【オルトボタニコ】ナポリの喧騒を忘れさせてくる植物園 -Orto Botanico-

【オルトボタニコ】ナポリの喧騒を忘れさせてくる植物園 -Orto Botanico-

カオスな街として知られるナポリ。長い間ナポリにいると人混みのない静かな空間が欲しくなるものです。

そんな時、ナポリの中心地で気軽に自然の空気を味わえるのがこのオルトボタニコ(Orto Botanico)です。

オルトボタニコの歴史

オルトボタニコはもともとブルボン家の両シチリア王フェルディナンド1世(FerdinandoⅠdelle Due Sicilie)の発案により計画が立てられましが、このアイデアは実際に実現することはなく、フランス統領時代の1807年、あのナポレオンの兄であるジュセッペ・ボナパルト(Giuseppe Bonaparto)によってつくられました。(1810年開園)

この植物園のプロジェクトの設計を任されたのはファツィオ(Fazio)とパオレッティ(Paoletti)という2人の建築家でファツィオは主に外観を担当し、近くにあるアルベルゴデイポーヴェリの外観に合わせるように設計。パオレッティは植物園内部の設計を担当しました。

園内にある植物は植物学者ミケーレ・テノーレ(Michele tenore)を中心として研究が進められ、現在約9000種もの植物が栽培されています。

現在はナポリ大学の研究施設として利用

現在ではナポリ大学(Universita' federico Ⅱ)の自然科学部、民族植物学部などの研究施設として植物の薬用や有機栽培についての研究が行われるとともに、一般にも公開されています。

また、敷地内には円形の2つの塔が美しいカステッロという16~17世紀に建てられた建物があり、中には古植物学と民族植物学の展示が行われています。

園内で見られる主な植物の種類

12ヘクタールに及ぶ広大な敷地には実に約9000種、25000もの植物を確認することができます。

例 サボテンなどの砂漠地帯の植物
オレンジなどの柑橘系の植物
チューベローズなどの球根系植物
イワヒバなどの着生植物
ヤシの木や松などの樹木
生きた化石と呼ばれるソテツ類植物

などなど、たくさんの植物が世界各地から集められ、栽培されています。

園内ギャラリー

オルトボタニコギャラリー
中央の入口で受付をしてから階段を登ろう
オルトボタニコギャラリー
敷地内にはオレンジなどの果樹園エリアもあります
オルトボタニコギャラリー
当時、医者や植物学者として活躍したドメニコ・チリッロ(Domenico cirillo)の石像
オルトボタニコギャラリー
ナポリでは非常に珍しいイチョウの木の紅葉もみられます
オルトボタニコギャラリー
果樹園エリアにはオレンジなどの柑橘の香りが漂います
オルトボタニコギャラリー
敷地内にある有機栽培の研究施設
オルトボタニコギャラリー
長い年月をかけて育った根から感じるエネルギー
オルトボタニコギャラリー
温暖な気候の植物が展示されている温室
オルトボタニコギャラリー
砂漠や亜熱帯気候の地域の植物

Orto Botanico

住所: Via Foria, 223, 80137 Napoli NA
営業時間: 9:00-14:00(月、火、水)、9:00-16:00(火、木)
定休日: 土、日、祝日
料金: 無料
アクセス: ムゼオ駅(Museo)から徒歩約15~20分
公式サイト: http://www.ortobotanico.unina.it/

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