【イスキア島】これだけは外せない!温泉リゾート地イスキア島の見どころとやるべきことを紹介!

ナポリの近くにはいわゆるリゾート地と呼ばれる素敵な場所がたくさんあります。なかでもカプリ島やアマルフィ海岸などは日本人にもとても人気のリゾート地です。
そんなナポリ周辺のリゾート地ですが、ナポリ人に一番人気のリゾート地といえば、実はイスキア島(Ischia)!観光地化しすぎてしまったカプリやアマルフィよりイスキア島のような優雅にのんびりする場所が好まれるようです。
そんなナポリっ子大好きなイスキア島についてご紹介していきます。
イスキア島ってどんなとこ?

イスキア島はナポリからフェリーで約1時間のところにある島で、ナポリ人に大人気のリゾート地として知られています。
カプリ島が観光スポットのたくさんある、みんなが好きな王道リゾート地とするなら、イスキア島はちょっと玄人好みのリゾート地。天然温泉やビーチなどで1日中ゆったりとリラックスして過ごすのがイスキア島での主な過ごし方です。
イスキア島の特徴と言えばなんといっても火山島であり、「温泉が湧く島」ということ。イスキア島は活火山の土壌の上に存在していて、街の至る所に噴気孔などが今も見られます。硫黄泉が自然に湧き出ていて、島全体が温泉島というわけです。
温泉にはスパやマッサージもつきもので、ホテルにはこうしたサービスを提供しているところも多く、完全にリラックスできるリゾート地といえるでしょう。
イスキア島の歴史

イスキア島は歴史的にもとても重要な島で、ナポリの起源ともなる島なんです。
紀元前8世紀にギリシャから移ってきた人たちによって、今のイスキア島にピテクサイ(Pithekoussai)という都市が建てられました。その後このギリシャ人はクーマ(クマエ)へと移ってイタリア半島で最初のギリシャ植民都市を形成、さらに南下し今のナポリの前身となるネアポリス(Neapolis)という都市が建設されました。
古代ローマの時代になると、すでにテルメ(温泉)好きのローマ人の保養地となります。また、火山活動によって鉱物資源が豊富な地層が形成されいたため、鉱業もイスキアの大きな産業となりました。
ローマが滅んでからは、ゴート族、ビザンティン帝国、ノルマン人などの支配下になり、アラゴン王アルフォンソ5世がナポリを征服すると、今でもイスキア島のシンボルとして残るアラゴン城を建設しました。
どの時代においてもイスキア島の自然豊かな緑と海、湧き出る温泉やブドウ栽培に適した土壌など、魅力に溢れた土地であったに違いありません。
イスキア島のエリアと移動手段

イスキア島の人口は約7万人で面積は約46平方キロメートルと、比較的規模の大きい島です。ちなみにカプリ島は人口が約1万5千人で面積が約10平方キロメートルということからも、その大きさがよく分かると思います。
イスキア島には6つのコムーネ(市)があります。
- イスキア (Ischia)...イスキアポルト港、市街地、アラゴン城など
- カサミッチョラ・テルメ (Casamicciola Terme)...カサミッチョラ港、カスティリオーネ(温泉公園)など
- ラッコ・アメーノ (Lacco Ameno)...キノコ岩、ネゴンボ(温泉公園)など
- フォリオ (Forio)...フォリオ港、ソッコルソ教会、ポセイドン(温泉公園)、ソルジェートなど
- セッラーラ・フォンターナ (Serrara Fontana)...サンタンジェロ島など
- バラーノ・ディスキア (Barano d'Ischia)...ニトローディの源泉など
電車がないイスキア島では、この6つのコムーネ間へは基本的にバスやタクシーをつかって移動することになります。
バス

