【ピーニャセッカ市場】活気あふれるこれぞナポリのメルカート! -Mercato della Pignasecca-

ナポリにいくつかあるメルカートの中でも、ナポリの中心にある一番ポピュラーなメルカートといえばピーニャセッカ市場(Mercato della Pignasecca)です。

ピーニャセッカ市場はトレド通りから一歩入ったところに位置し、どこのお店もスーパーで買うよりお得で新鮮な食材が手に入ります。

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ピーニャセッカ市場で何でも揃う!

細く続くピーニャセッカ通りの脇に並ぶこのメルカートは、毎日地元の人や観光客で大盛況です。

スーパーに行かなくても大抵のものはここで全て揃います。安く新鮮な魚(魚は朝早くでないといいものは買えませんが!)を売る魚屋さん(Pescheria)や豪快に野菜や果物を量りうる八百屋さん(Frutti vendono)、自家製サルシッチャが吊るされた肉屋さん(Macellaio)に毎朝届く新鮮な水牛のモッツァレラチーズを扱うカゼイフィーチョ(Caseificio)サラメやハムを目の前ですりおろしてくれるサルメリア(Salumeria)などなど。

さらにレストランや老舗ピッツェリア、揚げ物のテイクアウト専門店にカフェテリア。カッコいいイタリアの靴がお手頃価格で手に入る靴屋さんにパジャマ専門店、下着専門店、かばんにジャケット、思いつくものはほとんどあります!

スーパーに負けずに頑張る市場の活気、日本で失われつつある本来の生活感。ナポリのピーニャセッカ市場にはそんなエネルギーを感じることができます。

メルカート
メルカートで買う野菜や果物は安いし新鮮!
サンダル
おしゃれなサンダルもこんな値段で見つかります。

ピーニャセッカの名前の由来

このエリアはもともとはビアンコマンジャーレ(このエリアでよく食べられていたシチリア発祥のお菓子の名前)とよばれていて、現在の名に至るまでにはちょっとした言い伝えがあります。

1500年代、ビアンコマンジャーレ(Bianco Mangiare)にあった一本の松の木(イタリア語で"松"はPigna)のくぼみに小鳥たちが巣をつくりはじめました。小鳥たちは光るものや形が変わったものに惹かれ、人々の貴重品をとっては巣に持って帰るようになります。

こうしてこのエリア一帯で貴重品が紛失することが多発したため、ナポリの大司教は小鳥に対して正式に破門を下しました。その後松の木はだんだんと枯れていったため(イタリア語で"枯れる"はseccare)、このエリアはPignasecca(枯れる松の木)と呼ばれるようになったといわれています。

他にも似たような伝説的な説がいくつかありますが、本当のところはもはや誰にもわかりません。ちなみに日本語では"ピーニャセッカ"と表記される事が多いですが、実際の発音は"ピンニャセッカ"が正しいです。

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オススメショップ紹介!

ピーニャセッカ市場にある幾つかのオススメショップをご紹介します!

1
ピッツェリア アッティッリオ Pizzeria da Attiglio

ピーニャセッカにある老舗ピッツェリア・アッティッリオ。

以前僕にピッツァを教えてくれたエンツォがずっと働いていたお店。ここのピッツァの生地はとても軽くて、一人で1枚ペロッと食べられてしまうほど!今は色々なお店で見られる、コルニチョーネにリコッタを詰めた星形のピッツァも発祥はこのピッツェリアです。

アッティッリオ
定番サクッと軽いマルゲリータ
アッティッリオ
ボリューミーな星形"カルネヴァーレ"

2
ペスケリア アズッラ Pescheria Azzurra

ピーニャセッカには魚屋さんも何店舗かあり、朝には新鮮な魚介類がバンコーネにずらっと並びます。(魚介を買う際は必ず朝に!魚は屋外にあるので午前10時ごろをまわると傷んできます)

そんな中でも一際目立つのがペスケリア アズッロ。お昼ごろになると店の前で魚介のフリットミストのテイクアウトが売られています。"Cuopp(クオップ)"と呼ばれる厚紙でつくったカップにたっぷり入ってなんと5ユーロ!ビールと共にぜひ!

