ヴィンチェンツォ・サレンメ
人物紹介
若者からお年寄りまで、ナポリで絶大な人気を誇る俳優といえばヴィンチェンツォ・サレンメ(Vincenzo Salemme)で間違いないでしょう!テンポのいいナポリ弁で繰り出されるナポリジョークは笑いのセンスで溢れていて、観ている人を笑顔にさせる魅力があります。
ナポリ大学・文学部を卒業したサレンメは1977年にローマに移り、エドゥアルド・デ・フィリッポ(Eduardo De Filippo)の劇団に所属し、主にコメディアンとして活躍します。その後エドゥアルドの息子であるルカとも1992年まで仕事を共にしました。
その一方で自ら舞台作家として台本を書くようになり、作家、俳優、監督と色々な角度から作品づくりに取り組んでいったサレンメ。そんな作品の内の一つ、"Sogni, bisogni, incubi e risvegli"という2部作の劇が反響を呼び、他の俳優達とともにE.T(現・Chi è di Scena)を設立します。その後も現在に至るまで、舞台や映画などで多くの作品を世に送り続けています。
子がいないながらも30年間以上に渡る結婚生活で、おしどり夫婦として知られていたサレンメと元妻のヴァレーリアでしたが、現在は離婚。最近ではアルビーナ・ファビとの関係が報道されています。
本名 | Vincenzo Salemme |
生年月日 | 1957年7月24日 |
出身地 | Napoli(バーコリ) |
職業 | 俳優、コメディアン、映画監督 |
代表作品 | ...e fuori nevica! L'amico del cuore A ruota libera Non si ruba a casa dei ladri ...etc |
作品紹介
サレンメ作品はどれも笑い満載で大好きなのですが、特にその中から「これは見てほしい!」2作品をご紹介します。
●...e fuori nevica!/...外は雪だ!
サレンメの代表作といえばコレ!もともと1995年にサレンメが書き下ろした舞台劇の作品で、2014年に待望の映画化となりました。
クルーズ船で冴えないミュージシャンとして働くエンツォ(サレンメ)のもとに母が亡くなったとの知らせが届きます。仕方なくナポリへと戻ったエンツォは"家族が一つになるように"という母の遺言に従い、他の二人の兄弟である職を失ったばかりで落ち着きのないステーファノ(カルロ・ブッチロッソ)と、自閉症で独特な性格のチコ(ナンド・パオーネ)と30年ぶりの共同生活をすることに。。
ナポリ弁が強くて聞き慣れてないと少し難しいですが、かなり笑えます!特にチコが「ナポリ人をしてみろ」と言いながら突如ピッツァ職人になってピッツァを作り出し、エンツォとステーファノがそれに合わせるシーンは最高です 笑
撮影も全てナポリの街で行われているので、ナポリに来たことがある方は「あ、ここ知ってる!」というところがたくさん出てくると思うので、そんなところもオススメのポイントです。
●Prima di Lunedì/月曜日の前に
イタリアへの愛国心が強く、FIAT社の500をコレクションする大手スーパーマーケットのオーナー・カルリート(サレンメ)。親友同士のマルコとアンドレアは不注意からカルリートの運転する500と事故を起こしてしまい、罰金の代わりにカルリートから"不思議な卵"を月曜日の前までに目的地へと運ぶことを言い渡されますが。。
こちらの映画も2016年に出た比較的新しい映画です。お金持ちのオーナーの設定のサレンメは何だか新鮮ですが、上手く演じるあたりさすがサレンメといったところです。イースターの卵が途中で盗まれ、取り返しに行く展開はハラハラ、ドキドキですし、サレンメ映画の醍醐味の笑いもたっぷりあります!
個人的にはカルリート(サレンメ)がフランス人の婦人シャネルがカルボナーラに生クリームを入れると発言したことに憤慨し、フランスへの嫌悪感をさらけ出すシーンが大好きです 笑。
下にyoutubeの動画を貼っておきます↓↓