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【サレルノ】美しい港が映える南イタリアの都市サレルノの観光情報!

【サレルノ】美しい港が映える南イタリアの都市サレルノの観光情報!

海に面したカンパニア州ですが、ナポリの他にもう一つ大きな港町があります。

それが、サレルノ県の県都サレルノ(Salerno)。ナポリを少しコンパクトにしたような街で、近くにはアマルフィ海岸やパエストゥムなどの世界遺産もあります。そんな港町、サレルノについてご紹介していきます。

サレルノってどんな街?

サレルノ

サレルノはカンパニア州の南に位置する人口約13万人の比較的大きな港町です。

サレルノを擁するサレルノ県には、アマルフィやポジターノなどのアマルフィ海岸、古代ギリシャの遺跡が残るパエストゥム、陶器の街ヴィエトリスルマーレ、地中海ダイエットの見本とされるチレント地方など、魅力的な観光資源がたくさんあります。

そんなサレルノ県の県都のサレルノは古代ギリシャの移民によって開拓され、その後紀元前2世紀頃には古代ローマ、ロンゴバルド人によるサレルノ公国、ノルマン人と、他のカンパニア州の街と同じように色々な国の影響を受けてきました。

ナポリとは同じ港町ということもあり、仲良し...と思いきや意外とバチバチのライバル関係だったりします。特にサッカーでは、ファン同士の間で争いが起こるほどで、セリエA上位常連のナポリからしたらサレルノを少し見下している感は否めませんね。

サレルノのおすすめ見どころ

港町のサレルノは海の風が気持ちよくて、天気の良いの散歩は特に最高!

そこまで大きい街ではないので、1日でも十分観光を楽しめることができます。そんなサレルノの外せない見どころをみていきましょう。

旧市街・メルカンティ通り(Via Mercanti)

旧市街

サレルノの旧市街のなかでも、中心的な通りとなるのがメルカンティ通り(Via Mercanti)です。この道には昔のサレルノの伝統産業だった繊維やドレープを扱うお店が両側にズラッと並んでいたことから、ドラッパリア(Drapparia)とも呼ばれていました。

現在でもこの道の重要さは変わっておらず、細く歴史のある雰囲気の道には小さな革工房やバール、素敵なレストランなどが多く点在していて、まさにサレルノの下町を散歩しながら楽しむことができます。

Via Mercanti

住所: Via Mercanti, 84121 Salerno SA

ルンゴマーレ(Lungomare di Salerno)

ルンゴマーレ

港町の醍醐味と言えば海沿いの道、ルンゴマーレ(Lungomare)の散歩です。サレルノのルンゴマーレは長さ約1.5kmで、ヤシの木やきれいな花で飾られたサレルノ市民にとって憩いの場所といえるでしょう。

ルンゴマーレができたのは実は意外と最近で、20世紀初頭に整備・建設が行われました。1950年代には「地中海で最も美しい遊歩道」といわれたほど完成されたルンゴマーレといえます。

港でありながら、パブリックビーチのスペースもあるので、夏には多くの地元の人がここで海水浴を楽しみます。ベンチも多く用意されているので、木陰のベンチで涼み、ティレニア海を眺めながら一休みするなんていうのもいいですね!

Lungomare di Salerno

住所: Lungomare di Salerno, 84121 Salerno SA

サレルノ大聖堂(Cattedrale di San Matteo)

大聖堂

サレルノの旧市街で一番の見どころといえば、やっぱりサレルノ大聖堂(Cattedrale di San Matteo)が挙がるでしょう。11世紀に主に聖マッテオなどに捧げられて建設された教会で、建設時のロマネスク様式の他に、アラブ・ノルマン様式やビザンチン様式が融合されています。

珍しいロマネスク様式の中庭にある、重厚感ある装飾で飾られた四面柱廊・クアドリポルティコ(Quadriportico)や、ライオン像など象徴的彫刻が施されているバロック様式のファザード(Facciata)、イスラム建築の装飾性とノルマンの堅牢性が融合した高さ52mした12世紀のアラブ・ノルマン様式の鐘楼(Campanile)、豪華な幾何学的なビサンチン様式が美しい地下聖堂・クリプタ(Cripta)などがあります。

クリプタには聖マッテオ(マタイ)のお墓があることで知られていて、多くのカトリックの信徒が訪れます。大きな街の大聖堂だけあって、迫力もあり細部まできれいな装飾が施されていて、ついつい見とれてしまう教会です。

クリプタ
素晴らしい装飾の聖マッテオのクリプタ

Duomo di Salerno

住所: Piazza Alfano I, 84125 Salerno SA
時間: 9:30-19:30
料金: 6ユーロ
公式サイト: https://www.cattedraledisalerno.it/visitatori.html

