人物紹介
フェルディナンドはナポリ国王のカルロ3世とマリア・アマーリア・フォン・ザクセンとの間に生まれた三男でした。父のカルロ3世がスペイン王へと即位するためナポリを離れると、1759年、8歳という若さながらナポリ王として即位することとなります。
1768年にはマリー・アントワネットの姉でもあるマリア・カロリーナと結婚します。政治的な興味を特に持たなかったフェルディナンドの反面、マリア・カロリーナはナポリ王国の政権をリードします。この二人は性格が全く違いながらもおしどり夫婦だったと知られています。(マリア・カロリーナの死後すぐにフェルディナンド1世は再婚していますが)
フランス革命が起こり、ナポレオン率いるフランス軍がイタリアへと侵攻してくるとフランス軍相手に敗戦が続き、1799年にはナポリに一時的にパルテノペ共和国が樹立されます。一旦は巻き返したナポリ軍も圧倒的に戦力で勝るフランス軍を前に後退を余儀なくされ、ナポリを手放し、シチリアへと退くこととなります。
その後ナポレオン率いるフランスが帝国崩壊へと向かうと、当時ナポリを任されていたジョアッキーノ1世との戦いに勝利、ナポリへと戻ったフェルディナンド1世は、ウィーン会議にて再びナポリ・シチリア両王として国王の座につくこととなります。
両シチリア王 (ナポリ王) | フェルディナンド1世 (フェルディナンド4世) |
家系 | スペイン・ブルボン家 |
出生ー死去 | 1751年1月12日ー 1825年1月4日(73歳) |
両親 | カルロ3世 マリア・アマリア |
妻 | マリア・カロリーナ |
子ども | マリア・テレジア ルイーザ・マリア フランチェスコ1世 など計18人 |