【シアーニ】コメディアン、俳優、映画監督と幅広く活躍する ナポリで一番勢いのある男! -Alessandro Siani-
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人物紹介

現在ナポリのコメディアンで一番勢いのある人と言えばこの人、アレッサンドロ・シアーニ(Alessandro Siani)です。

実はエスポージト(Esposito)というナポリで最もメジャーな名字ですが、カモッラを取材中に抗争に巻き込まれて26歳という殺害されたジャーナリスト、ジャンカルロ・シアーニ(Giancarlo Siani)へのオマージュとしてシアーニという芸名を使うようになりました。

シアーニは若い頃からその才能を他分野にわたって発揮します。ナポリ歴史地区のキャバレーで舞台の腕を磨いていたシアーニは20歳という若さで1995年にチャレット賞キャバレー部門の年間最優秀賞を受賞して注目を集めます。その後キャバレーからTVや舞台、映画などへと活躍の場を広げ、2007年には映画"Ti lascio perchè ti amo troppo"の主人公に抜擢されます。

そしてシアーニを語る上で外せないのが、2010年ルカ・ミニエロ監督(Luca Miniero)のもとクラウディオ・ビジオ(Claudio Bisio)とタッグを組んで撮影が行われた"Made in Sud(南イタリアへようこそ)"です。もともとあったフランス映画のリメイク版なのですが、南北の差が激しいイタリアにこそしっくりと馴染むストーリーと、南イタリアの陽気な気質をコミカルに描き出した傑作です。この映画をきっかけに演出や監督などにも魅力を感じ、自らメガホンを取った作品も製作するようになります。

その親しみやすさとナポリジョークをテンポよく展開するスタイルはナポリのコメディ界でも群を抜いていて、ナポリの人々のみならずイタリア中から絶大な支持を得ています。

本名Alessandro Esposito
生年月日1975年9月17日
出身地Napoli
職業コメディアン、俳優、映画監督、作家
代表作品Ti lascio perché ti amo troppo, Natale a New York, Benvenuti al Sud, Il principe abusivo, Mister Felicità

作品紹介

Ti lascio perché ti amo troppo/愛しすぎてるから別れる

30代のナポリに住むマリアーノ(Siani)は彼女のダニエラ(Maria Mazza)から"Ti lascio perché ti amo troppo"と突然の別れを告げられます。友人たちはダニエラを忘れさせようと試みますが、マリアーノはダニエラの事を忘れられません。そんなところに現れた魅力的なブラジル人のアナ(Mariaana Braga)に惹かれたマリアーノは自宅をB&Bとして引き留めるように考えますが. . . . .

シアーニ初主演の本作ですが、シアーニ特有の心地よい笑いが満載でストーリーも面白く個人的にかなりオススメです。ナポリが舞台なので、旅行の前後に見ても楽しめると思います。残念ながら日本語字幕がないので、イタリア語がわからないと難しいのですが、イタリア語がわかる方や、イタリア語を勉強しようと思っている方にはぜひ観てほしい作品です。

Benvenuti al Sud/南イタリアへようこそ

ロンバルディア州ブリアンツァの郵便局長を務めるアルベルト(Claudio Bisio)は妻シルビア(Angela Finocchiaro)のプレッシャーからミラノ局への異動を望んでいました。友人の手を借り、ハンディキャップを装うことで選考基準をクリアしたかのように思えましたが、あえなく失敗に終わり、2年間のペナルティとして勤務地の異動が告げられます。その勤務地先は北部のイタリア人にとって恐ろしい土地 . . . . . ナポリ。悪い噂に身を震わせながら一人ナポリへと発つアルベルトを迎えたのは、想像とは違うカステッラバーテの郵便局長マッティア(Siani)やマリア(Valentina Lodovini)などの暖かい南イタリアの人々でした。南イタリアに馴染んでいくものの、妻シルビアにはなかなか本当の事を言い出せず. . . . .

フランス映画のリメイク版で、シアーニを一躍有名にした代表作です。クラウディオ・ビジオ扮するアルベルトとの息の合った掛け合いは笑えますし、南イタリアあるあるが随所に盛り込まれていて、南イタリア好きにはたまりません。こちらもイタリア語のみですが、逆にこれを日本語で訳すのも微妙ですので、ぜひイタリア語を勉強している方は観てみてください。ちなみに続編の"Benvenuti al Nord"もありますが、コチラは比べてしまうと今一つです。

Mister Felicità/ミスターフェリチタ

マルティーノ(Siani)はスイスの姉のもとに住む面倒くさがり屋のネガティブな男。ある日不運な事故で足の手術をしなくてはならなくなった姉の手術費を稼ぐため、姉が清掃員として働いているメンタルコーチとして世界的に有名なグエリエモ・ジョイア(Diego Abatantuono)先生のもとで働くことに。先生の不在の隙に彼のポジションについたマルティーノは"ミスター フェリチタ"と名乗り、一度転倒したことがトラウマとなり、自信をなくしたフィギュアスケートのチャンピオン・アリアーナ(Elena Cucci)のセラピーを担当することになりますが. . . . .

監督しては3本目となる本作は、シアーニの真骨頂であるコメディの要素もふんだんに盛り込みながら、ポジティブとネガティブ、富と貧、愛と再生といったこの世の中に存在する二元論的思想にもふれています。

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