【Garum】ポンペイの駅近くにある一押しレストラン

2021年1月訪問

ポンペイをよく訪れる知人と初めてこのガルム(Garum)を訪れたのが数年前ですが、それからも何回かポンペイに来るたびに訪れているレストランです。

Trenitalia社のポンペイの駅のすぐ近くにあり、アクセスにも便利かと思います。

お店の名前にもなっているガルムは、古代ローマ時代からつかわれていたとされる調味料で、サバやイワシなどの魚の内臓を塩をともに発酵させてつくっていたそうです。魚醤のようなもので、当時かなり高価なものとしてつかわれていました。

ポンペイ遺跡でもガルムを入れていたとされる瓶や、ガルムが描かれたモザイク画などが出土しています。

そんなガルムという名前からも想像できるように、魚介中心のレストランですが、魚貝だけかと思ったら大間違い。お肉も質のいいお肉を仕入れていて、全体的にレベルが高いお店です。

前菜はタコのカルパッチョ。

ナポリではタコといえばきまってオリーブやサラダなどと一緒にレモンで合わせるタコのサラダが定番中の定番ですが、ここでは薄くスライスしたタコに香ばしくローストしたアーモンドが合わせてありました。なかなかナポリでは見ない組み合わせで面白い。

両脇のバッカラのフリット、アリーチの詰め物も美味しくいただきました。

パスタはこのお店の名前のついたガルム風スパゲッティ(Spaghetti alla Garum)を。

新鮮なアリーチ(カタクチイワシ)と、松の実、ヴェズヴィオ山麓でつくられるピエンノロ種のミニトマトなどでつくるオイルベースのスパゲッティ。隠し味のチェターラ産コラトゥーラが味に奥行きをだします。

シンプルでこういうパスタが一番いいかもしれないですね。お皿もとてもかわいいです。

他にも注文したいパスタが色々ありましたが、また次回の楽しみということで。

パスタの後はメイン料理も注文しました。今回はお肉を食べることに。

基本的にお肉は一番やわらかいフィレ肉のみとのことで、グリルやルーコラ、パルミジャーノと一緒にタリアータなどで調理してくれます。注文したのはフィレ肉のグリーンペッパーのクリームソース(Filetto al Pepe Verde)。

すごくクラシックなメニューで、ひと昔前のイタリアのレストランで流行っていた料理のひとつです。こうしたクラシカルな料理もたまに食べたくなりますよね。

しっかりとしたボリュームのフィレ肉にピリッと効いたグリーンペッパーのソースがよく合います。火入れ加減も満足でした。

店内は落ち着いていて、スタッフもプロのサービスで丁寧に接客してくれるのでゆっくり食事を楽しめます。

Garum Pompei

住所: Viale G. Mazzini, 63/65, 80045 Pompei NA
営業時間: 12:30-15:00, 19:00-23:45
定休日: 水曜日
料金: 30-40ユーロ(一人)
アクセス: ポンペイ駅(Trenitalia)からすぐ
公式サイト: https://www.garumpompei.it/