【ヴィエトリ陶器】カラフルな色合いとかわいらしいイラストが大人気のカンパニア州名産品 -Ceramica Vietrese-

ナポリを訪れた際にぜひお土産に検討したいものといえば、アマルフィ海岸にあるヴィエトリ スル マーレの特産品でもあるヴィエトリの陶器です。

カラフルな色使いで、職人の手によってひとつひとつ丁寧にデザインされた陶器は、盛り付けた料理をより一層引き立ててくれます。

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ヴィエトリ スル マーレってどこ?

ヴィエトリ スル マーレはカンパニア州サレルノ県のアマルフィ海岸の丘にある小さな町で、人口は約8000人ほどですが、イタリアのみならず世界的にも陶器の町として知られています。

町の至るところに小さな陶器の工房があり、そのほとんどが手作業で色付けをしている昔ながらの職人さんの工房です。同じような絵皿に見えても色んなお店それぞれに特徴があったり、一枚一枚微妙に違ったりするので、色々な工房を回ってみるのも楽しいですね!

ヴィエトリのパノラマ
アマルフィ海岸の東端に位置するヴィエトリ・スル・マーレ

ヴィエトリ陶器の歴史

ヴィエトリの陶器の歴史は実に紀元前5世紀ほどにまで遡るとされています。サレルノ県の北西部は質の良い土が採れる採掘場として古代ローマ時代にも土の採掘、加工が行われていました。

11世紀にはすでに陶器の製造をする工房が存在しており、ヴィエトリの近くにあるカヴァ・デイ・ティレーニのサンティッシマ・トリニタ修道院建設に際して贈られた陶器は、その後のヴィエトリ陶器のスタイルと飾りに大きな影響を与えました。

ヴィエトリでつくられた陶器は、1240年頃から開かれた中部イタリアを中心としたメルカートでも多くの称賛を受け、その後シチリアから伝わってきたマヨリカ様式によりさらに陶器の生産は発達します。16世紀になると伝統的なマヨリカ様式のような複雑な装飾ではなく、白い下地にトルコブルー、黄色やオレンジ、緑などの色合いとシンプルな装飾を施したものがヴィエトリのスタイルとして確立しました。

19世紀に入るとドイツやポーランドをはじめとする海外の陶芸家もヴィエトリを訪れ、ヴィエトリに魅せられた彼らは風景や人物、動物などの描かれた陶器の制作にも取り組み、現在でもそのようなポップな装飾が盛んにつくられるようになりました。

ヴィエトリ陶器
かわいい色合いのオイル差し
ヴィエトリ陶器
料理が映える鮮やかな色の陶器のお皿
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おみやげにぴったり!

ヴィエトリの陶器は日本でも輸入している会社があり、今でこそ手に入りますが、現地で買うとそのリーズナブルな値段に驚きます!また選択肢も豊富で、たくさんの大きさや形、色合いのものがあるので、自分のお気に入りのものがきっと見つかります。

ヴィエトリの町に行けなくても、ナポリ市内やアマルフィ海岸の町にはヴィエトリの陶器を扱っているお店がたくさんあります。

気になるのは壊れやすさと重さですが、きちんとプチプチを挟んで包装してくれるところがほとんどですし、お店によっては海外発送を受けているところもあるので尋ねてみるといいでしょう。

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