
2020年7月
ナポリ中央駅からのびる大通り、コルソウンベルト通りのボヴィオ広場(Piazza Bovio)近くにある老舗のレストラン、エウロペオ・マットッツィ(Europeo Mattozzi)へ行ってきました。
ナポリに来た当初、この広場近くに住んでいたこともあってよく通りすがりに見ていたレストランで、いかにも老舗な店構えが印象的なお店でした。
今回、近くの中華料理レストランに行こうとしたのですが、閉まっていたため、ふと思い出してこちらのレストランに立ち寄りました。
マットッツィといえばナポリのレストラン界ではよく聞く家系の名前で、ルイジ・マットッツィさんが1852年に創業したフォカッチャ屋さんからはじまります。その後、こどもたちが色々な形で独立し、カリタ広場やキアイア地区のミッレ通りなどにもピッツェリアを構えています。
そんなマットッツィ家の代々つづくレストランがこちらの「Europeo Mattozzi」。
店内はいかにも老舗の古き良きレストランといった感じで、銅製品の調理器具や昔の写真などが飾られていてます。

前菜に生ハムメロン、パスタはパスタ・エ・ピゼッリ、セコンドでタコのルチアーナ風を注文しました。
生ハムメロンのメロンは、ナポリでよく好んで食べられるメローネ・ジャッロとよばれる品種で、黄色い皮のしたシャキシャキとした食感が特徴のメロンです。さっぱりとした甘さでこれが美味しいんですが、生ハムとの相性も抜群でした。

パスタはナポリの家庭料理、パスタ・エ・ピゼッリ。
パンチェッタとピゼッリ(イタリアのグリーンピース))をつかったソースと、トゥベッティ(Tubetti)という小さな輪っかのパスタと合わせるのが伝統的です。あまりレストランではみないほど素朴で家庭的なパスタですが、地味なほど美味しかったりするんですよね。

セコンドはタコのルチアーナ風。
タコ好きなナポリ人の定番タコ料理のひとつが、こちらのルチアーナ風。オリーブやケッパー、トマトなどと一緒にタコを煮込んだ料理で、かなりやわらかく煮るのがナポリ流。
トマト感が少なく、実はちょっとしょっぱかった...。

お客さんの層は比較的高めで、昔ながらの常連のおじいちゃんなどが多かった印象です。
どんどん新しいお店ができていくなかで、こうした老舗には伝統的なナポリ料理を提供するレストランとしてがんばってほしいと思いました。
Europeo Mattozzi
住所: Via Marchese Campodisola, 4, 80133 Napoli NA
営業時間: 12:30-15:30, 19:30-23:30
定休日: 日曜日
料金: 20-40ユーロ(一人)
公式サイト: なし