【タオルミーナ】シチリアの美しすぎる絶景リゾート地の観光情報!

【タオルミーナ】シチリアの美しすぎる絶景リゾート地の観光情報!

夏のバカンスで人気のシチリア島の中でも一番人気といってもおかしくない街、タオルミーナ(Taormina)。

高台に位置するタオルミーナからの絶景は忘れられない夏の思い出となるでしょう。そんなシチリア島のリゾート地、タオルミーナについてご紹介します。

タオルミーナってどんな街?

タオルミーナはシチリア島の東側、メッシーナとカターニアの間にある街で、標高約200mの高台にあるシチリア屈指のリゾート地です。他のシチリアの街と同じように古代ギリシャ・ローマ人によって建設された街で、街にはシラクーサに次ぐ大規模なギリシャ劇場が残っています。

また、リュック・ベッソン監督の映画「グラン・ブルー」の舞台となったことでも知られていて、映画のシーンで見られるようなエトナ山やイオニア海が一望できる絶景が魅力です。19世紀頃からリゾート地として人気のタオルミーナですが、近年、SNSの影響もありますます人気の出ている街といえるでしょう。

旧市街はウンベルト通り(Corso Umberto)を中心に賑わっていて、街自体はコンパクトなので半日でも十分に楽しめます。

タオルミーナの見どころ

タオルミーナの旧市街は、街の出入り口となるメッシーナ門とカターニア門の2つの門をつなぐ約800mの長さのウンベルト通りから成り立っています。ウンベルト通りにはショップやレストランが並び、ハイ・シーズンはたくさんの観光客で賑わいます。

そんなタオルミーナの見どころを見てみましょう!

メッシーナ門(Porta Messina)

門

タオルミーナの北東に位置するメッシーナ門(Porta Messina)は、その名の通りメッシーナ側にある街への入口で、昔から侵略者を守るためにつくられたタオルミーナの外壁の一部です。

門自体は1808年、両シチリア王フェルディナンド1世によってつくられたもので、フェルディナンド門(Porta Ferdinandea)とも呼ばれていました。

Porta Messina

住所: Corso Umberto, 1 , 98039 Taormina ME

古代ギリシャ劇場(Teatro Antico)

遺跡

タオルミーナの一番の見どころといっても過言ではないのが、この古代ギリシャ劇場(Teatro Greco)です。

紀元前3世紀に建設されたとされるこの古代劇場は壮大なスケールで、バックに広がるイオニア海とエトナ山の素晴らしい眺望が魅力です。古代ギリシャ人によってつくられた劇場は、その後古代ローマ人によって改修され、オーケストラ部分が拡張されたり、柱廊が設置されるなど、現在見られる劇場はほとんどこの古代ローマ時代に改修されたものです。

夏のシーズンにはなんと現役の劇場としてコンサートやオペラなどが上演されています。こんな絶景を舞台にして上演されるコンサートなんて、素晴らしいこと間違いなしですね。

Teatro Antico di Taormina

Via Teatro Greco, 1, 98039 Taormina ME
時間: 9:00-19:00(冬は16~17時まで)
定休日: なし
料金: 14ユーロ
公式サイト: https://parconaxostaormina.com/it

サンタ・カテリーナ・ダレッサンドリア教会(Chiesa di Santa Caterina d’Alessandria)

教会

メッシーナ門のほど近く、小さくかわいらしい教会があります。サンタ・カテリーナ・ダレッサンドリア教会(Chiesa di Santa Caterina d’Alessandria)と名づけられたこの教会は、17世紀前半に建てられた教会で、内部にはサンタカテリーナの大理石の像も見られます。

この教会に来たらぜひ裏側にまわってみてください。裏側には古代ローマ時代につくったとされるオデオンと呼ばれる音楽劇場を見ることができます。19世紀に土地の所有者が地面を掘っていて偶然見つけたこの音楽劇場は長さ11mと小さな劇場ですが、約200人ほどの人が収容できたそう。

Chiesa di Santa Caterina d'Alessandria

住所: Largo Santa Caterina, 12, 98039 Taormina ME

4月9日広場(Piazza IX Aprile)

広場

タオルミーナの広場の中でもおそらく一番人気の広場、4月9日広場(Piazza IX Aprile)です。モザイク調の特徴的な床と、絶景を一望できる開放的な広場は、タオルミーナを代表する観光スポットといえます。

