人物紹介
ラディズラーオ VS ルイ2世・ダンジュー
アンジュー・ドゥラッツォ家のカルロ3世とマルゲリータ・ディ・ドゥラッツォとの間に生まれたラディズラーオは、父のカルロ3世が亡くなった時は9歳という若さであったため、ナポリ王として即位しますが、実際には母のマルゲリータが政治を行っていました。
1386年に即位した3年後の1389年、父の宿敵であったルイ1世の息子ルイ2世・ダンジューに攻め込まれ、ナポリから追放を余儀なくされました。ルイ2世・ダンジューはナポリ王ルイージ2世として一時的にナポリを治めることとなります。
しかし10年後の1399年に再びルイ2世からナポリを取り戻すことに成功したラディズラーオ1世は、その後もルイ2世から度々攻め込まれるものの、ナポリ王の座は渡せませんでした。
対立したルイ2世・ダンジューはナポリをすごく気に入っていて、1399年にラディズラーオにナポリを奪い返されてもあきらめず、1409年にラディズラーオ1世が対立教皇に破門されたのをきっかけにトスカーナ地方の国と組んでナポリを手に入れようとしますが、失敗に終わっています。
後継者は姉のジョヴァンナ2世へ
ラディズラーオ1世は3度結婚するものの、子どもには恵まれず、一人も後継者がいませんでした。そのため、1414年38歳という若さでこの世を去ると、カルロ3世の娘でラディズラーオ1世の姉であるジョヴァンナ2世がナポリ王権を受け継ぎました。
ラディズラーオ1世
ナポリ王 | ラディズラーオ1世 |
家系 | アンジュー・ドゥラッツォ家 |
出生ー死去 | 1376年2月11日ー 1414年8月6日(38歳) |
両親 | カルロ3世 マルゲリータ・ディ・ドゥラッツォ |
妻 | コスタンツァ・キアラモンテ マリー・ド・リュジニャン マリア・デンギエン |
子ども | なし |
ルイージ2世 (ルイ2世・ダンジュー)
ナポリ王 | ルイージ2世 |
家系 | ヴァロワ・アンジュー家 |
出生ー死去 | 1377年10月5日ー 1417年4月29日(39歳) |
両親 | ルイ1世・ダンジュー マリー・ド・ブロワ |
妻 | ヨランド・ダラゴン |
子ども | ルイ3世 マリー ルネ など5人 |