ミネルヴァ庭園(Giardino della Minerva)

庭園

大聖堂から徒歩で約10分程歩いたところにあるのが、素晴らしい植物園として有名なミネルヴァ庭園(Giardino della Minerva)です。サレルノ医科大学の学生に薬用植物を教えるための教育用庭園としてマッテオ・シルヴァティコ(Matteo Silvatico)によって14世紀初頭に整備されました。

庭園はだんだん畑のようなスタイルで、階段や運河、噴水などを備えた複雑な配水システムがあります。庭園にはカフェテリアが併設していて、香りの良いハーブティーなどを飲みながら海や丘、旧市街を一望できる絶景ポイントとなっています。

カフェテリア
ハーブティーを飲みながら海を眺めてリラックス

Giardino della Minerva

住所: Vicolo Ferrante Sanseverino, n° 1, 84121 Salerno SA
時間: 9:30-20:00
定休日: 月曜日
料金: 6ユーロ
公式サイト: https://www.giardinodellaminerva.it/

アレキ城

城

サレルノの街から少し高台に登っていったところにある中世の城がアレキ城(Castello di Arechi)です。

標高約300mに位置するこの城は、もともとは6世紀頃にビサンチン将軍ナルセスによって要塞が建てられ、その後城の名前の由来にもなっているロンゴバルド公アレキ2世によって拡張されました。

サレルノ湾と市街地を見下ろすことができるパノラマは絶景で、現在は発掘された陶器やガラス器、金属製品、貨幣などを展示している博物館が入っています。

サレルノ市内からはBUSITALIA社のナポリーアレキ城間を運転している19番のバスをつかってアクセスすることができます。市内からは約20~30分で、およそ1時間おきに出発しています。

パノラマ
サレルノの街がきれいに見える絶景ポイント!

Castello di Arechi

住所: Località Croce, 84125 Salerno SA
時間: 9:00-17:00
定休日: 月曜日
料金: 6ユーロ
公式サイト: https://www.arechifuorilemura.it/

サレルノのグルメ情報

海に面したサレルノには魚介料理はもちろんですが、チレント地方には有機栽培の農家が育てる美味しい野菜もたくさんあり、アマルフィ周辺のレモンをつかったお菓子なども数多くあります。

前菜で食べたいのはやはり水牛のモッツァレラチーズ。なかでもバッティパッリャのチッツォーナ(Zizzona di Battipaglia)はおっぱいのかたちをしたモッツァレラで、最高品質として知られています。

パスタは海の幸をつかったシャラティエッリ(Scialatielli)が定番。うどんのようなコシのある生パスタで、魚介のダシをうまく引き出してくれます。また、アマルフィ海岸の小さな町チェターラのコラトゥーラを隠し味につかったりもします。

サレルノ特有のメインと言えば牛の脾臓にイタパセやにんにく、唐辛子などを詰めて煮込むミルツァ(Milza)という料理がよく食べられます。そのまま食べてもいいですが、パニーノに挟んで食べることも。

コントルノはパプリカやナス、ズッキーニ、じゃがいもなどを揚げて、トマトとあえるチャンボッタ(Ciambotta)や、パエストゥム産やアウレッタ産のカルチョーフィをつかったオイル漬けなどが付け合わせとしてよく食べられます。

デザートも豊富で、アマルフィ海岸のお菓子でレモンをつかったデリツィア・アル・リモーネ(Delizia al Limone)や洋ナシのケーキのリコッタ・エ・ペーラ(Ricotta e Pera)、スフォリアテッラのオリジナルともいわれるサンタ・ローザ(Santa Rosa)などがあります。

サレルノ周辺の食べ歩きレポート記事はこちらからも→#サレルノ #サレルノ県

サレルノへの行き方

ナポリからサレルノへ行くには電車が便利です。ナポリ中央駅からトレニタリア社の普通列車、レッジョナーレでサレルノまでアクセスでき、所要時間も約40分ほどで簡単に行くことができます。

1時間に1~2本は電車が出ているので、予定も立てやすいかと思います。

サレルノ中央駅もルンゴマーレ近くからわりと近いので、サレルノに着いたらすぐに観光スポットの見学に向かえるのもいいですね。

ナポリからサレルノへ
鉄道会社: Trenialita社
料金: 片道5.5ユーロ
所要時間: 約40~60分
運行間隔: 約30分~1時間に一本

※日曜・祝日は本数が減ったり時間が変更したりするので注意
Trenitaliaの公式ホームページ→https://www.trenitalia.com/it.html

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