アズッロ
ナポリチェントロで魚を買うならここ
アズッロ
ナポリのソウルフード"クオップ"

3
トリッペリア ゼンドラリエ Tripperia Le Zendraglie

ナポリでトリッパを食べれるところはそうそうないのですが、ピーニャセッカに行けばその願いも叶います!

トリッペリア ゼンドラリエは昔からある老舗で、オーナーのアントニオさんが昔からの味をそのまま提供しています。トリッパの煮込みももちろん美味しいですが、ナポリでメジャーなのはセンマイを中心とした内臓系を下茹でし、ルーコラと一緒にレモンとオリーブオイルでサラダ仕立てにしたもの。

冬には僕の大好物、内臓系のピリ辛煮込み"ソフリット"も食べることができます!

ゼンドラリエ
道から見えるトリッパが目印
ゼンドラリエ
レモンと塩でサッパリとがナポリ風

4
パニフィーチョ コッポラ Panificio Coppola

ナポリの食事には欠かせない"Pane(パーネ)"。バターや卵などは使わず、シンプルな材料で長時間熟成させてつくられるナポリの"Pane Cafone(パーネ カフォーネ)"が買えるオススメのパニフィーチョがコッポラです。

店内には焼き立てのパンの香りが立ちこもっていて、思わず深呼吸しています!日本やフランスなどのパン屋さんに比べてバラエティには全然富んでいませんが、こういった昔ながらのスタイルもいいですよね。

コッポラ
店前からパンの良い香りが
コッポラ
ナポリ料理を引き立てるパーネ

5
カフェテリア チェラルディ Caffeteria Ceraldi

ピーニャセッカに入る直前のカリタ広場に面した場所にある老舗カフェテリア チェラルディ。

店内の豪華で素晴らしい装飾は気持ちをグッと高めてくれます。エスプレッソももちろん美味しいですし、晴れている日にはテラス席でスプリッツを飲みながらのアペリティーヴォも楽しめます。

チェラルディ
たまには優雅にテラスでカフェも〇
チェラルディ
お好みのカクテルも注文できます

6
調理器具店 スピナ Spina

イタリア調理器具を扱うお店で、小さいながらリーズナブルな価格で豊富な品揃えが特徴です。

イタリアならではのソムリエナイフやオリーブオイル差し(オリエラ)、直火式エスプレッソメーカー、小型パスタメーカーなどもあります。日本で買うよりかなりお得ですし、小さいグリル用フライパンなんかも日本ではなかなか見つけられない代物です。

スピナ
イタリア料理に便利なグッズがたくさん
スピナ
かわいらしいオリエラ

7
フリッジトリア フィオレンツァーノ Fiorenzano

ナポリのストリートフードを語る上で欠かせないお店がこのフィオレンツァーノ。

お金そんなにないけどお腹すいちゃった、どうしよー。そんな時にはとりあえずココに行けば大丈夫!ピッツァフリッタをはじめ、モンタナーラやアランチーニにフリッタティーナ、ミニサイズのフリットをミストで頼めるクオップなどなど、下町のナポリを存分に味わえます。

フロレンツァーノ
いつも地元客で大賑わい
フロレンツァーノ
フリットをつまみながらのビール!

他にもお店がたくさん!

ここで紹介したお店以外にも気になるお店がたくさんあります!"ナポリの台所"ともよく言われるだけあって、本当に何でも揃うのがここピーニャセッカ。ぜひ色んなお店を覗いてみてください、きっとナポリの"美味しい"に出会えるはずです。

Mercato di Pignasecca

住所: Via Pignasecca 80134 Napoli NA
最寄り駅: トレド駅 or ダンテ駅(Toledo/dante, linea1)から徒歩約5-10分

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