【パウジリポン考古学公園】古代ローマ時代の遺跡が残る別荘地帯 -Parco Archeologico del Pausilypon-
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パウジリポン考古学公園

ヴィルジリアーノ公園周辺のバニョーリへと続く道(Discesa Coroglio)の途中にあるセイアーノ洞窟(Grotta di Seiano)からパウジリポン考古学公園(Parco Archeologico del Pausilypon)へと行くことができます。

2009年に一般公開されたばかりのこの考古学公園には古代ローマ時代の遺跡が残り、当時のナポリ、ポジリポの様子を知る上でとても貴重な公園です。

パウジリポンとは

Pausilyponとはギリシャ語で、イタリア語に訳すと"Sollievo dal Dolore(苦しみからの救い)"といった意味合いがあります。ローマ騎士階級であったプビオ・ヴェディオ・ポッリオーネ(publio vedio pollione)が人生の最後をここで過ごすことを決め、戦いから解放された癒しの空間としてこの地を築きました。

彼は約2000人を収容するギリシャの典型的なテアトロ・劇場や皇帝の邸宅などを建てさせ、それらの建物は現在でもみることができます。彼の死後はローマ帝国初代皇帝アウグストゥス(Augustus)の住居(別荘)としても使用されました。

セイアーノ洞窟

パウジリポン考古学公園の入口にあるセイアーノ洞窟は、古代ローマ時代に彫られた洞窟です。

長さ770mに及ぶ洞窟はパウジリポン(Pausilypon)からバニョーリ(Bagnoli)へと道を繋げるために掘られたもので、ローマ帝国2代目皇帝ティベリウス(Tiberius)の親衛隊長官セイヤヌス(Lucius Aelius Seianus)が指揮をとって掘り進められたため、彼の名前がつけられました。

年月が経ちこの洞窟は忘れられるとともに、廃れていきますが、1841年ブルボン家両シチリア王フェルディナンド2世(FerdinandoⅡdelle due sicilie)により再び洞窟は改修され、その素晴らしい姿を取り戻します。第二次世界大戦中はBagnoliの住民の避難所として利用され多くの人を爆撃の被害から守りました。

セイアーノ洞窟
古代ローマの技術の高さがうかがえるセイアーノ洞窟

Il Parco Archeologico del Pausilypon

住所: Discesa Coroglio, 36, 80123 Napoli NA
最寄り駅: メルジェッリーナ駅(Mergellina, linea2)からバス140番に乗車し、Discesa-Coroglio停留所で下車、セイアーノ洞窟から入園
営業時間: 10:00~16:00(夏季),10:00~14:00(冬季)
定休日: 月曜日
料金: 5ユーロ
公式サイト: https://www.areamarinaprotettagaiola.it/il-parco-archeologico-del-pausilypo

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