カモッラ
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イタリアにおけるマフィアの存在

ゴッドファーザーなどの映画でも知られるシチリアのマフィア。

現在マフィアは組織犯罪集団の総称として使われることが多く、イタリア国内に大きく分けて4つのマフィアが存在すると言われています。

イタリアの四大マフィア

・コーザ ノストラ cosa nostra(シチリア)
カモッラ camorra(ナポリ)
・ヌドランゲタ 'ndrangheta(カラブリア)
・サクラ コロナ ウニータ sacra corona unita(プーリア)

マフィアの大きな特徴としては秘密組織、非公然組織であるということです。

基本的に事務所などを持たず、組織の構成員は服従と秘密の厳守を第一とします。

ナポリのマフィア カモッラ

カモッラの意味

カモッラはナポリを拠点とするマフィアの名称です。

カモッラの語源については諸説あり、旧約聖書にある滅ぼされたゴモラの街の名からとられた説や、ガムッラ(gamurra)とよばれるボタン付きで丈の短いジャケットからつけられたとする説、当時の街中で行われていた賭博の名前からとったとする説など、多くの説があります。

ブルボン朝時代のカモッラ

カモリスタ
1906年にかかれたカモリスタ
画像引用:wikipedia

カモッラという犯罪組織が世に出始めたのは19世紀はじめに結成されたという説が有力です。当時のナポリはボナパルト朝によるナポリの支配、カルボナリ秘密結社による反乱、ブルボン朝の復古王政など不安定な情勢が続いていました。

そんな中カモッラは市民に対し治安の維持を理由に金を要求し、それを看守や政府関係者へと流すことで市民の抑制をする一種の警察のような働きをするポジションになります。

また、看守と金でいい関係を築いたカモッラは監獄内の犯罪者も仲間に引き込みその勢力を広げ、陰でナポリの街を支配する存在になります。

ゴミ処理事業とカモッラ

ナポリのゴミ
2008年ゴミで溢れる街(カゼルタ)
画像引用:wikipedia

日本でも話題に上がったナポリのゴミ問題
これにはカモッラが大きく関わっているとされています。

カモッラは1900年代後半からこのゴミ処理ビジネスに目をつけ、イタリア各地から有毒なゴミを含めて大量のゴミを格安で請け負い、ナポリ近郊や海に不法投棄を続けてきました。

2008年になるとナポリ近郊で不法に投棄されたゴミの山が発見され、本格的に不法投棄の実態の捜索が開始されます。新たなゴミ焼却場の建設をかかげるイタリア政府と焼却場を自分たちの地区につくらせたくないナポリ住民、ゴミビジネスの利益を守りたいカモッラとの間で事態は悪化の一途をたどります。

ゴミ処理事業をなかば牛耳っていたカモッラはナポリ市内のゴミの回収をブロックし、街はゴミで溢れかえり、悪臭とゴキブリなどが大量発生しました。また、その状況に耐えかねた住民たちがゴミに火をつけるなどして状況は悲惨なものとなり、世界的にニュースになりました。

その後ナポリ市長に就任したルイジ デ マジストリス現市長(Luigi de Magistris) はゴミ問題に特に力を入れ、ナポリ市認可のゴミ収集機関ASIA(アシア)と協力し、ゴミの分別強化や、オランダなど他国のゴミ焼却場への輸送などを実行し、落ち着きを取り戻しました。

ゴミの問題は未だでもカモッラが関与しているかは不明ですが、そう簡単に彼らがあきらめるはずがありません。むしろ、事態を沈静化するために裏で取引があったとしてもおかしくありません。。(私見です)

現在のカモッラの特徴

現在のカモッラは構成員約6000人以上、細かく分けると180にわたるファミリーが存在するとされています。カモッラはもはや統一された一つの組織ではなく、地域ごと、区画ごとに細かく細分化されたファミリーがそれぞれ単独で活動しているといいます。

カモッラの組員はカモリスタとよばれます。

カモッラの活動による総売り上げ高は年間300億ユーロ(約3兆6600億円)にも及ぶといわれています。売り上げ高の主な割合は以下の通りです。(データ参照:wikipedia)

・麻薬取引 約45%
・様々な事業活動 約20%
・恐喝・高利貸し 約15%
・武器の密輸 約13%
・売春斡旋 約7%

このデータを見ただけでもいかにカモッラの力が強いかがわかります。

カモッラの実態がよくわかる作品紹介

ゴモッラ
ドラマシリーズ "ゴモッラ" 画像引用:wikipedia

イタリアマフィアの映画としては"ゴッドファーザー"があまりに有名ですが、ナポリのマフィア"カモッラ"を題材にした映画もあります。

2008年に映画化された"ゴモラ(gomorrah)"、2014年から4シーズンに渡って放映されている人気ドラマシリーズ"ゴモラ(gomorra)"。どちらもロベルト サヴィアーノ(Roberto Saviano)による小説"死都ゴモラ"をもとにして制作され、視聴率70%越えを記録するなどナポリで大ブームを巻き起こしました。

ゴモラの作者で、映画やドラマの監修も務めたロベルト サヴィアーノには連日、暗殺予告や脅迫が相次ぎ、イタリア政府は警察に身辺警護をさせる事態にまでなりました。現在でも身の安全の確保からイタリアを離れ、外国を拠点にしているとされています。

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