カンパニア州の代表的なリキュールといえば、レモンを使ったリモンチェッロが有名ですが、その他にもカンパニア州ならではのリキュールは存在します。
その内のひとつがベネヴェント県の特産品として知られるストレーガ(Strega)というリキュールです。
ストレーガってどんなお酒?
ストレーガは1860年、ジュセッペ・アルベルティ(Giuseppe Alberti)によってつくられたリキュールです。およそ70種類もの天然の薬草やハーブなどを独自に配合してつくられ、その全貌は未だに非公開となっています。
輝くような黄金色をしており、この色は原料に使われているサフランによるもの。公表されている薬草やハーブには、スリランカ産のシナモン、フィレンツェ・アイリス、ジャマイカペッパー、サンニオ産のミント、フェンネル、などがあり、世界各地から選りすぐりの素材を集め、純度の高いアルコールに漬け込んでつくられます。
名前のストレーガはイタリア語で「魔女」を意味していて、ベネヴェントは古くから魔女の集う町として知られ数々の伝説が語られています。
ストレーガの使われ方
主に食事の後の食後酒(Digestivo)として飲まれることが多く、ストレートもしくはロックが一般的ですが、カクテルにも使われます。
お菓子との相性も良く、ナポリの伝統菓子ババのシロップに使ったり、ジェラートにたらしたりとその独特な風味と香りがアクセントとなります。
おみやげに
リキュールをお土産にするのは重たいしちょっと...という方にはストレーガをつかったチョコレートやキャンディなどのお菓子がおススメです。
中でもナッツ類をたっぷりと使ったトッローネ(ヌガー)と呼ばれるお菓子は、ベネヴェントで古くからつくられている名産品で、ストレーガ風味のトッローネはぜひ食べたいお菓子のひとつです。