【翻訳】ナポリ、デ・ラウレンティス会長による記者会見(2021年6月30日)

シーズン途中から記者会見を中止していたナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長ですが、6月30日遂に記者会見を行い、多くの注目を集めました。会見はおよそ2時間にも及び、記者からは昨シーズンの振り返りや今後の目標など様々な質問が飛び交いました。

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記者会見(翻訳)

ー最終節ナポリーヴェローナ戦で何が起きたのか。この数カ月で後悔することはあるか。

後悔したり、誰かを責めたりするのは一番簡単な道で有効ではない。一度何かを壊したらその欠片は常に見えるし、修正するものだ。コロナ禍における試合はまるで水槽の中での試合のようで、激しい監督の掛け声が響いていた。本来準備されたチームはゲーム中に自ら最善の策を探るが、水槽のような非現実的な状況の中で、監督の声が主役になっていた。観客がいるスタジアムでは監督の声が各々の選手に伝わるとは私は思わない。以前はプレーが途切れた時を見計らって一番近くの選手を呼んで指示をだしていたが、観客が誰もいないスタジアムではベンチから指揮を執る自由がある。

後悔すること?特にない、全てのチームにとって嘘のカンピオナートだった。背後関係の追及は悪い思考を生みかねないし、私の性に合わない。ナポリーヴェローナ戦のハーフタイム、私は選手を奮い立たせるためにロッカールームに行き、先制点を奪った時はとても嬉しかったし、あのゴールは私をほぼリラックスの状態にした。ただその数分後に生まれたゴールは同じように嬉しい気持ちにはさせてくれなかった。他のチームの結果にも左右される状況、シーズンを通して勝つべき試合でやられたダメージ、ネガティブで複雑なカンピオナートの終わりに着いた。カリアリのエピソードは強い苦悩と不安を生まれさせたが、とがめたてることはない。繰り返すがこの一年半は嘘のカンピオナートだった。

ー2022年のW杯、冬季開催についてどう思うか。

その件については今世紀のばかな行為だと以前から発言している。そこには長い年月をかけて生まれた利益があって、コロナ前はそれが通じていたが、コロナ禍の状況下ではそれも通用しない。移籍市場に2億ユーロ投資して加わった選手たちを、簡単に連れ去っていく。もし選手が怪我したら誰か補償してくれるのか?今年はさらにオリンピックにまで連れて行こうとした。悪い冗談だ。でも君たちは「デ・ラウレンティスがファビアン・ルイスが東京に行くのを否認した!」って騒ぐんだろ?例えばオリンピックがあるならカンピオナートの開催を12月に遅らせるとか、チーム数を削減するとかは都合が悪いから考えない。そのくせに暑さを理由にワールドカップ冬季開催を推し進めてるけど、カタールには空調設備が整った素晴らしいスタジアムもあるんだよ。

ースパレッティについて

スパレッティとはローマに来る前に一度話をしたが、まだロシアのチームとの契約が残っていてベニテスかサッリか覚えていないけど、方向転換をしたんだ。彼については前々から素晴らしい監督だと感じていたし、ナポリにぴったりだと思う。彼の率いるチームとの対戦は簡単なことはなかったし、ローマやインテルなどの難しい状況でもしっかりと結果を残してきた。

ーインシーニェについて

インシーニェとは全く会っていない。カンピオナートを終えてすぐに代表合宿が始まったし、状況を混乱させないためにもユーロが終わってから話をすることになっている。なるようになる。

ーどうやって落胆のこの2年間から脱出するのか。

真の問題は選手たちの移籍金、年棒上昇の問題だ。3000万ユーロくらいだった年棒は、5000万、7500万、1億2000万と膨らみ、現在では1億5600万ユーロにも及ぶ。そのため、今一度収支を見直す必要がある。また、私なんかよりももっともっと売上のあるクラブで2年間たってもまだ私に支払っていないクラブもある。私は常に期限の前に払うことはあっても、一日たりとも遅れて払ったことはない。適正な予算に修正しないとナポリは破産に進んでしまう、もしナポリをもう一度線路の上にきちっと乗せるなら高すぎる出費はカットしなければならない。

ー一人の選手を放出することで解決できるか。

おそらく一人では足りないだろう。給料面で高額になってしまった選手、ナポリが払えない額になった選手は売る必要がある。今思えばやめておくべきだった移籍市場への投資もある。「アウレリオ落ち着け、コロナウイルスもあるし、カンピオナートは無意味だ」と自分自身に言い聞かせるべきだった。楽観主義、熱狂家な私は過度な投資をしてしまった。私がよくおかす失敗は、つい他の人も自分と同じように考えていると思ってしまうこと、逆に他の人は自分と同じように考えることはないと思わないといけない。