ユニークな広場の名前の由来は、イタリア統一に貢献したガリバルディにちなんだものです。当時ブルボン朝の支配に不満を抱いていたタオルミーナの住人は、ブルボン朝と敵対し、イタリア統一を目指すガリバルディ率いる赤シャツ隊のマルサラ上陸というニュースに歓喜しました。

実際にガリバルディが上陸したのは5月ですが、そのニュースを聞いた日の「4月9日」を記念してこの広場の名前がつきました。

広場周辺には、バロック様式の美しい教会、サン・ジュセッペ教会(Chiesa di San Giuseppe)、12世紀頃に建てられた時計塔とも呼ばれるメッツォ門(Porta di Mezzo)、現在は図書館としてつかわれている旧サンタゴスティーノ教会(ex chiesa di Sant’Agostino)なども見ることができます。

Piazza IX Aprile

住所: Piazza 9 Aprile, 6, 98039 Taormina ME

ドゥオーモ(Duomo di Taormina)

教会

タオルミーナのドゥオーモ(Duomo di Taormina)は15世紀に建てられた中世の建物で、ゴツゴツとした要塞のようなつくりが印象的です。もともとこの場所にあったバーリの聖ニコラに捧げられた小さな教会の廃墟の上に建てられたため、現在も正式名称はバーリの聖二コラ大聖堂(basilica cattedrale di San Nicolò di Bari)となります。

ドゥオーモの目の前には美しいバロック様式の噴水が見られます。噴水の四方には海馬がつけられ、口から水が流れるようになっています(現在はひとつだけ)。海馬をはじめ、噴水を支えるケンタウロスなどの彫刻も見事です。

Duomo di Taormina

住所: Piazza Duomo, 98039 Taormina ME
時間: 9:00~20:00(ミサは18時や20時など季節によって変化あり)
公式ページ: https://www.arcipreturataormina.org/

カターニア門(Porta di Catania)

門

タオルミーナのもう一つの出入り口となるカターニア門(Porta Catania)。

メッシーナ門に比べて大きなこの門は中世に建てられ、門の上部には改修されたと思われる年の1440年という文字と当時、タオルミーナを治めていたアラゴン朝の紋章が見られます。

Porta Catania

住所: Corso Umberto, 240, 98039 Taormina ME

その他の見どころ

今回ウンベルト通りの主要な観光名所を紹介しましたが、タオルミーナには他にも見どころがたくさん。

アラブやノルマン、カタルーニャ・モデルニスモ様式など様々な時代の様式が見られる中世の館・コルヴァイヤ館(Palazzo Corvaja)、古代ギリシャ時代の遺構が見られるナウマキア(Naumachia)、イギリス式庭園と眺望が美しい公園・ヴィッラ・コムナーレ(Villa Comunale)、サント・ステファノ公爵の館(Palazzo dei Duchi di Santo Stefano)、チャンポリ館(Palazzo Ciampoli)など。

時間があればこれらの場所もぜひ見学してみてください。

イゾラ・ベッラ

高台にあるタオルミーナですが、リゾート地ということもあり、ビーチも大人気。

そんなタオルミーナのビーチで有名なのがイゾラ・ベッラ(Isola Bella)と呼ばれる島近くのビーチです。イゾラベッラはシチリアの自然保護地区に指定され、もともとイギリス貴族やボスルジ兄弟などによって所有されたプライベートの土地でしたが、自然保護地区に指定されたことをきっかけにシチリア州が買い取りました。

イゾラベッラのビーチでのんびりしたり、ボートに乗って近くの青の洞窟に行ったり、イゾラベッラの島の中を散策したりと、色々な楽しみ方ができるイゾラ・ベッラは、タオルミーナに来たらぜひ訪れたいスポットです。

島
砂州がよりイゾラベッラをベッラに(美しく)しています

島内散策や青の洞窟など

イゾラ・ベッラの島へは砂州になっていて、歩きながら渡ることができます。砂州の延びる感じがこの島の神秘的な空間をより一層引き立たせています。島内へも入場料の6ユーロを払えば入ることができます。