イスキア市民の移動に欠かせないのがバス。島内を10路線以上のバスが運行していて、目的地ごとにバスをつかって移動していきます。行きたい場所に行くバスを調べて上手にバスを使えば、意外と便利な移動手段です。
ただ、夏のハイシーズンはみんながバスを使うことになるので、人気の路線はほぼ満席で座れないことがほとんどということを覚悟しておきましょう。
バスのチケットは島内のタバッキやバール、キオスクなどで購入ができます。イスキアポルト港近くのバスターミナルなど主要なバスの停留所では、チケット売り場も設置してあります。チケットは一回券が1.7ユーロ(車内販売2.2ユーロ)、一日券が5.1ユーロ、三日間券が11ユーロで購入ができます。
もし何回かバスに乗る予定がある場合は一日券、三日間券を買っておけば、チケットを毎回買う心配もないのでおすすめです。
バスの時刻表はこちらのEAV社のサイトから「Orari Ischia」と検索してください
- 1番...イスキアポルト港ーフォリオーパンツァーカヴァ・グラード
- 2番...イスキアポルト港ーフォリオーチタラ
- CD...イスキアポルト港から島内をぐるっと右回り
- CS...イスキアポルト港から島内をぐるっと左回り
タクシー

「島」と聞くとちょっと小さなイメージがある分、想像以上に大きなイスキア島。そんな島の移動に便利なのが、もうひとつの移動方法、タクシーです。イスキア島にはその地形上多くのタクシーがあり、割とすぐに見つかるのも嬉しいです。
何十年か前に観光客が増えた際に活躍した、アンティークな3輪タクシーも未だ健在で、一種のイスキア島名物となっています。特徴的な3輪タクシーに乗って移動するのも旅の思い出となっていいかもしれませんね。
タクシーは基本的に1キロ3ユーロですが、最低15ユーロの決まりがあるので初乗りで15ユーロということになります。ただし、イスキアポルト港からタクシーに乗る場合は、目的地間ごとに定められた定額料金が設定してあるので、乗車する前に定額料金で乗ることを伝えておけば、あらかじめ決まった料金でタクシーを利用できます。
定額料金表はこちらのサイトからどうぞ→Ischia.it - Taxi a Napoli ed Ischia
- イスキアポルト港ーカサミッチョラ港(20ユーロ)
- イスキアポルト港ーフォリオ港(32ユーロ)
- イスキアポルト港ー天然温泉ソルジェート(50ユーロ)
イスキア島の見どころ
イスキア島の見どころはやはり温泉。ナポリから半日でも楽しめますが、できるなら1泊以上してゆっくりと温泉リゾートを楽しみたいところです。
イスキア島に来たら行っておきたい見どころをみていきましょう。
アラゴン城(Castello Aragonese)

温泉やビーチなどが魅力のイスキア島の中で、一番観光スポット感があるのがこのアラゴン城(Castello Aragonese)です。紀元前474年にシラクーサのヒエロン1世がクマイの戦いでエトルリアを破り、クーマ人をエトルリア人による支配から守ったことから、イスキア島の小さな島を譲り受けたのがはじまり。ヒエロン1世はその島に城(要塞)を築きました。
その後、アラゴン王アルフォンソ5世がこの小さな島に橋を渡し、現在まで残るアラゴン城を築き上げました。これはナポリのカステル・ヌオーヴォを参考にして建てられたそう。
アラゴン城に続く約1kmに渡る石橋近くには、バールやレストランなどのお店が並び、夏は夜遅くまで賑います。内部も見学可能。


