【Le Nonnerie】自家製生パスタが売りの小さなトラットリア

2022年10月訪問
ヴォメロエリアのさらに上に行くと、リオーネ・アルトという地区があります。
観光地ではないですが、ほぼそこの住民だけの小さな居住地区で、八百屋さん、魚屋さん、パン屋さんなどがぎゅっとつまったかわいらしい地区です。
筆者の家からもほど近く、買い物によく訪れるんですが、ずっと前から気になっていたのがトラットリア・レ・ノンネリエ(Le Nonnerie)。近くに住む知人からも「ここ美味しいから行った方がいいよ!」と何度か聞いたこともあるお店で、小さな街のトラットリアといった印象。
もともと生パスタの工房としてお店を営んでいて、今でも隣接しているパスタ工房でタリアテッレ、パッパルデッレ、ラヴィオリ、トルテッリーニなどの手打ちパスタを販売しています。北イタリアではこうしたパスタ工房はさほど珍しくないですが、乾麺が主流の南イタリアではこうしたパスタ工房も珍しいんです。
そんなパスタ工房が営むのがこのノンネリエ。ようやく訪問することができました。

この日はチャンピオンズリーグの真っただ中ということもあり、お店はかなり空いていました。(試合が終わってから次々にお客さんが来店しましたが)
前菜でマッツァンコッレ(Mazzancolle)という車海老によく似たイタリアの海老のソテーを注文。

マッツァンコッレはナポリで見かけるエビの中でも味が良く、高級品。シンプルにソテーして塩コショウでいただきます。基本、素材が良いものはシンプルな調理法が多いですね。
パスタはせっかくなので生パスタのパッパルデッレをいのししのラグーソースで。相方は塩漬けタラのバッカラとじゃがいもの煮込みを注文。


ナポリでいのししのラグー、パッパルデッレが食べられるとは!感激です。
イタリアは郷土色が強いので、その土地の料理しかレストランでもメニューに載せない傾向があるため、こうした北イタリアのメニューはなかなか食べられないんです。
歯ごたえのある手打ちパスタと、肉々しさとローズマリーの良い香りのするラグーソースとの相性は抜群でした。
家にも近いので、ちょこちょこまた来たいと思います。
観光スポットではないのであまり来る機会がないかと思いますが、地下鉄Linea1をつかえばすぐにこれるので、もし南イタリア料理に飽きた時はぜひおすすめです。

Trattoria Le Nonnerie
住所: Via Giulio Palermo, 31, 80131 Napoli NA
営業時間: 12:30-15:45, 19:30-23:00(日曜はランチのみ)
定休日: 月曜日
料金: 30-40ユーロ(一人)
アクセス: リオーネアルト駅から徒歩約2~3分
公式サイト: https://lenonnerie.eatbu.com/