
ガッレリアボルボニコ
ナポリではナポリソッテラネアにみられるように、ギリシャ・古代ローマ時代から地下の活用が積極的に行われてきましたが、ブルボン家の支配下にも昔とは違う目的で地下の掘削が行われました。
ブルボン家の逃避トンネル
ガッレリアボルボニコ(Galleria Borbonico)はキアイアエリア一帯の地下に掘られたトンネルで、1853年当時両シチリアを支配していたブルボン家両シチリア王フェルディナンド2世(FerdinandoⅡdelle due sicilie)によるものです。
自由主義を掲げるナポリ市民による革命を恐れたフェルディナンド2世は、ナポリ王宮とナポリ湾近くの軍の兵舎を結ぶ地下トンネルを計画し、建築家のエリコ・アルヴィーノ(Errico Alvino)の設計でその計画は進められました。
このトンネルは非常事態の際に王宮からトンネルを通って海へと逃げる、逃避経路の確保が目的でした。トンネルは未完成で終わったものの、第二次世界大戦中はナポリ市民の避難場所として利用され、多くの命を救いました。またその後発掘と研究が進められ現在ではトンネル内の見学も可能です。
基本情報
オススメ度 | ★★☆☆☆ |
名称 | ガッレリアボルボニコ(Galleria Borbonico) |
住所 | Via D. Morelli, 61/Vico del Grottone, 4/Via Monte di Dio, 14 |
最寄駅 | トレド駅、ムニチーピオ駅、アメデオ駅 |
料金 | 10ユーロ(スタンダードコース) |
定休日 | 金・土・日曜日・祝日 |
営業時間 | 10:00, 12:00, 15:30, 17:30 |
公式サイト | https://www.galleriaborbonica.com/ |
アルテカード | 無料* |
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