卵城
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卵城

ルンゴマーレを歩いていると、まるで海に浮かんでいるかのような大きな城が現れます。この城が建っている小さな島からナポリの歴史は始まりました。

卵城の歴史

卵城の歴史は実に紀元前5世紀のパルテノペ建設にまで遡ります。紀元前5世紀ごろ、クーマを拠点としていたギリシャ移民たちは現在卵城のある小さなメガリデ島(Isolotto di Megaride)に進出し、ナポリの起源となる町"パルテノペ(Partenope)"を築きます。

古代ローマ時代には軍人ルクルス(Lucio Licinio Lucullo)により立派な別荘兼図書館(Villa di Licinio Lucullo)が建てられ、その後ローマが衰退していってからは修道院として5世紀から11世紀ごろまで使われることになります。

11世紀になるとノルマン人がナポリを征服し、ルッジェーロ2世(RuggieroⅡ)の命により現在見られる城の原型が建てられます。その後この城は時代背景の影響を大きく受け、時には王族の住居、ある時代には牢獄として、アンジュー家、アラゴン家、ブルボン家などの時代ごとに改修、改築が行われ様々な用途につかわれてきました。

卵城の上部には大砲のあるテラスがあります。この大砲はナポリに攻めてくる敵のためではなく、市民の反乱や革命を恐れた国王が、市民を威嚇する目的でおかれたものです。特に1647年のマサニエッロによる革命が起こった際には、事態の鎮圧のために市民に向けて発砲されました。

パノラマ
城内からはヴェーヴィオ山の姿がくっきりと見える
砲台テラス
ナポリの街に毅然と向けられた大砲が当時の状況を物語ります
卵城テラス
ヴォメロ・ポジリポエリアをここから眺めることができます

卵城にまつわる伝説

ウェルギリウス
詩人 ウェルギリウス
画像引用: wikipedia

最初に卵城と聞いたときは、なんか外観が丸い感じなのかなあと勝手にイメージしていましたが、実際に城を前にしてみると卵どころかガチガチの要塞スタイルでした。なぜ卵城と呼ばれるようになったのでしょうか。


このユニークな名前にはナポリに代々伝わる伝説が関係しています。その昔古代ローマ時代のラテン語詩人ウェルギリウス(Virgilio)は魔法の卵を城の部屋に隠し、「この卵が割れるとき、城はおろかナポリの街が滅びるであろう」と語りました。ナポリ人にこよなく愛されていたウェルギリウスのこの伝説はナポリ人の中で代々語り継がれていきました。

ウェルギリウスが実際に生きたのは紀元前1世紀であるため、卵城が建設された11世紀とは全く関係ない人物でありながらも、ナポリではウェルギリウスへの一種の信仰のようなものがあり(ウェルギリウスは魔術師で魔術も扱ったとされています)、そんな無茶苦茶な伝説さえ信じられるようになったのです。14世紀に城の一部のアーチが崩壊した際には、民衆のパニックを防ぐため当時女王であったジョヴァンナ1世(GiovannaⅠd'Angiò)が卵の無事を宣言せざるを得なかったほどだといいます。

基本情報

オススメ度★★★★★
名称卵城(Castel dell'Ovo)
住所Via Eldorado, 3, 80132 Napoli NA
最寄駅トレド駅, ムニチーピオ駅(Toledo, Municipio,Linea1)から徒歩約15-20分
料金無料
定休日なし
営業時間9:00-18:00 (月~土曜日)、9:00-13:00(日曜・祝日)
公式サイトhttp://www.comune.napoli.it/casteldellovo
アルテカード----------
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