人物紹介
イタリア戦争のきっかけ
ヴァロワ家のフランス王であったシャルル8世は1494年、シャルル8世の祖母に当たるマリー・ダンジューがナポリ王ルイ2世・ダンジューの長女であったことから、ナポリ王国の継承権を主張してイタリア遠征を行います。このイタリア戦争をきっかけに今後16世紀前半ににかけてイタリアはヨーロッパの戦争の中心地と化します。
シャルル8世の侵攻が間近に迫ったナポリでは、ナポリ王アルフォンソ2世が息子であるフェッランディーノに王位を譲り、シチリアへ逃亡。王位を授かったフェッランディーノもすぐそこまで来ているフランス軍を前になすすべなく、一時的にイスキア島へと逃亡します。そのため、シャルル8世は戦うことなくナポリ入城を果たし、ナポリ王として戴冠します。
しかし、ナポリ王としての時は一瞬のものでした。ナポリ入城から数か月後には、フランス軍に対抗してローマ教皇アレクサンデル6世やヴェネツィア共和国、ミラノ公ルドヴィコ・スフォルツァによって神聖同盟が結ばれ、その立場は一転しました。包囲されることを恐れたシャルル8世は軍の半分をナポリに残して自身は自国へと逃げるように帰還しました。
フランス王 (ナポリ王) | シャルル8世 |
家系 | ヴァロワ家 |
出生ー死去 | 1470年6月30日ー 1498年4月7日(27歳) |
両親 | ルイ11世 シャルロット・ド・サヴォワ |
妻 | アンヌ・ド・ブルターニュ |
子ども | シャルル・オルラン など計4人 |