【Masanielli】予約必須のカゼルタにある有名ピッツェリア

2023年3月訪問
近年、ナポリ郊外にも多くの実力のあるピッツェリアが出てきました。そのうちのひとつがカゼルタにあるマサニエッリ(Masanielli)です。
フランチェスコ・マルトゥッチ(Francesco Martucci)によるこのピッツェリアは、2001年にデリバリー専門店としてオープン、2012年には70席ほどの席数のあるピッツェリアに改装、2017年に現在のマサニエッリのある場所に移転しました。
ガンベロロッソやTOP50PIZZAにも選出され、いまや予約必須のお店となったマサニエッリに行ってきました。

ここのピッツァの特徴は、蒸す、揚げる、焼くの3段階の焼成工程を経たピッツァとのこと。
生地もコンテンポラーネアのように、ビガ生地からはじめ、水分を多く含んだピッツァ生地となっています。
筆者が注文したのは7種の食感を楽しむ玉ねぎのピッツァ。


上の7種の玉ねぎのピッツァは3種の焼成工程を経たピッツァで、下が普通の窯で焼き上げるピッツァです。
揚げて焼く、という工程自体はさほど珍しいわけではなく、ナポリの伝統的なピッツァで「モンタナーラ(Montanara)」というピッツァも、生地を揚げたあとにトマトソースを塗って、窯で仕上げにサクッと焼き上げるスタイルです。
第一の工程の蒸すというのがいまいち効果が分かりませんが、なにか意図するところがあるのでしょう。
食べてみた感想としては、たしかに美味しいが、そこまででもないかなーと。7種の玉ねぎのピッツァのトッピングはかなりしつこくて、途中で飽きてしまったし、生地も途中からかたくなっていて、微妙な感じ。
予約必須の有名店ということもあり、期待値が高くなりすぎてしまっているのかもしれませんが、ここまで人気な理由がちょっと分からないですね。
また機会があれば挑戦したいと思います。
2025年2月訪問
日本から友人が来たので、2年ぶりにマサニエッリに再訪。
前回来たときは、前評判が高すぎて微妙な印象でした。
今回はまずフリッタティーナやアランチーニなどのフリットの盛り合わせも注文しました。

クラシックなベシャメルと牛ひき肉、グリーンピースが入ったフリッタティーナ、豚ひき肉のラグー入りのアランチーニ、ペコリーノが効いたハム入りのナポリ風コロッケと全て美味しくいただきました。ただ、1個1個が大きくてすでに結構お腹いっぱい 笑。
この失敗を何度繰り返したことか...。
ピッツァは3種類頼み、3人で味見しつつ食べることにしました。



1枚目のピッツァはFuturo di Marinara、マリナーラのスペシャルバージョンのようなピッツァ。これはマサニエッリ独特の3段階の蒸し・揚げ・焼きのピッツァです。トマトソースはローストしたトマトをつかってあるので、香りが良く、かなり濃い味わい。
2枚目のピッツァはNero di Corbara、コルバラ産ミニトマトと、カゼルタ産黒豚のサルシッチャ、仕上げに薄くスライスした燻製カチョカヴァロをのせたピッツァです。これはすごい美味しかった!素材のクオリティの高さがダイレクトに感じれて、特に脂ののったサルシッチャとコルバラ産ミニトマトの組み合わせは絶品。
3枚目のピッツァは季節もので、アスパラガスとサルシッチャ、燻製プロヴォラチーズのピッツァ。最後の方はちょっとくどかったけど、これも美味しかったです。
2回目のマサニエッリは、前回に比べて好印象でした。素材やトッピングの組み合わせにすごくこだわっているのが伝わってきて、グルメピッツァとしては最高レベルでしょう。
ただ筆者としては、ナポリピッツァとしてはあまりバランスが良くない気がしてしまいました。ひと口目はすごく美味しいのですが、1枚同じピッツァを食べるとなると、重くなってくどくなる感じ。そしてピッツァにしてはかなり値段設定高い。
でも店内は大盛況だったので、多くの人がこういうピッツァを望んでいるということなんでしょうね。
ぜひ行って試してみてください!
I Masanielli di Francesco Martucci
住所: Viale Giulio Douhet, 11, 81100 Caserta CE
営業時間: 19:00-0:00(木、金、土曜日はランチあり)
定休日: 月曜日
料金: 20-30ユーロ(一人)
アクセス:カゼルタ駅から徒歩約15分
公式サイト: http://www.pizzeriaimasanielli.it/