Castello Aragonese
住所: Castello Aragonese d, 80077 Ischia NA
時間: 9:00-日暮れまで
定休日: なし
料金: 12ユーロ
バス: 7番, バス停(Ischia Ponte)
公式サイト: https://www.castelloaragoneseischia.com/it/homepage
温泉公園(Giardini Termali di Ischia)
イスキア島で温泉を楽しむには、温泉公園(Giardini Termali)がおすすめ。イスキア各所にある温泉公園は、いわゆる温泉プールのような施設で、湧き出た高温の源泉を適度な温度に調節して浴槽にくまれています。
どこの温泉公園も自然豊かな環境で、熱帯植物やきれいな花などで囲まれ、まさにリゾート。温泉公園内にはレストランやバール、マッサージ施設、サウナ、洞窟温泉などがあり、色々な浴槽に浸かりながら1日中楽しめます。
ポセイドン(Poseidon)、ネゴンボ(Negombo)、カスティリオーネ(Castiglione)、ヴァニティエッロ(Vagnitiello)、カヴァスクーラ(Cavascura)などの温泉公園が有名です。温泉公園へ行く際は予約推奨です。
ポセイドン温泉公園↓
Giardini Poseidon Terme
住所: Via Giovanni Mazzella, 87, 80075 Forio NA
時間: 9:00-19:00
定休日: なし
料金: 45~50ユーロ(1日券)
バス: 2番, バス停(Citara, 終点)
公式サイト: https://giardiniposeidonterme.com/
天然温泉ソルジェート(Baia di Sorgeto)
イスキア島にきたらぜひ訪れたいのがこちらの天然温泉ソルジェート(Baia di Sorgeto)。イスキアポルト港の反対側にあるため、アクセスに少し時間がかかってしまうのが難点ですが、訪れる価値は十分にあります。
一見普通の海岸のようですが、このソルジェート湾の崖下の源泉からは90度近い温泉が湧き出ていて、天然温泉をつくりあげています。源泉に近づくほどお湯の温度は高くなり、遠くに行けば海の温度が低い場所もあります。その温度差も楽しみの一つ。
ホテルや温泉公園、スパなどの施設が多いイスキア島で、こうした天然温泉を存分に楽しめるのはこのソルジェートだけ。美肌に効果がある(?)泥パックもここの名物、勇気がある人は挑戦を!
Baia di Sorgeto
住所: Via Sorgeto, 35, 80075 Forio NA
バス: 1, CD, CS, 23番, バス停(Panza, そこから徒歩約20~30分)
サンタンジェロ島(Borgo di Sant'Angelo)

イスキア島の南岸に位置する小さな島で、カラフルな街並みが人気のサンタンジェロ島(Borgo di Sant'Angelo)は、観光客にも人気のスポットです。
本島とサンタンジェロ島をつなぐ砂州にはビーチが広がっていて、ここでのんびりするのも気持ちよさそう。このエリアにはおしゃれなカフェやレストラン、ショップなどが並んでいて、優雅な滞在が楽しめます。


