
ナポリのポジリポエリアにごくごく小さな美しい島があります。
ガイオラ島(La Gaiola)とよばれるその島の近くにはナポリの地元の人が愛する隠れ家的なビーチやシュノーケリング、カヤックなども楽しめます。
ナポリ人が愛するガイオラ島
ポジリポのヴィルジリアーノ公園近くにある、一見通りすげてしまいそうな細い下り道(Discesa Gaiola)を海岸に向かってひたすら下っていった先にガイオラ島はあります。
ガイオラ島は二つの環礁を橋で渡した小さな島で、その特徴的で美しい外観は知る人ぞ知るナポリの名所です。
ガイオラ海中公園
ガイオラ島一帯はガイオラ海中公園(Parco Sommerso di Gaiola)としても知られていて、近くの海底には古代ローマ時代の沈んだ街を見ることができます。
紀元前1世紀ごろにローマ騎士階級であったプブリオ・ヴェディオ・ポッリオーネ(Publio Vedio Pollione)によってつくられた地域"Pausilypon(パウジリポン)"と呼ばれる地域の一部だったこの周辺は、地盤変動の影響を受けて、港や神殿などが海中へと沈みました。
現在この沈んだ古代ローマの海中都市を専用の底がガラス張りになったボート・アクアヴィジョン(Aquavision)に乗船して見学することができます。アクアヴィジョンでは中央にある木のテーブル下がガラス張りになっていて、周辺の海底を見ることができます。実際にアクアヴィジョンに乗って海底を見てみると、本当にローマ時代神殿などが沈んでいるのがわかり、歴史の深さを感じさせます。
また、予約をすればシュノーケリングやダイビングもでき、直に水中に沈んだ古代ローマの遺跡を感じることできる貴重な体験となること間違いありません!


ガイオラ島にまつわる怖い話
海に美しくうかぶガイオラ島は二つ環礁から成り立っていますが、よくみると一つの環礁に建物があります。この建物は1874年ルイジ・デ・ネグリ(Luigi de Negri)によって建てられ、その後何人もの所有者によって住まわれました。
しかし、この建物に住んだものには必ず不幸が訪れるのでした。例えば殺人事件であったり、心筋梗塞で倒れたり、家族の者たちが次々と病死するなどの出来事が続き、ナポリ人の間では不幸をよぶ建物とよばれました。現在はカンパニア州の所有となり、だれもそこには住んでいません。

基本情報
オススメ度 | ★★★★☆ |
名称 | ガイオラ島(La Gaiola) |
住所 | Isola La Gaiola, NA NAPOLI |
最寄駅 | メルジェッリーナ駅(Mergellina, linea2)からバス140番に乗車し、Discesa-Coroglio停留所で下車、Discesa di Gaiolaを下ること徒歩約15-20分 |
料金 | 無料(アクアヴィジョンは12ユーロ) |
定休日 | 月曜日 |
営業時間 | 10:00-16:00 (夏季)、10:00-14:00(冬季) |
公式サイト | https://www.monasterodisantachiara.it/ |
アルテカード | アルテカード利用で10ユーロ |