てられるなどし、街は小さいながらも重要な街として栄えました。

その後、次第に都市は現在のカゼルタがある低い地域へと移っていき、カゼルタ宮殿が建てられることで中心は完全にカゼルタへと移りました。

今も尚残る古い街並みは、まるでタイムスリップしたみたい!街を散策したり、小さなレストランでローカルな食材を使ったカゼルタ料理などを楽しめます。カゼルタ駅から103番線のバスでアクセスできます。

Caserta Vecchia

住所: Via Vescovado, 81100 Caserta Vecchia CE
アクセス: カゼルタ駅からバスで約40分(103線)
バス会社: CLP社 https://www.clpbus.it/web/orari/orari.php

アウトレットモール(Outlet di Caserta)

アウトレット

カゼルタは郊外ということもあり、大きな商業施設があるのも特徴です。特に有名なブランド品のアウトレットを扱うアウトレットモール(Designer Outlet La Reggia)は大人気で、カンパニア州の各地からショッピングを楽しむ人で賑わいます。

またカゼルタのアウトレットモールのすぐ近くには別の商業施設で、カンパニア(Campania)という映画館やフードコート、色々なお店が入ったショッピングモールもあり、こちらも大人気のスポットです。

カゼルタ駅から1時間に1~2本バスが出ているので、簡単にアクセスできます。詳しくは公式サイト、バスの時刻表をご確認ください。(バスの時刻表→08-uc-linea-outlet.pdf)

Designer Outlet La Reggia

住所: S.P, SS Sannitica, 336, 81025 Marcianise CE
営業時間: 10:00~21:00
定休日: なし
アクセス: カゼルタ駅からバスで約20分(08UC番線)
公式サイト: https://www.mcarthurglen.com/it/outlets/it/designer-outlet-la-reggia/
バス会社: AIR CAMPANIA社 https://aircampania.it/

カゼルタのグルメ・レストラン情報

カゼルタ料理といえばまず思い浮かぶのが水牛のモッツァレラチーズ(Mozzarella di Bufala)。サレルノと並んで水牛のモッツァレラチーズの名産地として知られているカゼルタのモッツァレラチーズは是非食べたい前菜。

また、カゼルタ産の黒豚(Maialino Nero Casertano)はブランド豚で、サラミや生ハム、サルシッチャなどによくつかわれ、通常の豚に比べて2倍の値段がつくほど。適度な脂がありジューシーで美味しい豚肉です。

パスタではペットレッレ(Pettolelle)という短い平打ちの生パスタとやわらかく煮込んだ白インゲン豆をあわせたペットレッレ・コン・ファジョーリ(Pettolelle con Fagioli)は、田舎っぽいいわゆるピアット・ポーヴェロ(貧しい皿)ですが、これが美味いんです。

イタリアあるあるですが、実は街中よりも郊外の田舎の方が美味しいレストランが多くあり、カゼルタはナポリから見ると外れた郊外になるので、こだわったお店がたくさんあり、最近では現代的なナポリピッツァのピッツェリアもカゼルタに多く点在します。カゼルタのレストランの食べ歩きレポートの記事はこちらからどうぞ→#カゼルタ#カゼルタ県

I Masanielli

ピッツァ

最近一番勢いのあるピッツェリアとして知られているのが、カゼルタのピッツェリア「I Masanielli」です。

2018年に世界の美味しいピッツェリア50店に選ばれてからは、現在もずっと選ばれ続けている常連店となっていて、各地から一度は食べたいと訪れる人が後をたちません。基本的に予約は必須で、公式サイトから予約をすることができます。

特徴的なのが蒸し、窯焼き、揚げという3段階の焼成工程で仕上げるピッツァ。伝統的なナポリピッツァとはひと味違った食感は一食の価値ありです。

I Masanielli

住所: Viale Giulio Douhet, 11, 81100 Caserta CE
営業時間: 19:00~0:00(週末はランチも)
定休日: 月曜日
料金: 20-30ユーロ(一人)
公式サイト: https://www.pizzeriaimasanielli.it/

カゼルタへの行き方

上で紹介した観光スポットはカゼルタ駅を中心にして、バスなどの交通機関をつかってアクセスします。

ナポリからカゼルタ駅までは、トレニタリア社(Trenitalia)の電車でアクセスすることができます。

ナポリ中央駅(Napoli Centrale)から、ローカルな都市間を結ぶレジョナーレ(Regionale)と呼ばれるイタリアの普通電車に乗り、カゼルタ駅(Caserta)で下車します。イタリアあるあるですが、レジョナーレは遅延しやすいので余裕を持ったプランニングをおすすめします。

電車のチケットは片道4ユーロ、1時間に3~4本くらいは出ていて、所要時間は約40分~50分といったところです。あらかじめトレニタリア社(Trenitalia)のホームページで時間を確認しておくといいと思います。

カゼルタ宮殿へは専用車がおすすめ

専用車

カゼルタ宮殿へは上記で紹介したように、電車をつかった自力でアクセスすることも可能ですが、断然おすすめなのがベルトラ(Veltra)の企画する、ナポリからの専用車での送迎込みのカゼルタ宮殿ガイドツアーです。

【プライベートツアー】イタリアのヴェルサイユ宮殿!世界遺産カゼルタ宮殿 観光ツアー<車+ガイド貸切/午前/日本語/ナポリ発>

ナポリ市内のホテルまで専用車で迎えにきてくれ、日本語を話せる現地ガイドがカゼルタ宮殿を案内してくれるツアー。日本語のオーディオガイドのないカゼルタ宮殿では、詳しい説明を聞きたいと思ったら、案内してくれるガイドは必須です。

帰りはもちろんナポリ市内まで専用車で送ってくれます。効率よくカゼルタ宮殿をまわるにはもってこいのベルトラのカゼルタ宮殿ガイドツアー、おすすめです!

VELTRA(ベルトラ)

ナポリからカゼルタまで

鉄道会社: Trenitalia社
チケット: 駅構内またはオンライン
料金: 片道4ユーロ
所要時間: 約40~50分
運行間隔: 1時間に約3~4一本

※日曜・祝日は本数が減ったり時間が変更したりするので注意
Trenitalia社のhttps://www.trenitalia.com/it.html

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