【Il Gobbetto】青いタイルの入口が印象的なスペイン地区のナポリ大衆食堂

2025年8月訪問
ナポリのスペイン地区(Quartieri Spagnoli)には、典型的なナポリ料理を提供する庶民の食堂がたくさんあります。特に近年はナポリのサッカーチームがセリエAで優勝するなどし、スペイン地区にあるマラドーナの壁などはかなりの観光スポットとなり、スペイン地区のレストランもさらに増えたように感じます。
そんな大衆食堂が多いスペイン地区ですが、その中でも以前からその気さくなサービススタイルと、大胆でシンプルなナポリ料理が大人気のイル・ゴッベット(Il Gobbetto)に久しぶりに行ってきました。
昔は結構よく行っていたのですが、最近は全く行っていなかったこのお店、入口の青いタイルが特徴的で、パッと見つけやすいです。中に入ると、ナポリの街の壁紙が一面に店内の壁に貼り付けてあって、これまたなんともカオスでナポリらしい印象。


値段はさすがに以前のような激安ではありませんでしたが、それでも他のお店と比べたらまだまだ安いと思います。前はボンゴレのスパゲッティも8ユーロ、前菜は5~6ユーロばっかりで、お腹いっぱい色々食べてもお会計が全然高くならなかったのを覚えています。
今回は前菜でアリーチというカタクチイワシのマリネ、パスタで色々な貝の入ったシャラティエッリ(Scialatielli allo Scoglio)、相方はズッキーニとペコリーノのニョッキ(Gnocchi del Gobbetto)を注文しました。

注文してすぐでてきたアリーチのマリネは、とうがらし、黒胡椒、イタリアンパセリでマリネされていて、塩加減もビネガー加減もぴったりのドタイプのマリネでした。
これが美味しくて、もう一皿食べたいくらい。下に敷いてあるルーコラとも相性良く、これとパンの組み合わせは最高でした。
続いてパスタが到着。


このお皿がなにより懐かしいですね!白いお皿にこの赤文字で「Osteria il Gobbetto」と書いてあるのがすごく印象的で覚えています。あれからもう10年以上経つとは...とつい感傷的な気分になってしまいます。
ムール貝、ボンゴレ、ルピーニの入ったシャラティエッリは、今どきのトロっとしたソースではなくて、貝のスープ状になっています。悪く言えばシャバくてパスタにあまり絡まないんですが、これはこれがいいんです。
この家庭的なマンマがつくる感じのこのパスタでしか得られないものってあるんですよね...。ここのお店は変わらずこのスタイルで続けてほしいなと思いました。
Osteria Il Gobbetto
住所: Vico Sergente Maggiore, 8, 80132 Napoli NA
営業時間: 12:00-14:30, 19:00-22:30(日曜日はランチのみ)
定休日: 月曜日
料金: 20-30ユーロ(一人)
公式サイト: https://osteria-il-gobbetto3.webnode.it/