諸聖人の日 死者の日
カトリックの国イタリアでは11月1日は諸聖人の日(Festa dei Santi)、11月2日は死者の日(Festa dei Morti)とされています。
日本でいうとお盆的なイメージのこの日は、殉教した聖人たちや亡くなったカトリック教徒を記念する日で、各教会のミサでは聖人が歩んできた道に自らを照らし合わせたり、家族が葬られているお墓へと花を添えに出掛けます。
いつごろから祝われている?
諸聖人の日が祝われるようになったのは4世紀頃がはじまりとされています。
もともとはイエスの弟子たちに聖霊が降臨したことを祝うペンテコステの次の週の日曜日に祝われていましたが、8世紀ごろに現在の11月1日に移動されました。
ハロウィンとの関係は?
10月31日は日本でもおなじみとなっているハロウィンです。
ハロウィンのルーツはケルト人による古代のお祭りです。ケルト人らは秋から冬へと変わる時期には死者の霊や悪霊などがこの世に現れると考えいたため、生贄をささげ、仮面や火を使って魔除けをするのが習わしとなっていました。
キリスト教とは一切関係のないお祭りですが、死者に関する行事し、ほぼ同時期という点では諸聖人の日と似ているため、混同しがちです。
以前から人々の間に根強く習慣化していた異教のお祭りを消すため(カトリック行事にすり替えるため)にあえてこの日に諸聖人の日をあててきたともいえそうです。