エスプレッソの歴史!イタリア・ナポリに欠かせない"カフェ"はこうして生まれた!

イタリアのカフェといえば、小さなデミタスカップに注がれた、濃厚なクレマと深い味わいが特徴のエスプレッソ

最初こそ日本人にしたら"濃すぎる"エスプレッソも、何度も飲んでるうちにその美味しさにはまってしまい、普通のコーヒーではどこか物足りなく感じてしまうでしょう。

そんな多くの人を虜にするイタリアのエスプレッソも、社交的なイタリア人の気質や、多くの発明家のアイデアによって生まれた賜物なのです。そんなエスプレッソの歴史をみていきましょう!

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イタリアのカフェの歴史

悪魔の飲み物 カフェ

イタリアにカフェが入ってきたのは1570年代。パドヴァ出身の医者であったプロスぺロ・アルピーノなどによって、エジプトやエチオピアなどのアフリカトルコなどの東の国からからコーヒー豆が持ち込まれました。

当初カフェは薬局で売られていて、社会的に身分の高い人たちの嗜好品として高値で取引されていました。また、イスラム教という異教の地から持ち込まれたカフェは、黒くて苦く、"悪魔の飲み物(bevanda del diavolo)"として警戒されていました。

そんな状況をみて、ローマ法王クレメンス8世は"こんな美味しい飲み物を悪魔のものとするのは間違っている。神の恵みとしてクリスチャンでも飲めるものとしよう"と宣言することで、カトリックでも認められるようになったと言われています。

そんなこともあり、だんだんとヴェネツィアを中心にカフェを提供するお店は増え、1700年代半ばにはヴェネツィアだけでその数は200を超えたといいます。現存するカフェテリアで最も古いのは1720年創業のフローリアン(Caffè Florian)というカフェテリアで、ヴェネツィアのサンマルコ広場に位置します。

フロリアン
Caffè Florian

エスプレッソの誕生

イタリアでカフェが広まったとはいえ、その時代に飲まれていたのはトルコ式のコーヒーで、いわゆるエスプレッソではありませんでした。イタリアンスタイルであるエスプレッソの起源となったのは1884年トリノの発明家アンジェロ・モリオンド(Angelo Moriondo)が、自分のカフェテリアで、大勢のお客に素早く対応する目的で蒸気式のカフェマシーンをつくったことに遡ります。

モリオンドの発明したマシーンはあくまで自らのカフェテリアで、多くの注文に対応する目的でした。そんなアンジェロのアイデアを改良、工場での生産に踏み切ったのがルイジ・べッツェーラ(Luigi Bezzera)です。彼は1901年に初めてエスプレッソマシーンを完成させ、市場へと送り出しました。

その後多くのイタリアにあるカフェの専門家や発明家によって改良が施されていき、1938年には遂にミラノのバリスタであるアキーレ・ガッジャ(Achille Gaggia)によってピストン式(加圧式)の圧力をかけてカフェを抽出する方法が発明されました。

彼の発明はイタリアのカフェを劇的に変えることになり、今日に至るまでイタリアのエスプレッソのベースとなっています。

アンジェロ
エスプレッソの先駆け アンジェロ・モリオンド
画像引用: wikipedia
アンジェロ設計図
モリオンドが発明した蒸気式カフェマシーンの図
画像引用: wikipedia

直火式マキネッタの誕生

1933年、当時出回っていた洗濯をするための道具(lisciveuse)からヒントを得たアルフォンソ・ビアレッティ(Alfonso Biletti)によって直火式のエスプレッソメーカー・マキネッタが発明されます。

この発明によって家でもバール・カフェテリアに近いカフェが飲めるようになり、それから1世紀近く経った現在でもビアレッティ社のマキネッタは多くのイタリア人の家庭で使われています。

モカ
ビアレッティ社のマキネッタ デザインも豊富でおしゃれ!

ナポリのカフェの歴史

ナポリ人にとってカフェは欠かせない存在

「カフェでも飲もうか(Ci prendiamo un caffè?)」「カフェをおごらせてよ(Ti posso offrire un caffè?)」こんなフレーズがナポリの日常には溢れています。

ナポリ人にとってカフェは生活になくなくてはならないもので、ただの飲み物の域を超えてコミュニケーションのツールにもなっています。朝起きてカフェを飲んで、出勤中に久々に友達とあってカフェを飲んで、仕事休憩で同僚とカフェを飲んで、夕食をとってカフェを飲んで、、、そんな具合にことあるごとにカフェを飲みます。

カフェをおごってくれようとするのを断るのは、失礼にも値するので、そんな時はしっかりごちそうになりましょう。また逆に、おもてなしをしたい場合は「カフェはおごらせてよ(Fammi offrire!)」といってカフェをプレゼントしてあげましょう。

マリア・カロリーナによるカフェの伝来

ナポリにカフェが入ってきたのは1700年代、マリーアントワネットの姉でもあるマリア・カロリーナと大きく関係しています。マリア・カロリーナは両シチリア王としてナポリを治めていたブルボン家のフェルディナンド1世に嫁ぐため、1768年にナポリへとやって来て結婚しました。

マリア・カロリーナの故郷であるオーストリア・ウィーンではすでにカフェの文化が広まっていて、彼女のナポリ入りとともにカフェの文化もナポリへと伝わりました。

ナポリのカフェメーカー・クックメッラ

さらにナポリのカフェの歴史を語る上で欠かせないのがクックメッラ(Cuccumella)と呼ばれる自宅用のカフェメーカーです。元は1819年、フランス人によって発明されたものでしたが、ナポリへと伝わるとむしろフランスではなく、ナポリで大きく普及することになります。

クックメッラとは"銅製の壺"を意味する"cuccuma"から来ています。これは当初、銅が使われていたことに由来しますが、今ではアルミ製のものがほとんどです。

クックメッラは家庭でもカフェを楽しめる画期的な道具としてはイタリアで最も古く、ナポリの家庭を中心にイタリア各地で広がりをみせ、直火式マキネッタが誕生するまでの間、多くの人が愛用していました。

ナポリのエスプレッソの美味しさについてはコチラの記事もどうぞ↓

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