Borgo di Sant'Angelo
住所: Via Nazario Sauro, 80070 Sant'Angelo NA
バス: 1, CD, CS, 23番, バス停(Cava Grado, そこから徒歩約10分)
ニトローディの源泉(Fonte delle Ninfe di Nitrodi)
主要な見どころがほとんど海側にあるなかで、内陸にある見どころのひとつがこのニトローディの源泉(Fonte delle Ninfe di Nitrodi)です。ここは古代ローマ時代から治癒力に優れた奇跡の水としてすでに知られていたことが分かっています。
ここはいわゆる温泉ではなくて、湧き出る水を滝のようなシャワーで浴びることができ、主に治療目的で訪れる人が多い印象です。この湧水は飲むこともでき、皮膚疾患、消化器系、腎機能、美肌効果もあるといわれていて、観光客だけでなく地元の人が湧水をくみに来たりもします。
園内は温泉がなく、ビーチチェアで日光浴や湧水を楽しむスタイルです。高いですが、パノラマを望みながらプライベートジャグジーもできます。予約推奨です。
Sorgente Di Nitrodi
住所: Sorgente di nitrodi barano d, 80072 Barano d'Ischia NA
時間: 9:00-19:00
定休日: なし
料金: 25ユーロ(ビーチチェア込み35ユーロ)
バス: 9, CD, CS番, バス停(Buono Pane, そこから徒歩約10~15分)
公式サイト: https://www.nitrodi.com/
ソッコルソ教会(Chiesa del Soccorso)
イスキア島のなかでも最も美しいとされる教会が、フォリオ地区にあるソッコルソ教会(Chiesa del Soccorso)です。海に突き出た小さな岬の上に建つ白い外観が特徴的で、遠くからでもその美しさは目に留まります。
1350年頃、聖アウグスティヌス派の修道院として創設、その後1652年に修道院は閉鎖して教会だけ残り、18~19世紀にかけて補強工事や修復が行われました。雪のマリア(Madonna della Neve)に捧げられた教会だけあって、白い壁がまさにぴったりです。
Chiesa del soccorso
住所: Via del Soccorso, 8, 80075 Forio NA
バス: 1, 2, CD, CS番, バス停(Forio, そこから徒歩約10分)
その他のみどころ
その他にもイスキア島には見どころがたくさん。
ラッコ・アメーノ地区にある面白い形をしたキノコ岩(Il Fungo)、イタリアでも有数の美しい庭園モルテッラ庭園(Giardini La Mortella)、歴史的な防衛塔であるトッリオーレ(Il Torriore)、数々のビーチ(チターラビーチ、マロンティビーチ、キアイアビーチ)などなど。
時間がある場合はぜひこちらのスポットもまわってみてください!
イスキア島のグルメ情報
海に囲まれたイスキア島のグルメはやはり魚介料理がおすすめ。ムール貝やあさりなどの貝やエビなどの魚介をたっぷりつかったリングイネ・アッロ・スコッリョ(Linguine allo Scoglio)は旨味たっぷりで絶品。
さらにイスキア名物いえばうさぎ料理。野うさぎが多かったイスキア島では、うさぎをトマトやハーブで煮込んだコニッリョ・アッリスキターナ(Coniglio all'Ischitana)という料理が有名で、日曜日の家族の食事に欠かせないメインディッシュです。うさぎは煮込んでラグーソースにし、ブカティーニという穴のあいたパスタで食べることもよくあります。
また、イスキアはワインの名産地としても知られ、その歴史は古代ギリシャ、ローマ時代に遡ります。イスキア・ビアンコDOC(Ischia Bianco DOC)やビアンコレッラDOC(Ischia Biancolella DOC)、フォラステーラDOC(Ischia Forastera DOC)など上質な白ワインが多い印象で、名物のうさぎ料理もこの白ワインで合わせます。
締めの食後酒には、ほろ苦いイタリア野菜ルーコラをつかったリキュール・ルコリーノ(Rucolino di Ischia)やミルトと呼ばれる果実からつくるミルトのリキュール(Liquore al Mirto di Ischia)がおすすめです。
あとイスキアでの朝食といえばコルネット・イスキターノ(イスキア風コルネット)が有名で、通常のコルネットと違ってあまり層になっていない、バターロールのようなパンです。焼きたてのコルネット・イスキターノの中にチョコクリームやカスタードなどを入れて食べれば大満足の朝食です。
イスキア島の食べ歩きレポート記事はこちらからも→#イスキア島
イスキア島への行き方

イスキア島へはナポリの港からフェリーでアクセスすることができます。
ナポリの港はモロ・ベヴェレッロ港(Molo Beverello)と、その隣にあるカラタ・ポルタ・ディ・マッサ港(Calata Porta di Massa)の2つあり、2つの港同士は近いですが、乗るフェリーによって出発港が違うので注意が必要です。
- ベヴェレッロ港(Molo Beverello)
ベヴェレッロ港からは高速のフェリー(Aliscafo)が出ていて、イスキア島まで約60分で到着します。ナポリからイスキア島へ向かうには基本的にはこちらのベヴェレッロ港から高速フェリーに乗るのがいいと思います。運行会社はAlilauro社、SNAV社などです。ベヴェレッロ港を出て、途中プローチダ島を経由してイスキアポルト港に着くものと、直接イスキアポルト港に着くものがありますが、時間はほとんど変わりません。
稀にイスキアポルト港ではなくカサミッチョラ港やフォリオ港に着くものもあるので、到着港をよく確認しておきましょう。 - カラタ・ポルタ・ディ・マッサ港(Calata Porta di Massa)
ポルタ・ディ・マッサ港は比較的に大きな船(Traghetto)が出ていて、シチリアやヨーロッパ周遊などの船もこちらの港に寄港します。イスキア島まではこの大きな船(Traghetto)で約90分ほどです。酔いやすい方はこちらの港から出るフェリーがいいかもしれません。運行会社はCAREMAR社、Medmar社です。
料金はこちらの方が安いです。
ナポリからイスキア島へ
運行会社: SNAV社、Alilauro社、CAREMAR社、Medmar社など
チケット: 港またはオンラインで購入
料金: 片道約20~30ユーロ
所要時間: 約60~90分
おすすめのチケット比較サイト: https://www.traghetti-ischia.info/