ーもしヴェローナーナポリ戦に戻るとしたらどうするか。

いくつかの試合をみて、ミスター(監督)が完璧の状態ではない様子があった。TV関係者や対談者なども監督の知人や元同僚などばかりで、執拗な思索や考察が何人かの選手やクラブにネガティブな影響を及ぼすことを避けるために記者会見を中止することにした。その後ドクター、管理職、選手やコーチも集めたミーティングを開き、「君達の給料を遅れて払うこともできる、でもむしろ1月の給料も先払いしている。ミスターはここに残る。彼に従い、進まなければいけない。余計な話はなしだ」と私は言って、さらにその後ガットゥーゾとも話をしたよ。

私はガットゥーゾを解任したいと思ったことはない。眼帯をした痛々しい姿を見て、ある時心配にもなった。もし状況が悪化して、誰かが介入しなければいけなくなったらどうするか。そこでスパレッティに連絡を取り、彼の近況、状況を確認した。もし、緊急のことがあればまた連絡すると言って電話をきったよ。実際には緊急で必要になることはなかったけど。

ベニテス?彼とは常に連絡を取っている。彼はスペイン人でありながら英国人のようなところがあってそこが気にっているんだ。初めてベニテスが指揮をとった時、私のところに獲得を希望する選手のリストを持ってきたんだ。そのリストはとてもじゃないけど高額な選手ばかりでこれは無理だと伝えたよ。するとすぐに2つ目のリストを用意したんだ。それでも高くて手が出ないと伝えるとこれまたすぐに3つ目のリストを用意した。そのリストに書かれている選手たちはそれからナポリを支えた選手たちとなり、今も尚、活躍している選手もいる。

ーガットゥーゾと契約更新を考えなかったのか。

考えはなかった。ナポリーヴェローナ戦の試合前、チャンピオンズリーグに行けると信じていた私はすでにガットゥーゾへの感謝とチャンピオンズリーグ圏内到達の喜びのメッセージを書いていたんだ。引き分けになった時にはそのメッセージは簡潔にすべく、文章を削ることになったよ。試合後の私のツイートにジャーナリストは「これはひどい」「リスペクトがない」などとコメントしていたが、表現の仕方はそれぞれの自由だし、もっと腹を立ててもおかしくない状況だった。ガットゥーゾの退団はすでにその前の年の夏から決めていたことで、あくまでカルロ・アンチェロッティが去った、その後の引継ぎが任務だった。仮にカンピオナートを勝ったとしても彼のミッションはここで終わっていただろう。

ー何人の選手がナポリを去ることになるか。

スパレッティとともに考察をする必要があるだろう。彼とともに代えがきく選手なのか、きかない選手なのか、どこのポジションが必要なのか、話をしてから移籍市場の獲得なり放出なりの動きとなるだろう。スパレッティとは金曜日(2日)に合う予定だ。

ー今シーズンの目標は何か。

経営状況の改善とチャンピオンズリーグ圏内へ戻ること。

ー両立するのは難しいと思うがどう経営改善するか

もし、何人かの選手が5分だけプレーするのではなく、もっと長い時間プレーすることができたならもっとその選手の価値は高まっていたかもしれない。また、選手を売ってから買う、売りながら買う、売れるのを待ちながら買う、そんな駆け引きをしていかないといけない。

ー記者会見を中止し続けたのは間違いだったのではなかったのか。またサポーターに謝罪があってもいいのでは

サポーターへの謝罪は私だけができると思うし、選手からの謝罪はふさわしいとは思わない。私はチャットを通して、私の事を好きなサポーターとも嫌いなサポーターとも対話する。サポーターは経営については関係なく、勝ちたいだけで、その気持ちも分かる。スクープや噂を欲しがるメディアから監督、選手、クラブを守るために記者会見を中止にした。最後の試合の後は記者会見をすべきだった?それは違う。もし記者会見をしてたなら君たちはひどい質問をガットゥーゾに浴びせただろう。結果には残念だが、彼はやるべきことを全力でやっていたのを知っているし、練習の際も一番に入って一番遅くに出ていく、そんな監督だ。あの試合に勝利して記者会見を開けていたら一番いい形だっただろう。

ーナポリの若い世代の育成は今後大事になっていくのではないか。

もちろんその通りだ。ただカンパニアの土地に入ることは多くの親たちにとってあまり安心ではない、特に北から来る場合は。養成所は以前カステルヴォルトゥルノにあったが少年たちにフェラーリやポルシェに乗ってくる選手を見せるのは良くないということで、他の場所へと移動させた。しかしそこは失敗、ナポリ市とさらに違う場所も交渉したりしたが、あまり良い状況ではなかった。君たちはなんで養成所に投資しないんだと簡単にいうが、11位、12位のチームに成り下がるのとどっちがいいんだい?

ー自社ブランドによる新ユニフォームについて

近いうちにエンポリオアルマーニ(EA7)とサンプルが手に入った時にあらためて記者会見をするつもりだ。中国からの船輸送に45日かかるなど、かなり遅れてはいるが、最初のホーム、アウェイのユニフォームを8月の7~15日には発表できるようにしたい。

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