【エメラルドの洞窟】アマルフィ海岸にある美しい洞窟へ行こう!

【エメラルドの洞窟】アマルフィ海岸にある美しい洞窟へ行こう!

南イタリアを代表する洞窟といえば、カプリ島の青の洞窟があまりに有名ですが、実はアマルフィ海岸にもきれいな洞窟があるのをご存知でしょうか。

エメラルドの洞窟(Grotta dello Smeraldo)という名前のその洞窟は、アマルフィとポジターノの間にあって、そこまで知られてない秘境的な洞窟。知る人ぞ知るエメラルドの洞窟についてご紹介します。

エメラルドの洞窟とは

エメラルドの洞窟

アマルフィとポジターノ間に位置するこの洞窟は、エメラルドの洞窟(Grotta dello Smeraldo)と呼ばれ、洞窟内に差し込む光の作用で海面がエメラルド色に美しく輝くことからこの名前がつけられました。

古代ローマ時代には海よりも上の位置ににあったとされていて、長年の地殻変動や地盤沈下により現在の海に面した位置に洞窟が姿を現しました。洞窟が公式に認知されたのは1932年地元の漁師ルイジ・ブオノコレ(Luigi Buonocore)によって偶然発見されたことによるとされています。

こんなきれいな洞窟を発見した時はすごくびっくりしたでしょうね!

洞窟内には無数の鍾乳石や石筍が見られ、海底から入ってくる太陽光により、海がエメラルドに輝きます。この洞窟のすごいところは、エメラルドだけでなく、場所や光の入り具合によってコバルトブルーのような青にも見えたりと色々な光り方をするところ。神秘的な空間に心を奪われること間違いなしです。

海底のプレゼピオ

プレゼピオ

エメラルドの洞窟の海底にはキリストの誕生のシーンを表す伝統工芸品プレゼピオを見ることができます。これは1964年、海で亡くなった家族や大事な人への思い出として地元住民によって沈められたもので、よりエメラルドの洞窟の神聖な空間を引き立てています。

最初に沈められてから何度か新しいものに替えられているようで、現在のは1992年に替えられたものです。

小舟は船頭さんが漕ぎながら案内してくれ、エメラルドの洞窟の歴史や特徴を解説してくれます。また、エメラルドの色がきれいなところで船頭さんがオールで海面をバシャバシャとすると、散ったしずくや水しぶき、波紋がとても幻想的です。

これが自然にできた洞窟とは信じられないですね。

エメラルドの洞窟への行き方

エメラルドの洞窟への行き方は2通りあって、一つ目は地上の道路にあるエレベーターをつかって下に降りる方法、二つ目はボートなどを使って海から洞窟にアクセスする方法です。

①地上からアクセス

地上からアクセスするためには、車かバスをつかってアクセスすることになります。

エメラルドの洞窟へは、ポジターノとアマルフィをつなぐ国道163号線(SS163)沿いに洞窟直結のエレベーターがあり、それを利用して到達できます。エレベーター近くには、少ないですが(3~4台)車を停められる無料駐車場があり、車でアクセスする場合はそこに停めるといいでしょう。もしそこがいっぱいなようでしたら、そばのバールにいくらかチップをあげれば駐車場をつかわせてくれます。

バスを使う場合は、ソレントーアマルフィ間を結ぶSITA社のバス(5070)を利用してください。降りるバス停の名前は「Conca - Grotta Smeraldo」です。アマルフィから乗車する場合は、出発して初めての停留所となります。夏のハイシーズンはバス内大変混み合うので、降りる場所に注意してください。

エレベーター
奥の建物にエレベーターがあります

②海からアクセス

アマルフィに滞在している場合は、海から船をつかってアクセスする方法がおすすめです。

基本的にネット予約はできないので、アマルフィの船着き場で直接チケットを購入します。エメラルドの洞窟行きの船は10:00~16:00頃までで、約1時間に1本あるかないか、往復で15ユーロです。天候状況や時期によっても運行状況は変わるので、行ければラッキーくらいの気持ちも大切です。

ポジターノからもエメラルドの洞窟に行く船が出ているようです。また、プライベートボートでのクルーズも行っている運航会社もあるので、エメラルドの洞窟に寄りつつアマルフィや近くの街に寄ったり、海水浴したり、贅沢なアマルフィ海岸の旅を満喫するのもいいかもしれません。

船
時間が合えば船でアクセスすれば楽に入口まで来れます

エメラルドの洞窟の最適なシーズンは?

エメラルドの洞窟はやっぱり夏のシーズンが太陽光がよく入り、きれいに見えるといわれています。ただし7~8月はどうしても観光客が多くなって混雑しがち。なので、一番最適なのはシーズンに入る前の5~6月、シーズンが終わってすぐの9月がベストかと思います。(ハイシーズンだと最高で40~60分くらいの列ができることもあります)

嬉しいポイントは、カプリ島の青の洞窟は入口が非常に狭く、少し波が高いと入れなくなってしまうのですが、エメラルドの洞窟は青の洞窟に比べて安定して入場することが可能です。(もちろん雨が降ってしまうと難しいですが)

おすすめの時間帯はオープン直後。人がまだ少ない10時前には洞窟に行って、ササっと洞窟に入ってしまうのがベストです!

洞窟入口
時季や時間帯によっては列に並ぶことも

入場料は?

エメラルドの洞窟への入場料はひとり10ユーロ。

アマルフィ海岸からエメラルド洞窟行きの船(15ユーロ)にのっても、洞窟に着いてから洞窟用の小舟に乗り換えることになり、入場料の10ユーロは必要となりますので注意が必要です。

青の洞窟もそうですが、船頭さんはチップを大体要求してきます。小銭があれば1~2ユーロほどあげてあげてください。よく「日本人にだけチップを要求する」などという記事も目にしますが、そんなことはなく、ほぼ大体の観光客が少しチップを置いていきます。

むしろ日本人はチップ払う習慣がないため、他の国の人に比べてチップの料金もかなり少なめだと思います!

チケット
何年か前までは6ユーロでした...。

おわりに

いかがでしょうか。

上にも記したように、カプリ島の青の洞窟に比べて人も少ないし、入れる確率も高いのは魅力ですよね!青の洞窟の綺麗さは折り紙付きですが、ちょっとマイナーだけど美しい、エメラルドの洞窟を訪れるのもいいかもしれませんね!

Grotta dello Smeraldo

住所: Via Smeraldo, 84010 Conca dei Marini SA
時間: 10:00-16:30(季節、日によって誤差あり)
料金: 10ユーロ
アクセス: 地上、または海からアクセス

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