【Pizzeria Porta Alba】ナポリで最も古いピッツァ発祥のお店

2020年10月訪問
一度は行かなくてはと思いつつも何年も時が過ぎ、行けてなかったピッツェリアが、ダンテ広場近くのアルバ門にあるピッツェリア・ポルタ・アルバ(Porta Alba)です。
なぜ一度は行かなくてはいけないかというと、なにせこのお店はナポリピッツァの原形ともいえるマストゥ二コラが生まれたお店だからです。
マストゥ二コラというのは、このお店発祥のピッツァで、延ばした生地にラード、羊のリコッタチーズ、ペコリーノ、バジル、黒胡椒をトッピングして焼き上げたピッツァで、まだマルゲリータなどがなかったナポリにはこれこそがナポリピッツァでした。
そんな歴史のあるお店に何年越しかに行ってきました。


歴史を感じるアルバ門の下にあるピッツェリア・ポルタ・アルバは、それにふさわしくこちらも歴史を感じる趣。
店の前のショーケースにはピッツェッタ(小さいサイズのピッツァ)やピッツァ・フリッタ(揚げピッツァ)などが並んでいて、お昼時には学生たちがよく買いに集まっているのをよく目にします。
店内に入ると、これまた老舗感たっぷりの雰囲気。
良い意味で古く、モダンになっていないので、当時のピッツェリアの雰囲気を感じる貴重な空間です。老舗とはいってもリフォームや改装で店内が新しくなっているお店も多いので、ここはこのままであってほしいです。
夏のバカンスシーズンも終わり、月曜日の夜ということもあり、店内は閑散としていました。


今回はマストゥ二コラを頼もうと決めていたので、ピッツァの上に乗るトッピングも少ないし、前菜もいけるだろうということでフリットミスト(Fritto Misto)を注文。
モンタナーラ、コロッケ、アランチーニ、ナスとズッキーニのフリットなどのクラシックなフリットの盛り合わせ。
いやーナポリっぽいフリットですね。そして毎度のことながら結構前菜でダメージをくらいます。
この辺は全く学びません 笑。

そしていよいよマストゥ二コラが到着。
おー!シンプルなピッツァ生地にラード、羊のリコッタチーズ、ペコリーノ、バジリコ、黒胡椒。まさに思った通りのピッツァでした。ラードを塗った香ばしい生地にペコリーノの塩気、リコッタチーズのまろやかさが美味しい。
胡椒やバジルのアクセントもこれだけシンプルだとかなり目立つというか、いいアクセントとして効いていました。


日本の江戸時代にこうしたピッツァが食べられていたかと思うとなんだか面白いですね。
ちなみに相方は色々なトマトをつかったピッツァを注文(名前は忘れました)。このピッツァもとてもシンプルで、4種類のトマトを楽しむのがメインのピッツァです。
こうした老舗は伝統的なピッツァを守りながら長く頑張ってもらいたいですね。
Pizzeria Porta Alba
住所: Via Port'Alba, 18, 80134 Napoli NA
営業時間: 12:00-16:30, 18:30-0:00
定休日: 火曜日
料金: 10~20ユーロ(一人)
アクセス: ダンテ駅から徒歩約2~3分
公式サイト: https://www.anticapizzeriaportalba.com/