また、イゾラ・ベッラ近くには青の洞窟(Grotta Azzurra)もあるんです。イタリアで最も有名なカプリ島の青の洞窟は入口が狭いため、波の高さによって入れないことも多々ありますが、イゾラ・ベッラの青の洞窟は10人乗りくらいのボートでそのまま入れるため、晴れていればほぼ100%入れます。

青の洞窟をまわるボートは約10~30ユーロ。青の洞窟以外にも近場の面白そうなスポットをクルーズプランや、海水浴に寄ったり、ドリンク付きのプランもあります。ボートは直射日光がすごいので暑さ対策を忘れずに。

島内散策

時間: 9:00-日没まで
定休日: 月曜日
料金: 6ユーロ

イゾラ・ベッラへの行き方

タオルミーナは高台にあるため、旧市街からイゾラ・ベッラのビーチまではケーブルカー(Funivia)をつかって移動します。メッシーナ門近くにあるケーブルカー乗り場から乗ることわずか約3分、イゾラ・ベッラ近くのあるマッツァロ湾(Mazzarò)に着きます。

ここから右手に歩くこと約5分、観光客で賑わうイゾラ・ベッラに到着です。イゾラ・ベッラはその名のごとく「美しい島」という意味で、本当に美しいリゾートビーチといった印象です。ちょっと観光客が多すぎる感はありますが、行く価値は十分です。

ケーブルカーは片道6ユーロ、往復で10ユーロ。15分の間隔で、夏場は夜中の1時まで運行しているので、特に時間を気にする必要はありません。

旧市街からイゾラベッラまで

料金: 往復10ユーロ(片道6ユーロ)
所要時間: 数分
運行間隔: 約15分に一本
公式ページ: https://taormina.comune.digital/

タオルミーナのおすすめグルメ!

タオルミーナはナスとトマトのカターニアの代表的パスタ・ノルマ風パスタ(Pasta alla Norma)や、ナスをトマトやオリーブなどと甘酸っぱく煮たカポナータ(Caponata)をはじめとする美味しいシチリア料理を楽しめます。

街にはたくさん美味しいレストランがありますが、おすすめなのはティスキ・トスキ(Tichi Toschi)というお店。ガンベロロッソやミシュラン、スローフード協会にも紹介されているお店で、素材にこだわり丁寧に作られた伝統的なシチリア料理を楽しめます。

そしてタオルミーナに来たらぜひ食べたいのが、バンバール(Bam Bar)のグラニータ!旧市街にある大人気のグラニータのお店で、2017年のサミット時には安倍首相もここでグラニータを食べたのだとか。シチリアの新鮮なフルーツやナッツをふんだんにつかったグラニータはまさに絶品です。

タオルミーナへの行き方

タオルミーナへはバス、または電車でアクセスできます。

電車で行く場合

電車でアクセスする場合、タオルミーナの駅であるタオルミーナ・ジャルディーニ駅(Taormina-Giardini)から旧市街地までは意外と距離があって(しかも坂道)、徒歩はかなりしんどいです。

旧市街まで運行しているInterbus社や市バスをつかえば約15分ほどで着きますが、あまり頻繁に走っているわけではないのでこれも注意が必要です。15~20ユーロほどしますが、駅を降りてすぐにあるタクシー乗り場からタクシーをつかって旧市街に向かうのが時間を有効利用する上でも確実かもしれません。

バスで行く場合

タオルミーナへのアクセスで便利なのはこちらのバスでアクセスする方法。

カターニアやメッシーナからETNA社Interbus社のバスを利用して約1時間30分くらいでタオルミーナまでアクセスできます。タオルミーナのバス停はメッシーナ門を少し下ったところにあるので、着いてすぐにタオルミーナ観光ができるのも嬉しいポイントです。

カターニアからは、空港や駅からバスが約15分おきほどに出ているのでとても便利。料金も4~5ユーロと安く行けるので、カターニアからは断然バスがおすすめです。メッシーナからの場合はグンと減って1日に5~6本ほどなのでよく時刻表を確認しておきましょう。

カターニアからタオルミーナへ

バス会社: ETNA社, Interbus社
料金: 片道約5ユーロ
所要時間: 約1時間10~30分
運行間隔: 約15分おきに1本

※日曜・祝日は本数が減ったり時間が変更したりするので注意
こちらの公式ページで時間の確認を→https://www.interbus.it/

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