
Pizzeria Ammaccàmm (2021年6月訪問)
今回訪れたのはナポリ近郊、港町として有名なポッツォーリにあるアンマッカム(Pizzeria Ammaccàmm)。
ポッツォーリといえば魚介料理を売りにしたレストランが多いですが、アンマッカムはナポリピッツァのお店で、ナポリ市内からもたくさんの人たちがやってくるほど人気のピッツェリアなんです。

アンマッカムの最大の特徴はその生地。
通常ナポリピッツァの生地は小麦粉、塩、水、イーストといったごくシンプルな材料のみを使い、長時間熟成・発酵させたもの(ナポリピッツァについては コチラ←の記事もどうぞ)ですが、アンマッカムでは植物性炭素を練りこんだものや、ごまを使ったもの、数種類の穀物と粉をブレンドさせたもの、長時間熟成させたものなど数種類の生地を選んで楽しむことができます。
ピッツァに合わせるビールもオーソドックスなペローニもあれば、スーパーなどには出回っていないイタリアの小さなビール工房によるクラフトビールも揃っています。

今回は夏のオススメピッツァの中からフレッシュなピッツァを注文しました。
48時間・長時間熟成の生地を素焼きし、上からフレッシュの水牛モッツァレラ、ミニトマト、ルーコラ、生ハム、パルミジャーノチーズをトッピングしたピッツァ。
素焼きのピッツァは焼きすぎると美味しくないのですが、ちょうどいい焼き加減で、水分が抜けながらもやわらかい素晴らしい生地と焼きでした。トッピングされている具材も良い食材を使っているのがわかります。

相方はここに来るたびに、結局いつも同じものを頼んでいます。笑
DOP指定のフォルマッジョ・ディ・フォッサ(Formaggio di fossa di sogliano)、モッツァレラ、レモン、ソレント産クルミ、タイムなどがトッピングされたピッツァで、コクがありながらもさっぱりとした風味が完成度の高い一枚です。
そして、それを引き立てるのが、このゴマを使った生地!正統派ナポリピッツァを愛する僕としては、正直なところ最初は、「ピッツァ生地にゴマなんて...」と思いましたが、これがすごく美味しい!ゴマの香ばしさがクセになるんです。

ちなみに店名の「Ammaccàmm」とはナポリの方言で、「生地をのばす」という意味があります。一枚一枚こだわった生地をのばしていく、職人の心意気が感じられる店名ですね。
ナポリからのアクセスはちょっとばかり遠いですが、メトロのLINEA2に乗って終点のポッツォーリ駅(Pozzuoli Solfatara)で下車、そこから徒歩で約20分で着きます。夜に行く場合は帰りのメトロの発車時刻を確認しておきましょう。
お店情報
名称 | Pizzeria Ammaccàmm |
住所 | Piazza Capomazza, 17, 80078 Pozzuoli NA |
最寄駅 | ポッツォーリ(Pozzuoli Solfatara)駅から徒歩約20分 |
予算 | 約10~30ユーロ(一人あたり) |
定休日 | 無休(要確認) |
営業時間 | ランチ 12:00~15:00 ディナー 19:00~23:30 |
公式サイト | http://www.ammaccamm.com/ |