【ガッレリアウンベルト1世】ナポリの復活の象徴 迫力のあるショッピング施設 -Galleria UmbertoⅠ-

4つの入口を要する近世ナポリのシンボル的存在のショッピング施設がガッレリアウンベルト1世です。

中にはカフェテリアや紳士服店などが入り、最近ではファストフード店も進出しています。

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ガッレリアウンベルトの歴史

1885年ナポリの"再開発"

ナポリでは19世紀に何年にも渡ってコレラが大流行し、多くの命が犠牲となりました。

1884年のコレラ大流行の後にあたる1885年、市をあげて大規模なナポリの街の再開発(Risanamento di Napoli)が行われました。目的はそれまでゴミが散乱していたり、荒廃した街を整備することでしたが、それと同時に、ポジリポ・ヴォメロエリアの都市開発やエリアごとの交通機関の向上なども行われました。ガッレリアウンベルトもそのナポリ復興の一環としてつくられた建造物です。

ガッレリアウンベルトの建築

ガッレリアウンベルトは1887年から1890年というわずか3年の間に2代目イタリア国王ウンベルト1世の名をとってつくられた商業施設です。(実はちょうど同じ3年間の間にフランス、パリではエッフェル塔が建てられました。)

その姿はミラノのガッレリア・ヴィットリオエマヌエーレ2世を参考に、建築家のエマヌエーレ・ロッコ(Emanuele Rocco)やアントニオ・クッリ(Antonio Curri)らによって建てられました。

ナポリの商業の中心という目的で建てられたこのガッレリアは、"Tutte le strade portano in gelleria(全てのナポリの道はガッレリアに通じる)"という言葉もあるくらいで、ナポリの道が4つの門のあるこのガッレリアへと繋がっているように思われます。4つの門のうちサンカルロ劇場側のものが正門にあたり、左側の支柱には左からヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカを表す彫刻があります。また右側の支柱には同じく左から冬、春、夏、秋を表す彫刻をみることができます。

ガッレリアウンベルト
ガッレリアの正門側からの様子
ガッレリアウンベルト
迫力のあるアーケード

ガッレリア内部の装飾

ガッレリアの高さは57m(高さだけならミラノのガッレリアよりも高い!)もあり、広々とした空間は優雅さを感じさせます。

ガラス張りが見事なクーポラの下には、モザイク画で描かれた星座の装飾があり、自分の星座の上で写真を撮るのが定番の写真スポットとなっています。このモザイク画の歴史は意外と新しく、第二次世界大戦の戦争のダメージを受けて壊れた床に代わって1952年につくられたものです。

モザイク画
ガッレリアの床にある12星座のモザイク画(おうし座)
ガッレリアウンベルト
ガッレリア内部にある老舗"ANTONIO BARBARO"

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現在のガッレリアの姿

イタリア統一後、悲惨な状況にあったナポリの第一歩となるこのガッレリアは歴史的にも重要で、ナポリの再生と誇りともいえる建造物です。それだけに近年のガッレリアの老朽化による事故(2014年落石が直撃し少年が死亡)やひび割れた床、有名チェーン店の進出と空きテナントの増加などから、どうしても廃れてきてしまっているイメージがあります。

そうした現状はとても良いものと言えず、ガッレリア自体はとても魅力的な建造物なだけに、市をあげてガッレリアの品格をもう一度以前のように戻す必要がありそうです。

Galleria Umberto I

住所: Via San Carlo, 15, 80132 Napoli NA
最寄り駅: トレド駅(Toledo, linea1)から徒歩約5分

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